
イベント
開催終了
開催日時
2021年7月17日(土)~8月22日(日)
9:30~17:00
『アルプ』という雑誌を、知っていますか?
この月刊誌は、哲学者であり著述家であり登山家でもあった串田(くしだ)孫ー(まごいち) (1912-2005)が中心となって1958年に創刊されました。A5判、70ページ足らずと小ぶりなサイズで、山岳がテーマであるにもかかわらず、登山技術を指南する記事はなく、登山用具の広告すら載っていないという、風変りな雑誌です。代わりに、詩人や作家など幅広い書き手による紀行文や随筆が掲載され、美麗な挿絵や版画が豊富に盛り込まれました。「アルプ」はそれまでにない洗練された「山の文芸誌」として、多くの読者や寄稿者に愛されます。しかし、創刊から四半世紀後の1983年、ちょうど300号で惜しまれながら終刊となりました。
「アルプ」が遺したものを後世にも広く伝えようと同誌の熱烈なファンであった山崎猛氏によって1992年6月設立されたのが、斜里町にある「北のアルプ美術館」です。この小さいながらも濤洒な山小屋風の美術館には、全300号の「アルプ」はもとより、関係する串田孫ーの書斎が復元され、同誌に関わった著名な作家の原稿や原画が保存・公開されており、日本全国から来館者が訪れます。
本展では、北のアルプ美術館が所蔵する「アルプ」の原画や原稿、山岳に関わる絵画作品など70点あまりを展示いたします。それらの作品を通して、山や自然との対話を試みた、雑誌「アルプ」と同館のあゆみを知っていただけると幸いです。
斜里の“ちいさな美術館”に広がる、「アルプ」という”おおきな宇宙"を、北網圏北見文化センターでぜひ体感してください。
※イベントの開催状況につきましては、主催者様の公式サイトを必ずご確認ください。
料金
一般 500円(450円)
高校生・大学生 300円(250円)
小・中学生及び義務教育学校生、70歳以上 100円(50円)
※ ( )内は10人以上の団体料金
※ 未就学児、障害者手帳等をお持ちの方(介助が必要な場合、介助者1名を含む)は無料
※ 小・中学校、高等学校及びそれに準ずる学校での教育活動(引率教員を含む)で利用する場合は無料(要事前申込)
会場
北網圏北見文化センター
主催者
北網圏北見文化センター(科学館・博物館・美術館・プラネタリウム)