Domingo 記事
空き家を改装して2023年にオープンした“新たな集いの場所”
『トリノメ商店』は、かつて山本金物店として町の暮らしを支えてきた建物を改装し、2023年10月28日にオープンしました。店内には本、食品、雑貨、古着などがゆったりと並び、買い物以上の時間を過ごせる空間が広がっています。扱っている本の約8割は古本で、新刊とは異なる時間の重なりや、前の持ち主の気配を感じられるのも魅力のひとつ。
食事も買い物もゆったりと楽しめる
左から、「カレードリア」(1,300円)、「梨と紅茶のパウンドケーキ」(500円)、華やかな「はまなすソーダ」(450円)
人気の食事は、大葉と生姜の効いた、日本人向けの辛くない「ガパオライス」が定番。その他にも「ホットサンド(ツナサンドorクロックムッシュ風) 700円」やチーズたっぷり&食べ応えばっちりの「カレードリア」も。また、季節ごとのスイーツ「梨と紅茶のパウンドケーキ500円」や浦幌町の牛乳をつかった「カフェラテ」など、カフェメニューも充実しています。
足寄町のシードル、浦幌町や鶴居村のクラフトビールが購入できる
お香や浦幌のハマナスをつかった化粧品、農業に関する本など、幅広いラインナップ
全国各地のこだわりのある雑貨をセレクトしたショップには、クッキーや珈琲といった食品や「RIKKA」や「Brasserie Knot」のクラフトビール、一点物の古着や浦幌町のハマナスでつくった化粧品まで、たくさんの魅力的な商品が並びます。食品や雑貨の一部には「棚オーナー制度」が設けられており、町民が自分の棚を持ち、商品を並べることができます。お店に立つ人だけでなく、町の人が“参加者”として関われる仕組みになっており、トリノメ商店が町に根づく理由のひとつとなっています。
子供連れに嬉しいキッズスペースも完備
古着は男女共に楽しめるユニセックスな品揃え
店内には手に取りたくなるような本がずらり
また、店の奥にはコワーキングスペースも併設されており、静かに集中できる環境も整っています。買い物、読書、仕事と、それぞれの目的で過ごせる懐の深さも、この場所ならでは。
運営メンバーはみんな移住者。イベントや食事会も定期的に開催
お店では月に一度ほど、編み物会やごはん会などのイベントも開催されています。浦幌町内の人はもちろん、町外から訪れる人も集まり、自然と会話が生まれる場になっています。ごはん会の告知は主にInstagramで行われており、訪れるきっかけのひとつにもなっています。
このお店を支えているのは、5人の運営メンバー。古着のセレクトを担当するももこさん、雑貨のセレクトと店長を務めるたまきさん、本のセレクトを行い、町を議員という立場からも後押しするふうこさん、オーナーの小松さん、そして広報面を支えるありささん。実はこの5名全員が移住者という点も、トリノメ商店の大きな特徴です。外から来たからこそ見える視点と、町に寄り添う姿勢が、この場所の空気をつくっています。
左から、ふうこさん、たまきさん、ももこさん、ありささん
同じオーナーが浦幌町で営む『ハハハホステル』
さらに、トリノメ商店と同じオーナーが営む宿泊施設『ハハハホステル』も、同じ浦幌町にあります。町に泊まり、暮らすように滞在しながらトリノメ商店を訪れるのもおすすめです。もの、人、時間がゆるやかに交差する場所。トリノメ商店は、浦幌という町の「今」と「これから」を、静かに映し出しています。
▼『ハハハホステル』について詳しくはこちら
※金額は全て税込
トリノメ商店
■所在地:十勝郡浦幌町寿町4
■営業時間:火曜~土曜
・夏季営業:11:30~18:00
・冬季営業:11:30~17:00
・ランチ:11:30~14:00(L.O.13:30)
■定休日:日曜・月曜
「トリノメ商店」の詳細と地図情報はこちら
ライタープロフィール
鹿女 / 編集者 中村 まや
宮城県出身。グルメメディアの編集者から猟師へと転身。”鹿女まやもん”という愛称で親しまれている。おいしく命をいただくことをモットーに、鹿を獲るところから精肉まで一貫して行う。また、ロゴやパンフレットのデザイン制作やライター業、イベントの企画運営などフリーランスの編集者としても積極的に活動している。

