Domingo編集部
北広島市には2023年、北海道日本ハムファイターズの新球場を核とするボールパークが完成予定です。
ボールパークは野球の観戦はもちろん、親子連れでのショッピングや食事、デイキャンプが出来る複合施設として大きな期待が寄せられていますが、これをきっかけとして北広島市の「草の根のまちづくり」が動き出しています。
今北広島にどんなうねりが起こっているのでしょうか。
今回は北広島市役所でボールパーク構想に携わっている方々にお話をうかがいました。
(今回お話をうかがった北広島市企画財政部の左から塚田友二さん、杉原史惟さん、白水美里さん)
「新球場の誘致を促進しはじめたのは2016年の6月です。2018年には北海道日本ハムファイターズさんとパートナー協定を締結し、これまでもスポーツ教室や食育講座などを実施してきました。そして市の関係団体が集まってつくられた『北広島市ボールパーク推進期成会』の中に2020年プロジェクトチームが立ち上がり、若い職員たちが15人ほど集まり新たな機運醸成の取り組みを立ち上げています。」
プロジェクトチームは情報発信強化のためにTwitter(@kitahiro_bppt)を開設。「マンガでわかるかも?北海道ボールパーク」というタイトルの4コママンガの連載をスタートし、ボールパークについてわかりやすく解説する連載をスタートしました。
(「マンガでわかるかも?北海道ボールパーク」)
また8月には3日間連続で「BPトークセッション」というトークイベントを開催。北広島で働く人、学生、北広島市外で働く人という3つのテーマでボールパークをきっかけにしたまちづくりについて意見交換が行われました。
(BPトークセッションの様子)
さらに10月4日にはボールパーク周辺をコースとしたウォーキングイベントが予定され、先着200名の応募はすでに満員。
このようにボールパークをきっかけとした「草の根のまちづくり」が動き出しています。
(10月4日に開催されるまちあるきイベント「Fビレッジ建設地を歩こう with ファイターズあしあと基金」。定員はすでにいっぱいとなり受付は終了。)
「プロジェクトチームはフットワーク軽く動いてイベントなどを実施していますが、こういった取り組みを通じて市民の方々との接点を少しずつ持てているなと思っています。またプロジェクトチームのメンバーはおよそ15人ですが、そこから輪を広げていくように、北広島市のことを自分事として捉えて関わっていただくひとを増やしていけたらと思っています。」
さらに9月にも北広島市の小学校で球団のアカデミーコーチによる体育授業などが行われており、教育や福祉といった分野での連携も進んでいます。
(9月11日北広島市立北の台小学校での授業の様子)
「北広島市は2021年に新しい10年の計画がスタートします。今後も市民の方に楽しみにしていただくための機運醸成の取り組みを行いつつ、観光や教育、福祉といった様々な分野において、少しずつまちに溶け込んでいくような取り組みを行っていきたいと思っています。」
他にも北広島市は今年、コロナ禍に北広島市出身の学生の方にお米やジンギスカンを届ける事業を行ったり、首都圏で暮らす北広島にゆかりのある人が集まる「東京北広島会」のオンラインイベントを企画したりと、積極的な取り組みが行われています。
(きたひろを感じる学生応援便お届け事業)
ボールパークの開業を待ち望む機運に溢れた北広島市。
魅力的なまちづくりの取り組みはこれからも続いていきそうです。