Domingo編集部
札幌市北区の総合公園として、1983(昭和58)年に開園した百合が原公園。以来、長きにわたって札幌市民の憩いの場として親しまれています。たくさんの植物が栽培されていて、季節によってさまざまな花が見ごろを迎えます。春から夏へと移り変わろうとする今、どんな花に出会えるのか取材してきました。(取材日2022年5月18日)
百合が原公園の敷地面積は25.4ヘクタール。かなり広々としていて、エリア毎にテーマがあり、さまざまな植物が育てられています。
敷地に入ったすぐのところに有料の立派な温室施設もある「百合が原緑のセンター」がありますが、今回は屋外を回っていきましょう。
ちなみに敷地のすぐ外では、約650mにわたってライラックの木が植えられていて、「ライラックウォーク」と名付けられた歩道が行き交う人の目を楽しませてくれます。
ライラックは園内にもたくさん植えられているんです。緑化植物園の一画で、フレンチライラックを中心とした約50種類のライラックがちょうど見ごろを迎え、辺り一帯いい香りが漂っています。
広場を囲むような形でライラックが植えられていて、いくつかベンチもあるので、花を愛でながら休憩するのも良さそう。取材時には、持参したお弁当を食べている人や、本を読んでいる人がいました。
芝生広場の一画、サイロの下にある長さ約80m、幅約15mのエリアは「ムスカリの道」と名付けられています。5月中旬から、青紫色のムスカリが絨毯のように咲き誇ります。
ムスカリに混じって、チューリップの花が浮かび上がるように咲く風景も、来園者たちの人気を集めています。80品種あるチューリップはどれも個性的! ただ、取材時には見ごろを終えたチューリップがちらほら出てきていました。
園内をゆっくり走る「リリートレイン」の車窓からも、このエリアを間近に見ることが可能です。これからは初夏を彩るバラや百合なども車窓から楽しむことができます。小さいお子さん連れなど、広い園内を散策するのが大変だという人も、リリートレインはおすすめですよ。
さて、今まさに見ごろを迎えている植物をもうひとつ、ご紹介しておきましょう。「世界の百合広場」に植栽されている、ハンカチノキです。
一見すると葉しかないようですが、近づいてよく見ると、白い花が咲いているのが分かります。中心の花を抱くように苞(ほう)が2枚あり、それがまるで白いハンカチのように見えることから、ハンカチノキと名付けられたそう。
ハンカチノキの花も見ごろでしたが、これからはクロユリやヒマラヤの青いケシ、マグノリアアシェイなど、道内でも一部の植物園でしか見られない珍しい植物たちの開花が続きます。
実際に広い百合が原公園をぐるりと一周歩いた様子を動画でもご紹介してますので、よろしければこちらも合わせてご覧ください!
さまざまな植物たちに会いに、ぜひ百合が原公園を訪れてみてくださいね。
▼詳しくはDomingoのスポットページをご覧ください
百合が原公園
<百合が原公園>
所在地:北海道札幌市北区百合が原公園
連絡先:011-772-4722
公式サイト:https://yuri-park.jp/
ライタープロフィール
北海道観光カメライター ぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。
あわせて読みたい!
この記事を読んだ方におすすめ
・「駅から徒歩10分のオアシス「北海道大学植物園」の歴史ある自然に癒される
・北海道最古の藤の木!札幌市「天神藤」の圧倒的な美しさ
この記事の近くの話題
・子どもと一緒に遊びに行こう!北広島市で一日中楽しめるおすすめスポットをご紹介
・「花と読書と子育てのまち」恵庭市ってどんなとこ?