Domingo 記事
浦幌愛を胸に。Uターンで開業
優しい雰囲気で落ち着く店内
店主の朋実さんは浦幌町出身。帯広で歯科衛生士として働いたのち、ずっと好きだった料理の道に思いを募らせ、30歳で転職。札幌で「森彦珈琲」や飲食店「ごはんや はるや」などに約4年間勤務し、経験を積んだのちにUターンという形でこの町に戻り、店を開きました。
店名の「futatsuki(月月)」は、朋実さんの名前「朋」にちなんだもの
改装前の店舗
(左)Ugenの小池さん、(右)futatsukiの朋実さん
そこから約半年かけて改装を行い、同じ一軒家の建物内には、「美容室 ugen」と「喫茶futatsuki」がそれぞれ独立して運営される、複合空間にたどり着きました。
入口は美容室を通り過ぎて奥に見えるシンプルな廊下の先
店内には2名様掛けのテーブル席と4名様掛けのテーブル席があり、カウンターも。1人でゆっくりするのもよし、カップルで過ごすもよし、4人くらいで盛り上がるのも良さそう!店内は店主が時間をかけて選んだ古道具がメインで使われていて、とてもかわいらしい設えです。
十勝・浦幌の素材も!ランチ、カフェ、仕事終わりの一杯に
大人気メニューの「日替わりランチプレート」1,200円
お店で人気なのが、看板メニューの「日替わりランチプレート」。地元産の野菜を中心に、副菜がたっぷり並ぶプレートで、ご飯・味噌汁・お茶付き。1日10食限定のため、オープン直後に完売することも珍しくありません。この日は、醤油あんかけの揚げ豆腐、玉ねぎソースのハンバーグ、スパイスカレー、ほうれん草と紅芯大根のマスタード和え、人参とごぼうの自家製マヨネーズ、長芋と紅芯大根の春巻きと盛りだくさんの内容。
そしてカフェタイムには、自家焙煎の豆を使ったハンドドリップのコーヒー、チーズケーキやガトーショコラといったデザートもあり、ゆったりと過ごしたい人にもぴったりの空間です。
「カボチャのチーズケーキ」600円・「自家焙煎のコーヒー(エチオピア)」600円
「冬季限定 白花豆のおしるこ」600円
ディナータイムは基本アラカルトで、相談に応じてコース対応が可能。ワインはすべてナチュラルワインで、グラス850円〜。ビールは札幌のクラフトビール「Streetlight Brewing」や北海道クラシックも楽しめます。
夜のアラカルトメニューの黒板
ひとりでも気兼ねなく来れて、夜にコーヒー1杯だけでもOK。おいしいものを食べたり飲んだりする幸せだけでなく、素敵な地域の仲間たちと出会えたり、交流できるのも「喫茶futatsuki」の魅力のひとつです。
ふと立ち寄りたくなる“新たなまちの居場所”
>そんな想いの通り、「喫茶 futatsuki」は、町の人たちとのつながりを大切にしながら、誰でも立ち寄れる場所を目指しています。かしこまらず、自然体でいられる“家のような場所”。その雰囲気は、日々の営みの中で自然と育まれてきたもの。
「2025年はイベント出店が多かったので、2026年はしっかりお店を開けてこの空間をもっと多くの人に楽しんでもらいたいですね」と朋実さん。さらに、今後は狩猟免許を取得し、鹿肉をお店で使うことにも興味があるそう。実家が農家ということもあり、町の生産者とのコミュニケーションをさらに深め、より一層、地元の食材を取り入れていきたいと語ってくれました。
地元の素材、手仕事の空間、人との距離感。「喫茶 futatsuki」は、浦幌という町の日常に、そっと寄り添うように佇んでいます。
喫茶 futatsuki
■所在地:北海道十勝郡浦幌町栄町28-1
■営業時間:
・水曜~日曜:ランチ11:00~14:00(L.O.13:30)、カフェ14:00~15:00
・水曜・金曜~日曜:ディナー18:00-22:00 (L.O.21:30)
■定休日:月曜・火曜・および不定休
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