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Domingo編集部
撮影カメラマンがオススメする 一生に一度は見てみたい北海道の冬の自然現象7選
冬の北海道ならではの自然がつくるアートを体験してみませんか?今回は一生に一度は見てみたい冬の北海道の自然現象を、実際に撮影したカメラマンによるオススメのポイントと共にご紹介します!
1
冬に咲く幻の花「フロストフラワー」
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〈撮影カメラマンによるオススメポイント〉
寒さで水面が薄く凍りついたところへ空気中の水分が張り付き、結晶化する現象です。この「霜の花」は、風が無く気温がマイナス15度以下という限られた条件で咲き、気温が上昇する前の朝の短い時間だけしか見ることができません。
風の吹かない寒い朝であれば川や沼でも見ることができますが、スポットとして有名なのは道東にある阿寒摩周国立公園の阿寒湖。湖底から温泉が湧き出していることと、山に覆われているカルデラ湖と条件が揃っていることから、出会える確率が高いとされています。
2
幻想的な湖面の宇宙「アイスバブル」
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〈撮影カメラマンによるオススメポイント〉
湖底の落ち葉などから発生するガスが湖面にたどり着く前に氷に閉じ込められてしまうという現象です。湖底から大小様々に積み重なり、時が止められた様子は、まるで小宇宙のよう。積雪の少ない冬のタイミングでしか見ることができません。
十勝の糠平湖や阿寒摩周国立公園のオンネトーで観察することができますが、条件次第では阿寒湖や他の湖でも結氷の過程で見ることができます。
3
海岸に輝く宝石「ジュエリーアイス」
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〈撮影カメラマンによるオススメポイント〉
河口域の凍った川の氷が潮の満ち引きなどによって割れ、海に流出・漂流し、近くにある海岸に打ち上げられる氷の塊が太陽の光を受け美しく輝きます。波にもまれて打ちあがった氷は、角が取れて透き通ったクリスタルのようで、日の差す時間帯や天候で、様々な色に輝く宝石(ジュエリー)を見ることが出来ます。
スポットとしては十勝にある豊頃町が有名ですが、道東の一部でも同じ現象が発生することがあります。
4
舞い降りる氷の妖精「ダイヤモンドダスト」
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〈撮影カメラマンによるオススメポイント〉
正式には細氷(さいひょう)という名の自然現象。マイナス10度以下の気温で大気中の水蒸気が氷結し、その細かな氷の結晶が太陽の光をキラキラと反射させながら一面に舞って輝いて見えることから「ダイヤモンドダスト」と呼ばれています。
厳冬期でも極めて低温で、快晴かつ無風などの限られた条件の時にしか見ることができない光景です。
5
ガラスのような氷の芸術「寄せ氷」
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〈撮影カメラマンによるオススメポイント〉
湖などの水面で、結氷や解氷する過程で割れた薄氷が風や波によって湖岸に押し上げられる現象です。ガラス板が積み重なったかのような、幻想的な景色をみせてくれます。
北海道では道東の屈斜路湖などで見ることができます。
6
神様が渡った氷の道「御神渡り」
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〈撮影カメラマンによるオススメポイント〉
湖沼の結氷した氷が気温の低下によって収縮した際に亀裂が発生し、日中の気温上昇で膨張した際にせりあがります。御神渡りはこれが何日も繰り返されることによってできる自然現象で、湖岸から湖岸に続く亀裂が、まるで神様が通ったあとのようなことからその名がつきました。
長野県の諏訪湖の言い伝えが有名ですが、北海道では道東の塘路湖で発生することがあります。
7
海原を埋めつくす冬の使者「流氷」
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〈撮影カメラマンによるオススメポイント〉
寒風により海水が凍っては流されを繰り返し、それら小さな氷片が集まって流氷が形成されます。サハリン付近で出来た流氷は、シベリアからの寒い北風に流されて北海道へ南下してきます。
国内で流氷を見ることが出来るのは北海道のオホーツク海付近だけで、有名なスポットは知床や網走、紋別などです。
いかがでしたか?厳しい寒さの北海道の大自然だからこそ見ることのできる冬のアート。チャンスを狙って足を運んでみてはいかがでしょうか。