子どもたちが夢を抱けるまちを創る。浦幌町のふるさと納税を活用した未来づくり|Domingo

子どもたちが夢を抱けるまちを創る。浦幌町のふるさと納税を活用した未来づくり

まち

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浦幌町

(2021/03/16 追記・修正)

今回、魅力をおすそわけするのは、豊かな自然 心ふれあう未来をつくるまち「浦幌町」。
漁業と農業が盛んな浦幌町の食料自給率は、なんと2900%。
一次産業に就業している人口割合が約2割を占める、農林漁業が盛んなまちです。

しかしまちの人口は年々減少し、30年前の約半分に……。
このままでは町は存続していけないと、「子どもたちが希望をもてるまちをつくる」ことを目標に、様々な活動が行われています。

浦幌町はどんなまち?

浦幌町は北海道・十勝地方に位置する、人口約4,500人のまち。
自然と対峙した厳しい環境の中で、誇りを持って「農林漁業」に挑む生産者が多く暮らしています。
海の恵みとしては毛ガニ・タコ・秋鮭・いくらなど、畑の恵みとしては小麦・小豆などの生産が盛んに行われています。
食料自給率は2900%で、日本全国の「食」を足元から支える一大産地でもあります。

浦幌町map


また、町の南側に広がる海岸線には、「町の花」であるハマナスが咲き誇り、町民を癒しています。

一方で人口減少の波には抗えず、30年前に約9,000人だった人口が現在は約半分に。
町内に唯一あった高校は閉校となり、後継者がいない農林漁業者も多くいます。

"このままでは「うらほろ」は存続していけない。"

「まちの未来を担う子どもたちという宝物が、夢と希望を抱けるまちを創ること」
「予測困難と言われているこれからの厳しい社会を担う子どもたちに、たくましく生き抜く力を身につけるサポートをすること」
が不可欠だと、まち全体としての思いが一つになりました。

「持続可能な地域づくり」を目指して

2007年、子どもたちが希望を抱き続けられるまちを実現するため、学校、行政、NPO、町民、さらには都市部で働く会社員までもが協働し、地域を持続させることを目的とした「うらほろスタイル」という活動が始まりました。

「うらほろスタイル」で地域一体となって取り組む5つのプロジェクト

地域への愛着を育む事業
子どもたち自身で地域の魅力を発見しそれを発表する

農村つながり体験事業
農林漁業体験や農林漁家へのホームステイを行うことで、「食」や「命」の価値を実感する

子どもの想い実現事業
子どもたちの「こんな町になったらいいな」や「町の活性化のためにこんなことがしたい」といった想いを大人たちで実現する

高校生つながり発展事業
町外の高校に通っても浦幌町に関わり続けたいという思いを持った高校生たちが「浦幌部」として主体的に活動する

若者のしごと創造事業
若者が浦幌町に住み続け、働くことができるよう雇用を創出する

これらの事業で「うらほろスタイル」は大きな成果をあげ、地域で働きたいという若者も着実に増えているのだそう。

その基盤の上で「持続可能な地域づくり」を目指すため、「一般社団法人十勝うらほろ樂舎」が立ち上がりました。
これまで地域を牽引してきた組織団体と協働しながら、課題の解決や事業の創出を行なっています。

「うらほろスタイル」の教育を受け、十勝うらほろ樂舎で働く近江幹太さんに聞きました!

Q 近江さんはどんなお仕事をされているのですか?

近江さん 一般社団法人十勝うらほろ樂舎 近江 幹太さん

「一般社団法人十勝うらほろ樂舎」は、地域の新たな協働の形として動く組織で、地域の困りごとや解決したい課題について行政や企業と協働しながら取り組んでいます。
首都圏の企業の方々が樂舎を通じて浦幌に関わってくださることもあり、繋ぐ役割も担っています。

新型コロナウィルスの影響で通常通りの開催ができなくなった公民館講座のオンライン実施に関わったり、行政から一部委託を受けふるさと納税の事業を行なっていたり。僕は「メールマガジン」を担当していて、小学生の頃から「うらほろスタイル」の教育を受けてきた町民の目線で、浦幌町の取組や返礼品について発信しています。

Q 近江さんが思う浦幌町の特徴は?

近江さん 近江 幹太さん

2010年に町内唯一の高校が閉校。僕が高校生になる時には浦幌町には高校が無く町外の高校に通いました。それまではずっと浦幌町で生まれ育っていたので、このとき初めて他のまちのひとと関わる機会をもちました。
そのときに思ったのは、「浦幌町の人は浦幌町が好きな人が多い」ということ。
他のまちのひとたちがしきりに「うちのまちには何もない」と言うなか、浦幌町の人たちは浦幌のいいところを知っているからか、そんなことを言う人は少ないように感じました。

Q 「うらほろスタイル」のなかで印象に残っていることは?

