ブロンズの微笑(ほほえみ)~笹戸千津子展|北海道の「今」をお届け Domingo -ドミンゴ-

ブロンズの微笑(ほほえみ)~笹戸千津子展

開催日時

2020年10月3日(土)~12月13日(日)

9:00~17:00(入館は16:30まで)
毎週月曜日休館(月曜日が祝日の場合は翌日)

※イベントの開催状況につきましては、主催者様の公式サイトを必ずご確認ください。

概要

中原悌二郎賞創設50周年記念展として第18回中原悌二郎賞優秀賞を受賞し、市内に野外彫刻が設置され、市民にも親しまれている笹戸千津子の作品をご紹介します。

笹戸千津子は、1948年山口県徳山市に生まれ、1970年に佐藤忠良の指導する東京造形大学美術学科彫刻専攻の第一期生として卒業します。その後、彫刻研究室へと進み、修了後は佐藤のモデルをつとめながら、同じアトリエでともに作品の制作を続けます。1977年に新制作協会会員となり、1987年に第18回中原悌二郎賞優秀賞を<若き立像’86>で受賞、1993年には第7回神戸具象彫刻大賞展において招待出品し受賞するなどのほか、数多くの個展等を開催し、現在も積極的に活動をしています。
また、野外彫刻として旭川市には、永隆橋に<微風>、<女>が、旭川信用金庫本店前には<希望>、道内では、札幌、函館、岩見沢などにも設置され、道外においても、岩手県から熊本県にいたるまで全国にわたって設置されており、その作品は、日本の風景に馴染み、広く愛されています。

笹戸の作品は、端正な若い女性像や愛らしい子供の像、あるいはそれらの頭像を主に制作し、大袈裟な身振りによる表現ではなく、静かな佇まいのなかに集約された動勢と、求心的な造形による具象彫刻です。

また、特筆すべきなのは笹戸の制作姿勢です。
モデルを前にデッサンなどを描いて作品のイメージを脹らませる。鉄棒や木、麻紐などを用いて作品の心棒を作る。その心棒を捏ねて練りこんだ粘土で覆い、モデルを見ながら人体をかたち作っていく…作品完成後は、ブロンズ鋳造のために石膏で型をとり、粘土を掻きだす。また、その粘土を練り直し次の制作にそなえる…

こうした笹戸の制作は100年以上前の中原悌二郎の頃の近代彫刻から変わらない塑像によるブロンズ彫刻の行程のままであり、「一日粘土(つち)をいじらざれば一日の退歩」と佐藤忠良の教えを受け継ぎ、笹戸は現在も毎日制作を続けています。

求道者のようにストイックに制作を続ける彫刻家・笹戸千津子の作品を中原悌二郎と中原悌二郎賞の原点、そしてさらなる人体表現の深化を追究するものとして紹介します。

●彫刻作品16点平面作品4点計20点

公式サイト 新型コロナウイルスへの対応について

料金

一般450円/高校生300円/中学生以下無料
*上記料金は常設展観覧料を含む金額 *各種減免規定あり

会場

中原悌二郎記念 旭川市彫刻美術館 1階 展示室

お問い合わせ

中原悌二郎記念旭川市彫刻美術館

0166466277

概要引用元: 旭川市

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