ぶつかり合う二人の視線と歌声。共鳴する二人が魅せたZepp Sapporoの景色――。She is Legend 6/9札幌公演ライブレポート|Domingo

ぶつかり合う二人の視線と歌声。共鳴する二人が魅せたZepp Sapporoの景色――。She is Legend 6/9札幌公演ライブレポート

カルチャー

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札幌市

ドラマチックRPG「ヘブンバーンズレッド」において登場したラウドロックユニット「She is Legend(以下「シーレジェ」)は、ゲームの世界を飛び出し、ライブ活動を活発化。昨年開催された1stライブツアーは全国9カ所を回り大成功を収めました。現在は今年5月から開催されている全国Zeppツアー「She is Legend Zepp Tour 2024 "We are 春眠旅団"」が開催中です。

Domingoでは6月9日に開催された札幌公演に先駆け、その思いをインタビューした記事を公開。今回はその続編として、熱く盛り上がった札幌公演のライブレポートをお届けします。

熱狂の渦に包まれた会場。始まりからMAXのボルテージ

She is Legend

昨年10月に開催された札幌公演。そのライブMCで「いつかZepp Sapporoでライブをしたい」と話していた二人ですが、それから1年を待たずして夢を叶えたシーレジェ。2階席までびっちりと埋まった会場内は、到着した瞬間から熱気が渦巻いています。

17時ちょうど、真っ赤な照明に会場が包まれる中に登場したXAIさんと鈴木このみさん。拍手が鳴り止まないなか2ndアルバムのタイトル曲「春眠旅団」のイントロが流れると、レジェンダー(ファン)の皆さんの、溜まった熱気を解放するような大歓声!初っ端からボルテージを最高潮にまでもっていく二人の姿に、思わず目が奪われる。畳みかけるように「ありふれたBattle Song~いつも戦闘は面倒だ~」「Popcorn N' Roses」と続き、バチバチとぶつかり合う二人の歌声が響き渡ります。

息つく間もなく「Heartbreak Syndrome」、「Thank you for playing~あなたに出会えてよかった~」を歌い上げる二人。激しい曲の連続を物ともせず一曲一曲、体全体で歌唱するかのような鈴木このみさん、凛とした立ち姿で時折満面の笑みをみせるXAIさん。歌い進めるほどに二人の個性が融合し、会場の雰囲気を構築。激しさの中に見える絶妙なコンビネーションが、以前のインタビューで語ったお互いの信頼関係の高まりを感じます。

体にビシバシ響く生バンドによるサウンドと、会場が一体になるグルーヴ感

She is Legend

6曲目に歌われた「白の呪文」(「White Spell」のShe is Legend Ver.)。直前のMCでXAIさんの「みんなが知っているあの曲をやります」と言い、イントロが流れた瞬間の会場のどよめき。即座に巻き起こる歓声で、会場の一体感がより増していきます。続いて5月31日にリリースされたばかりの楽曲「闇夜のKomachi Vampire」。ラップパートはまさに二人のバトル状態。荒々しくぶつかり合うようにリリックを交わす二人、観客も一緒に歌う“Wow wow”の掛け声はまさに“グルーヴ”!

直後のMCで「感情を揺さぶられながら歌った」とXAIさん。鈴木このみさんは「前回のツアー中にレコーディングしていた曲を今披露できることがうれしい」と満足げ。さらに、翌週には新曲のレコーディングがあることを明かします。

9曲目に歌われたのはアルバム収録曲で、XAIさんのソロ曲「陽のさす向こうへ」。これまでの激しさから打って変わったしっとりとした歌声。そのギャップと、語りかけるように歌う姿が胸に刺さります。ライブの折り返しとなるこの曲を歌いきると、バンドメンバーの紹介。そして疾走感あふれる「Dance! Dance! Dance!」へ。ライブには欠かせない“これぞ縦ノリ”のリズムに会場は沸き、突き抜けるような二人の歌声。そして生バンドならではの音圧が、ライブに来ている実感をもたらします。

疾走感が増し加速を続ける、盛り上がりの後半戦

She is Legend

「War Alive~時にはやぶれかぶれに~」では会場全員の突き上がる拳。続く「World We Changed」は、以前のインタビューで「春眠旅団」収録曲の中で鈴木このみさんが特に刺さったというおすすめ曲!言葉通り、より力強さを感じる歌唱姿が印象に残ります。この曲はタイトル決めに二人が初めて参加したとのことで、それだけの思い入れがあるのだと思います。

本編最後となるMCでも、ラストスパートに向けて会場のボルテージをあげ続ける二人。13曲目「Burn My Soul」はイントロから会場一帯となった手拍子と掛け声。しっとりとしながら疾走感のある「放課後のメロディ」、エモーショナルな歌い口で心に清涼感をもたらす「死にゆく季節でぼくは」と続きます。そしてラストナンバーは「Goodbye Innocence」。ピアノの旋律と二人の高音の伸びが美しく、しっとりと、それでいて感情が激しくぶつかる姿を魅せ締めくくりました。

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