近江さん 近江 幹太さん

「うらほろスタイル」の一環で、中学3年生で「何をしたら町が活性化するか」を同級生と考えて町に発表する機会があります。
発表には役場の人達だけではなく地域の人たちも聞きに来ます。大人達からは中学3年生にするような質問ではないぐらい鋭い質問をすごい怖い目をしてガンガンしてくるのです。
僕はそうやって自分たちの意見をこんなに真剣に聞いてくれる大人達がいるんだということをその発表の時に知れたので浦幌に戻って働きたい、自分もそういう大人になりたいと思ったのが結構大きいと思います。

Q 浦幌町のおすすめスポットは?

近江さん 近江 幹太さん

昆布刈石展望台です!
あの場所はいつみてもとても綺麗です。特に夕日が沈むところや、夜真っ暗な中で星を眺めるのも最高ですよ。

昆布刈石展望台

昆布刈石展望台(写真提供:近江 幹太さん)

昆布刈石展望台星

昆布刈石展望台から眺める星空(写真提供:十勝うらほろ樂舎)

浦幌町の現在

現在浦幌町では、ふるさと納税型のクラウドファンディングが行われています。
町の希少な産品を活かして、子どもたちが「地元で働きたい」と思える新たな産業を創出したい!

浦幌町ではクラウドファンディングでの寄付金を、子どもたちが「うらほろで暮らし続け、働きたい!」と思える産業創出に活用します。

  • 浦幌の様々な産物に付加価値をつけて提案するための加工施設の設置・運営支援
  • 農林水産物及び地元生産者の想いを発信する仕組みづくりと産品の販路開発・運営支援
  • ハマナスに代表される子ども達の想いを受けて開発される商品の企画・製造・イベント実施支援
  • 来春のハマナス収穫期に、地元の子供たちと本企画支援者を対象とした収穫イベントの開催費用
  • その他、持続可能な地域づくりに向けて浦幌町が抱える課題に対する解決支援

浦幌町のふるさと納税にはどんな返礼品があるの?

浦幌町のふるさと納税の返礼品の4商品をご紹介します!(2021/03/16 追記・修正)

北海道産韃靼そば「満天きらり」の乾麺 300g×2袋


北海道産韃靼そば「満天きらり」の乾麺

「満天きらり」は、北海道農業研究センターで開発されたダッタンソバの新品種です。従来のダッタンソバと比べて、苦みがかなり弱く、加工時のルチン残存量が多いという大変優れた世界初の新品種です。
ダッタンソバ乾麺を茹でると、茹で汁がきれいな黄色(ルチンの色)になります。 ぜひぜひこの茹で汁(そば湯)もお楽しみ下さい。

北海道産韃靼そば茶「満天きらり」200g×1袋


北海道産韃靼そば茶「満天きらり」

韃靼そば茶は香ばしく、温かくしても冷たくしても美味しくお召し上がりいただけます(※ノンカフェインです)。
お茶として飲む他に、お米と一緒に炊いても、香ばしい黄色いそばご飯が炊けます。
納豆に混ぜたり、ご飯やサラダにふりかけたりと、ダッタンソバ満天きらりをまるごと食べつくしてください。

60日保存が可能な濃厚ミルク!浦幌工場直送!森永北海道3.6牛乳(1000ml)


浦幌工場直送!森永北海道3.6牛乳

北海道の自然が育てた良質な生乳を、高温殺菌処理し専用工場で特殊な紙パックに無菌充填することにより、常温保存とロングライフを実現しています。

ロサ・ルゴサ ハンドクリーム 40g×1本


ロサ・ルゴサ ハンドクリーム

天然の保湿成分を凝縮し、つなぎたくなる滑らかな手元へ。
北海道産のヒマワリ種子油や、皮膚の水分を補いながら潤いを保つナタネ油など、保湿効果の高い天然由来成分をふんだんに詰め込みました。サラリとした質感のため、仕事や家事の合間のご使用でもベタつきが気になりません。

まとめ

浦幌町の未来づくりの取り組み、いかがでしたでしょうか?
まちでの暮らしや大人たちとの交流が子どもたちの原体験となり、地域への愛着が生まれる。
これまでの浦幌町を作り上げてきた大人たちと、これからの浦幌町を作っていく子ども達が相乗効果を生み、ポジティブな影響がまちに現れていく、とても素敵な流れができているのだとお話をお伺いしていて感じ取れました。

北海道の「今」をお届けしているDomingoでは、2020年、みなさまへの感謝を込めて「北海道からのごほうび。」キャンペーンを実施しました!
(2021/03/16 追記・修正)
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