「躍動感を感じる」紅葉のレッドカーペットを駆け抜けるオコジョが話題に「オコジョダッシュかわいい」|Domingo

「躍動感を感じる」紅葉のレッドカーペットを駆け抜けるオコジョが話題に「オコジョダッシュかわいい」

北海道・大雪山の山肌を染める鮮やかな紅葉。その“赤い絨毯”を駆け抜ける一匹のオコジョがSNSで話題です。野生の力強さと愛らしさを併せ持つその姿に、多くの人が魅了されています。

レッドカーペットを駆け巡るオコジョ💨

筋肉の塊でパワフルダッシュのオコジョとは真逆で、全集中で撮影する私はクタクタ💦
緊張感、高揚感、なんとも言えない時間です。

レッドカーペットの上を走るオコジョ

@sachiko_photosさんの投稿より引用

そこに映っているのは、紅葉に染まる山の斜面を軽やかに走り抜けるオコジョの姿!そのかわいらしくも力強い姿に、SNSでは「オコジョダッシュかわいい」「躍動感を感じる」といったコメントが寄せられています。

“山の妖精”オコジョとの出会いは「奇跡のような瞬間」

親子のオコジョ

土屋さんが過去に撮影した「オコジョの子どもたち」

撮影したのは、北海道で野生動物を撮影されている土屋幸子さん。土屋さんがこのオコジョを撮影したのは、北海道・大雪山。ネズミを補食しようと岩場を駆け回っていたところでした。

大雪山の野生動物

大雪山で撮影したさまざまな季節の野生動物たち

大雪山の野生動物 大雪山の野生動物 大雪山の野生動物

2017年から「ナキウサギに会いたい一心で」大雪山での撮影を始めたという土屋さん。しかし、毎週末のように登っていてもオコジョに出会えることはほとんどなく「全く出会えない年もある」そう。

オコジョ

土屋さんが初めて撮影したオコジョの姿。この写真でコンテストの最優秀賞を受賞

運よく姿を見せても、岩の隙間にすぐに消え、次にどこに現れるか分からない神出鬼没ぶり。そんな中でも、冬毛に変わり白くなったオコジョの撮影にも成功しており、まさに“山の妖精”との奇跡的な出会いを積み重ねています。

白いオコジョ 白いオコジョ

「9年通って何度かしか出会えなかった」真っ白なオコジョ

「動物たちの暮らす環境を守りたい」野生動物を見つめ続ける土屋さんの想い

モモンガ

土屋さんが撮影しつづけたモモンガの写真はカレンダーに

普段は北海道遠軽町で保育士として働く土屋さん。仕事の合間を縫って撮影を続け、野生動物たちの生き生きとした姿を捉えた写真は数々の賞を受賞。さらに、撮り続けているモモンガの写真は、2026年に一冊のカレンダーとしても発売されます。

モモンガ モモンガ

撮影を続ける中で土屋さんが感じているのが、自然とそこに生きる動物たちの“環境の変化”。

近年は猛暑の影響なのか、高山植物が色付く前に焼けたように黒くなっているのが気になります。氷河期の生き残りと呼ばれ、涼しい場所を好むナキウサギや山の動物たちの生態系に猛暑がどれだけ影響を与えるのか心配でなりません。

私が撮影する野生動物に興味を持ってくれた方が、その動物たちの暮らす環境を守りたいという気持ちになっていただけると嬉しいです。

紅葉の山を駆けるオコジョの姿は、自然の中で懸命に生きる命の力強さそのもの。その一瞬を切り取った土屋さんの写真は、自然の美しさとともに、私たちに“守るべきもの”を静かに語りかけているかのようです。

取材協力・写真提供:土屋幸子
■X:@sachiko_photos
■土屋幸子さんが撮影した「森の妖精 モモンガ CALENDAR 2026」の購入はこちらから

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