“建築界のノーベル賞”プリツカー賞受賞・山本理顕氏が手掛けた「公立はこだて未来大学」その魅力を徹底解剖|Domingo

“建築界のノーベル賞”プリツカー賞受賞・山本理顕氏が手掛けた「公立はこだて未来大学」その魅力を徹底解剖

2024年3月、建築界で最も権威ある「プリツカー賞」に日本人として9人目の受賞者として選ばれた山本理顕氏。彼の手掛ける建築は、横須賀美術館や埼玉県立大学など多岐にわたりますが、その中でも注目を集めているのが北海道函館市にある「公立はこだて未来大学」です。

公立はこだて未来大学とは

はこだて未来大学

南に函館山を望むキャンパス

2000年に開学した公立はこだて未来大学は、道南地域唯一の公立大学です。専門はシステム情報科学で、人工知能やデータサイエンスなど昨今の社会で重要視される分野で多くの卒業生を輩出しています。

はこだて未来大学

大学は函館駅から車で約25分、五稜郭エリアから北へ約10分の場所にあり、高台にある大学からは函館市街や函館山、津軽海峡を一望することが出来ます。

大学の理念「オープンスペース、オープンマインド」を建築で体現

はこだて未来大学

スタジオ

山本理顕氏が設計したキャンパスは、驚くほどの解放感に満ちています。一番特徴的なのが「スタジオ」と呼ばれる、高さ約20メートル・幅約100メートルという広い吹き抜けの空間。遠くにいる人も何をしているか見え、あちらこちらで思い思いに行われる活動がおのずと混じり合い、全員が一つの空間を共有する感覚を生み出しています。はこだて未来大学の事務所職員の方は「高校生が初めてキャンパスを訪れたとき、このスタジオに入ると歓声が上がるんです。」と話します。

はこだて未来大学

スタジオの4F部分にあるデルタビスタ

さらに、教員の研究室や講義室、図書館や事務室もすべて透明なガラス張り。このようなキャンパスの設計となった根底にある考えが、はこだて未来大が大切にする精神「オープンスペース、オープンマインド」です。

はこだて未来大学

アトリエ

はこだて未来大学

実験室

はこだて未来大学

情報ライブラリ(南側)

オープンな空間で行われる、オープンな学びは、知識を一方的に流し込むのではなく、学生同士が共に学び合い、教員とのあいだにも双方向の学びの回路をつくろうとするもの。学生がキャンパスにいる間はすべてが学びの時間であり、学びの空間であるという考えが、建築そのものに息づいています。設計時のスケッチからも、その様子がありありと伝わってきます。

はこだて未来大学

山本理顕氏のスケッチ(山本理顕設計事務所提供)

一般の方も平日は見学可能

はこだて未来大学

モール

ちなみに大学を見学したいという方は、一般の方でも平日の9:00~17:00の間はキャンパス・学内を訪れることができます。また、函館市民の方は、情報ライブラリも利用できます。これらの点からも、山本理顕氏が設計した公立はこだて未来大学は、まさに「オープンスペース、オープンマインド」そのもの。

はこだて未来大学

函館市民の方も利用できる情報ライブラリ

これからも函館を舞台に、未来を見据えた教育の場として、学生たちの新しい可能性を切り開いていくでしょう。

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