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フルーツ グラデーション
この度、北海道遺産「旧増毛小学校」にて黒板アートを制作させていただきました。この町で採れるフルーツを季節ごとに並べてみるとグラデーションになる。そんな気づきから想像を広げて、季節の恵みを塗れる想像の絵具「フルーツ グラデーション」を描きました




@takuyanokaigaさんの投稿より引用
投稿主は、このアート作品「フルーツ グラデーション」の作者である画家のTAKUYA YONEZAWAさん。黒板いっぱいに描かれたたくさんのみずみずしいフルーツが、見事なグラデーションになっている様子が印象的です。投稿は46万回以上表示され「チョークの粉がグラデーションになってるのが天才」「めっちゃ綺麗」などの声が寄せられています。
古い校舎に描かれた黒板アートは「町のくだもの」がテーマ

旧増毛小学校の黒板に描かれた作品「フルーツ グラデーション」
投稿されたアート作品「フルーツ グラデーション」は、増毛町にある北海道最大最古とされている大型の木造校舎「旧増毛小学校」で、2025年9月末までの毎週日曜日に公開されています。

北海道遺産にも認定されている「旧増毛小学校」
今回はこのアート作品の作者であり、Xの投稿主であるTAKUYA YONEZAWAさんへインタビューさせていただきました。
――今回の旧増毛小学校の作品「フルーツ グラデーション」は、どのような経緯で制作されたのでしょうか。
TAKUYA YONEZAWAさん(以下敬称略):実は、このイベントに参加させていただくのは今年で2年目になります。昨年は「増毛町で見られる夕陽」をテーマに黒板アートを描きました。そして今年、黒板アートに参加させていただくことが決まって、作品イメージを考えていた時に「去年は夕陽だったから、今年は増毛町のくだものをテーマに描こう」と決めました。

作品の制作過程



TAKUYA YONEZAWA:イメージを考えていたある時、スケッチブックに増毛で食べられる果物を描いていると「6月はいちご(赤)、7月はさくらんぼ(赤橙)、次はもも(黄)...ッ!採れる時期に並べ替えるとグラデーションになる!」と気付きました。
自然の恵みが、グラデーションになっている。これは面白い!と感じたことがきっかけで、どんどんアイディアが膨らんでいき、本作、季節の恵みを塗れる想像の絵具「フルーツ グラデーション」につながりました。
作品「フルーツ グラデーション」に込めた思い

どれもおいしそう!みずみずしい果物たち
――本当に素敵な作品です。増毛町の果物のおいしさが伝わりますね。
TAKUYA YONEZAWA:増毛町の果物は、すごくおいしくて、自然の恵みを毎年楽しませていただいています。特に意識したわけではありませんが、果物たちがとてもおいしそうに描けたので、その感謝の気持ちが現れたのかな、と思っています。季節によって移り変わる、自然のグラデーションを見ながら、果物の味を想像しながらご覧いただけたらうれしいです。
――TAKUYA YONEZAWAさんは北海道在住の画家であるとうかがっています。ふだんはどのような活動をなさっているのですか?
TAKUYA YONEZAWA:SNSを中心に作品発表を行い、近年は「絵具の宝石」シリーズを中心に作品を制作しています。過去には、国内外のギャラリーでの展示や札幌芸術の森美術館などでも展示経験があります。
ぼくは普段から「美術でワクワクを届ける。」をテーマに活動を行っています。いつも描いている作品でも、SNSの投稿でも、今回の黒板アートでもそれは変わらずです。自分の発信を見つけてくれた方に、美術って面白い!楽しいかも!と感じていただけたら、とってもうれしいです!
この夏、増毛町を訪ねてみたい人へ

旧増毛駅など、見どころがいっぱいの増毛町
――ありがとうございました。最後に、今回の投稿を見て旧増毛小学校、増毛町を訪ねてみたい人へメッセージをお願いします!
TAKUYA YONEZAWA:旧増毛小学校は、入った瞬間に、別の時代にタイムスリップしたような気持ちになれる場所です。香りも、周囲の音も何もかも変わる感覚は、ぜひ味わっていただきたいです!“楽しなつかしい”です!

増毛の名物「甘エビ丼」を食べるのも楽しみのひとつ!
増毛町は、季節によって様々な果物や魚介を味わえて、お酒もおいしい町。夕方には素敵な夕陽も見られるので、お好みのシーズンを調べて遊びにきてみてくださいね。
取材協力・作品写真提供:TAKUYA YONEZAWA
■X:@takuyanokaiga
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