自分も人も幸せする人生を送るために。小嶋恵実さんが踏み出した北海道という新しい世界

自分も人も幸せする人生を送るために。小嶋恵実さんが踏み出した北海道という新しい世界

下川町

ひと

2020年10月、北海道下川町に移住コーディネーターとして新たに赴任した小嶋恵実さん。

三重県出身で、高校を出て鹿児島の大学で林業を専攻。ドイツへ実習に行き、生態系や産業なども含めた持続可能な森づくりについても学びました。しかしその時は林業の仕事につくイメージが沸かず、東京の代理店に就職します。

東京での仕事は一緒に働いている人も恵まれ、お客さんへ貢献することにやりがいを感じながら、小嶋さんはふと、仕事上どうしてもすべての方の力になれないことへのもどかしさや、仕事と生活のオンオフを無自覚に切り替え、働くことが生きることにつながっていないのではと考えるようになりました。

「お客さんも家族同様だって思って仕事をしていたのですが、例えば自分の親戚にお金を取ってこの話をするのかと考えはじめました。あと、生きている時間、1分1秒は同じように過ぎるなら、仕事も生活の延長線として出来ることが自分にとって幸せなんじゃないかと思ったんです。」

東京で働いていたころの小嶋さん


ふつふつと心に違和感を抱えながら、自分のこれからをどうするべきか考えていた小嶋さん。いわゆる普通の転職活動をしていた2020年3月、偶然Twitterで回ってきたひとつの記事に目を留めます。
「ここではないどこかへ」と思っていた3年前。 / 立花実咲
https://note.com/misakichie19/n/n6c0dcc55d312
立花さんは編集者でありながら北海道下川町でまちの広報を3年間務めていました。記事では北海道に来る前の心境、仕事の紆余曲折、そして今思うことについて綴られています。小嶋さんはそれを読みながら、当時25歳で未知なる挑戦として北海道に来た立花さんに自分の姿を重ねていました。

「今ならまだ後先考えずに挑戦ができると思いました。」

すぐに立花さんの連絡先を調べて直接連絡。立花さんと話す中で、人とのつながりを大事にしているその姿勢や、住んでいるまちやひとのことが本当に好きで働いていること、そして個人としてやりたいことと仕事が地続きであることなど、次々と感銘を受けたそうです。

「いろいろ考えるより、このような方々がいるところに行って体感してみるのが一番早いかなと。(笑)」

すでにその頃は新型コロナウイルスの感染拡大がはじまっていて、事前にまちの様子を見に行くことが難しい時期。それまで北海道も学生時代に「定番ぐらい」しか行ったことがないという小嶋さんでしたが、決断をします。

そして2020年10月。小嶋さんの下川町での新たな暮らしがはじまりました。
「まだこちらに来て1か月半ぐらいですが、まちの方が近くに来たからとおすそわけをもらったり、今度こんなことをやるけど一緒にやらない?と声をかけてもらったり。あと生活をしながら自然で遊んで、山に入って乾燥した花を摘んできて家で楽しんだり。広報の仕事をしていてまちのひとに感謝してもらったりと、ひととひと、生活と仕事がつながっていることを実感できるのがとても幸せです。」

小嶋さんの北海道に来るまでのお話は、こちらにご自身でもまとめられています。
新しい世界に踏み出したよって話 / こじまめぐみ
https://note.com/megumin95/n/n2e281b5b4ebb
自らの心の機微を感じ取り、強い意志と行動力をもって今を生きる小嶋さんの姿勢に、たくさんのことを教えてもらう気がします。