Domingo編集部
北海道の冬の風物詩!「流氷」のこと本当に知ってる?
この時期になると北海道の東部・オホーツク海に届く冬の便り「流氷」。流氷が見れるのは日本の中でも北海道のこの地域だけ!今年もオホーツク海に面する地域からの流氷の知らせが楽しみですね。とはいえ、「流氷」がどうやってできていて、どこからやってくるのか、本当に知っていますか?
流氷とは?
流氷とは、海に浮か氷のことを指しますが、正確には海の水が凍った氷「海氷」なんだそう。海の流れに漂っている海氷を流氷と呼び、海岸などにくっついて動かない海氷は定着氷といわれ、流氷と区別されているそうです。
流氷はどこからやってくるの?
オホーツク海では、シベリアからの強い北西の季節風が海に吹き出すために海岸で次々と海氷が発生し、東樺太(カラフト)海流によって流され、凍っては流されることを繰り返します。サハリン東岸に沿って流れた海氷は、寒さで氷を厚くしながら北海道のオホーツク沿岸までやってくるのだそう。
流れてくるのは流氷だけじゃない!
流氷の天使(流氷の妖精)といわれる「クリオネ」も流氷とともにやってきます。
クリオネは可愛い姿と裏腹に食事の仕方が怖いとも言われています。クリオネの他にも、アザラシやロシアから越冬として渡ってきたオジロワなどが流氷に乗っている姿を見ることができます。
よく聞く「流氷初日」、「流氷接岸初日」、「流氷終日」とは?
報道でよく耳にする「流氷初日」や「流氷接岸初日」。どういった違いがあるの?と思ったことありませんか。わかりやすく簡単にご紹介します!
●流氷初日・・・陸上から肉眼で流氷を見ることができた日
●流氷接岸初日・・・沿岸が流氷で覆われ船舶での運行ができなくなった最初の日(流氷観光船などを除く)
●流氷終日・・・観測ポイントから流氷が最後に見えた日
北海道の流氷シーズン
流氷初日:1月中旬~2月上旬頃
流氷接岸初日:1月下旬~2月中旬頃
流氷の見ごろ:2月中旬~3月上旬頃
流氷終日:3月中旬~4月上旬
※地域やその年の気候により異なります。
流氷が見れる地域と流氷を楽しむオススメスポット
流氷は、稚内市、紋別市、網走市、斜里町、羅臼町などの北海道東部オホーツク海沿岸の地域で見ることができます。
1 流氷観光船ガリンコ号(紋別市)
オホーツク海に広がる流氷を大きなドリルで砕き進む流氷観光船。砕けた流氷が船体の横から浮き上がる神秘的な光景を船上から間近に楽しむことができます。流氷を砕く音と振動は迫力満点。陸から見る流氷とはひと味違う、乗った人だけが体感できる不思議な世界が待っています。通常のクルーズの他にウォッチングクルーズなどの運行も行われます。
■冬期運航日時:2024年1月16日(火)~3月31日(日)5:30~16:30
※利用時期や曜日により出航時間が異なります
■住所:紋別市海洋公園1番地 海洋交流館
「流氷観光船ガリンコ号」の詳細や地図情報はこちら
2 天都山展望台・オホーツク流氷館(網走市)
本物の流氷展示やオホーツク海に生息する生き物をテーマにした施設。光と音の演出で幻想的な空間を演出しています。4Kで撮影された流氷の映像や流氷の下で生きる生き物、自然の素晴らしい映像を臨場感たっぷり味わうことのできるシアターもあります。屋上からは四季を通じてパノラマ景観を楽しめます。
■開館時間:11月~4月 9:00~16:30 / 5月~10月 8:30~18:00
■住所:網走市天都山244番地3
「天都山展望台・オホーツク流氷館」の詳細や地図情報はこちら
3 プユニ岬(斜里町)
絶景と夕陽の名所として有名なプユニ岬では、流氷が広がるオホーツクの海岸線やウトロ港を一望することができます。はるか遠くには阿寒摩周国立公園の山まで見渡すことができ、流氷と雄大な自然を楽しめます。オホーツク海の中でも早くに流氷が見れると人気のポイントです。
■住所:斜里郡斜里町プユニ岬
「プユニ岬」の詳細や地図情報はこちら
4 流氷・アイスブーム / 龍宮台展望台(湧別町)
龍宮台展望台は、触れることのできるほど間近に流氷が観察できる絶好のポイント。サロマ湖内へ流氷が侵入することによるカキやホタテの養殖施設破損を防ぐために作られたアイスブームが流氷をより一層、魅力的に見せてくれます。
■住所:紋別郡湧別町登栄床
「流氷・アイスブーム / 龍宮台展望台」の詳細や地図情報はこちら
オホーツク海でしか見ることのできない冬の醍醐味をぜひお楽しみください。
※天候により流氷を見ることが出来ない可能性もあります。必ず公式サイトなどをご確認ください。