好奇心やクリエイティブへの熱量が高い人は必見!札幌の未来を盛り上げる祭典「NoMaps」が3年ぶりにリアル開催|Domingo

好奇心やクリエイティブへの熱量が高い人は必見!札幌の未来を盛り上げる祭典「NoMaps」が3年ぶりにリアル開催

10/19(水)~23(日)に北海道札幌市で「NoMaps」が開催!これまでは新型コロナウイルスの影響によりオンラインを中心に開催されてきましたが、3年ぶりにリアルな街を舞台にします。今年はこれまで以上にさまざまなブログラムが企画され、多彩な人々との出会いが期待できそうです。

この街が持つ可能性や面白さをどのように引き出すのか。総合プロデューサーの五十嵐慎一郎さんに話を聞きました。

NoMaps2022総合プロデューサーの五十嵐慎一郎さん

そもそもNoMapsとは!?

NoMapsは今年で本格開催6年目。もともと、米国・テキサス州オースティンで毎年3月に開催される世界最大級の複合フェスティバル「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」のような祭典を北海道でつくっていこうと、札幌を代表する企業や官公庁が中心となり、2016年のプレ開催からスタート。札幌国際短編映画祭や音楽関係者とも連携し、“地図なき未来を切り拓く祭典”としてスタートしました。

NoMapsカンファレンスに参加したインターステラテクノロジズ株式会社ファウンダーの堀江貴文氏(2019年)

札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)でのインタラクティブな体験展示ブースの様子(2018年)

これまで、最先端のビジネスからライフスタイルまで幅広いテーマで、時代の先端を走るトッププレイヤーのカンファレンスを開催。また、新しい技術やサービスが体感できる展示、映画や音楽などのクリエイティブ体験を提供するイベント、そして最先端技術の実証実験などを次々と開催。世代・業種を超えた人たちが交流するミートアップでは、予測できない出会いをきっかけに、未来に向けたワクワクする動きが生まれてきました。

札幌市内での自動運転走行の実証実験。予約制で一般市民による体験乗車も実施(2019年)

このようなイベントは「都市型フェス」というジャンルとも呼ばれ、国内では福岡市の「明星和楽」、神戸市の「078KOBE」といったイベントが開催されています。これらは、地域のスタートアップ企業はじめとしたさまざまなプレーヤーが、地元を盛り上げる新たな祭をつくろうと生み出してきたもの。

「NoMapsでもこれまでさまざまな取り組みを行ってきましたが、ビジネス色がやや強いこともあり、一般市民にはまだまだ知られていないのが現状だと思います」と五十嵐さん。

新型コロナウイルスの影響で、人と出会うことや交流することが困難だった2年間を経て、再始動の旗振り役として総合プロデューサーに就任した五十嵐さんが最初にしたことは、NoMapsを「札幌・北海道からテック・エンタメ・クリエイティブで世界をめっちゃおもろくするフェス」と再定義。そして「楽しくなけりゃ未来じゃないだろ」を合言葉にしました。

「特定の人たちだけじゃなく、この街に暮らす人々が熱狂するような、年に一度の特別な“祭り”にしていきたいと思っています」と、その思いを語ります。

3年ぶりとなるリアル開催。NoMaps2022はどんなイベントに?

これまでも映画祭や音楽などのカルチャー、さらにテクノロジーが混然一体となって開催されてきたNoMapsは、今年さらにその枠を広げています。ビジネス・スタートアップ、教育、今注目されるweb3などの話題から、映画、音楽、サウナまで多様なトークセッションが40本以上も開催。そして、100を超えるプログラムが札幌市内で展開されます。

トークセッションでは、メディアアーティストの落合陽一氏や、インターステラテクノロジズ株式会社ファウンダーの堀江貴文氏など、さまざまな業界のトッププレイヤーたちが登壇

例えば札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)では、新しいパラスポーツ体験会「CYBER BOCCIA S(サイバーボッチャエス)」、ロボコン世界大会に出場した高校生チームのロボットなどを展示予定。大通公園を活用したコワーキングスペースや飲食ブース、プレイエリアを用意するなどの社会実験も行われます。

プロジェクションやセンシングによる自動計測などによりエンターテイメント性を高めた、新しいスポーツ体験を提供

「熱量の高い人たちがその期間に一斉に集まり、出会うことで、いろんな化学反応が生まれ、新しい波が生まれると思っています」と五十嵐さんは期待に胸を膨らませます。どの催しもエッジをしっかり立てつつ、一般市民がワクワクして参加できる、そんな新たなイベントが今年の札幌市内を彩ります。

札幌市制100周年に合わせて、商工会議所青年部により企画された「さっぽろランタンナイト」

「今年は札幌青年会議所や商工会議所青年部の方々と連携することができました。この街を盛り上げていこうと活動する団体はたくさんあり、だからこそバラバラに活動するのではなく一緒にやりたくて。数ある団体がこのタイミングで一斉にいろんな企画を生み出すんです。間違いなくカオスになりますが、そのおかげで余白や緩さが生まれ、係わりしろがでてきたらと。将来はNoMapsが街に定着して、開催期間中にお店が自発的にイベントを始めたり、飲食店で限定メニューを提供するとか、いろんなチャレンジが生まれていけば良いですね」と五十嵐さんは語ります。

「祭り」として目指すのは非日常を契機とした日常のアップデート

さらに五十嵐さんはNoMapsを実施する意義について、「ハレとケってどちらも大事だと思うんです。日常とは違う場をつくることで、それが街の新しい日常にもつながっていくんじゃないかな。普段やらないことをやる、新しい人、新しいもの、新しいことに意識を向ける。そんな場を札幌の“祭り”として定着させていくことで、この街だけでなく北海道の日常がアップデートされていったら良いですね」と話します。

最後に全体のプログラムの数を聞くと「100以上になるのでは?(笑)」という答えが。特定のターゲットに絞っていないからこそ、誰であっても何か一つは心に刺さるプログラムがあるはず。それぞれのプログラムは、誰かの熱量により形づくられたもので、街の至るところで熱量が高いイベントが行われます。

NoMaps2022会期中、札幌市内各所で多様なプログラムが展開される

「何かのプログラムに参加したことをきっかけに、その熱に感化されて新しい一歩を踏み出す人が生まれる。結果として非日常から連なる日常が変わっていくんです。NoMapsを今までどこにもないお祭りに成長させていきたい。今年はその第一歩ですね」

その熱量に少しでも触れたいと感じたら、NoMaps2022の現場へ足を運んでみてはいかがでしょうか。きっと、その人それぞれの「熱」に触れることができるはずです。

EVNET NoMaps2022

■開催期間:2022年10月19日(水)~23日(日)
■公式HP:https://no-maps.jp/2022/

ライタープロフィール

雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平

ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。

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