初詣の時期を控えた北海道で、旅の思い出づくりとしても注目されているのが、ご当地おみくじの「えぞみくじ」。サンマを釣ったり、じゃがいもを掘ったり、カニをすくったりと、各地の特産品をモチーフにしたユニークな内容が人気。この記事では、全15種類の中から特に個性的な5選を中心に、その魅力をご紹介します。

「えぞみくじ」は、地域の特産品や名物を「地域のたから」と捉えてモチーフとし、張り子で制作。中には北海道の方言で書かれたおみくじが入っています。北海道内15の神社で頒布されていて、おみくじの引き方も神社毎に工夫がいっぱい！SNS映えするフォトスポットなどを用意しているところもあり、訪れる楽しさや集める楽しみがあるのが特徴です。

根室市にある金刀比羅神社で頒布しているのは、水揚げ量日本一を誇るサンマをモチーフにした「福ざんまいみくじ」（初穂料500円）。おみくじは発泡スチロールに入っており、釣り竿で吊り上げるスタイル。撮影用に七輪セットや定食セットもあるので、サンマの炭火焼き定食を演出してみてはいかが？

自分で「これだ！」というサンマを釣り上げよう！

竹でできたミニ釣り竿は神社の方の手作り

釣ったサンマのおみくじは炭火でこんがり！？

ごはんや味噌汁、小鉢など撮影セットも凝っている！

金刀比羅神社

■所在地：根室市琴平町1－4

ころんとした丸いフォルムがかわいいジャガイモのおみくじ「やるなら今（いも）じゃがみくじ」（初穂料500円）を頒布しているのは、十勝・浦幌町にある浦幌神社。おみくじの引き方は２通り。ひとつは畑からミニスコップで掘り起こすもの。もうひとつは、せいろの中に入ったおみくじをトングで引くもの。フォトスポットも用意されているのでぜひ楽しんでみて。

木質ペレットで作った畑にはおみくじが埋まっている

ふかし芋をイメージしたせいろからトングで取り出そう

まるでファミレスのような鉄板セットも

全国でも珍しいおっぱいの神様「乳神神社」も祀っている

浦幌神社

■所在地：浦幌町東山町18-1

日本最北端の地にある北門神社にあるのは、毛ガニをモチーフにした「いカニもいいみくじ」（初穂料500円）。社務所限定で、網ですくっておみくじを引くのが大きな特徴です。他にも北海道内7つの神社で頒布している「しまらいだー札」や、子宝神社ともいわれており子持ち狛犬が描かれた「子授け守」など、ユニークなお守りやお札も揃います。

おみくじを引くならぜひ社務所で！

網でうまくすくって気分はカニ漁師！

シマエナガをキャラクターにした交通安全ステッカー「しまらいだー札」

北門神社

■所在地：稚内市中央1丁目1-21

岩内町の特産品といえば、スケトウダラとタラコ。岩内神社のえぞみくじ「たら福みくじ」（初穂料500円）は、スケトウダラのおなかからタラコに見立てたおみくじが顔をのぞかせるという凝った仕立て。これには「おなかいっぱい幸福に」の祈りが込められているそう。良い運の大漁を祈りつつ引いてみましょう！

岩内神社

■所在地：岩内町宮園41

豊かな大地で農作物が育つ美瑛町。夏には美しいフラワーガーデンや畑の風景が人気です。町の鎮守様として参拝されている美瑛神社では、とうもろこしをモチーフにした「富諸来し（とみもろこし）みくじ」（初穂料500円）を頒布。おみくじは焼き台に乗っている「焼きもろこし」仕立て。雰囲気たっぷりに、ぜひトングでつかんでみて！

美瑛神社

■所在地：美瑛町東町4丁目1-1

北海道の特産品をモチーフにした「えぞみくじ」は、釣ったり掘ったりとアトラクション感覚で楽しめるのが魅力。SNS映えする張り子たちは、旅の記念にもぴったり。一緒に写真を撮りながら、15社を巡るスタンプラリーのような旅を楽しんでみてはいかがでしょうか？