Domingo編集部
なぜこのような滝ができたのか、そして名前の由来は何なのか、調べてみました。
まずは詳しい場所から記していきましょう。
フンベの滝が見られるのは、広尾橋からえりも方面へと5分ほど車を走らせた、フンベ地区の国道沿いです。車道からすぐ間近なところに滝が流れ落ちているのだから、知らずに走っていると、突然の出現にビックリしてしまうかもしれません。しかもそれが1本ではなく、何本も何本も、なんと150メートルの長きにわたって続いているのです。なかなか他では見られない、貴重な光景ではないでしょうか。
実はフンベの滝は、地下水が湧き出したもの。通常の滝のように、川上から流れてきた水がそのまま崖を伝って落ちるのではなく、よく見てみると、岩肌の途中から水が流れ出ているのが確認できます。さらによく見ると、岩肌を伝うだけではなく、まるで暖簾のように、数本の地下水が真っ直ぐ滴っている箇所もあります。
ところで、フンベの滝という名前も気になりませんか? 昔、このあたりに鯨が打ちつけられたことから、アイヌ語の「鯨の獲れる浜」という意味から、フンベと名付けられたのだそう。
ちなみにフンベの滝がある道路は、通称「黄金道路」と呼ばれています。かつて工事が困難なため「金を敷き詰めたように資金が費やされた道路」ということで、広尾町音調津(おしらべつ)からえりも町庶野(しょや)までの33.529kmが、こう名付けられたのだとか。
そんな黄金道路を走っていると見ることのできるフンベの滝は、夏は目にも涼しく、冬は氷柱となって、身近な自然の造形美として私たちを楽しませてくれます。通る機会のある人は、ぜひこのユニークな光景に注目してみてはいかがでしょうか。ただし、運転中はくれぐれも気をつけてくださいね。
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フンベの滝
取材協力
広尾町役場 水産商工観光課
所在地:北海道広尾郡広尾町西4条7丁目1
電話:01558-2-0177
公式サイト:https://www.town.hiroo.lg.jp
ライタープロフィール
北海道観光カメライター ぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。