Domingo 記事
漁師の暮らしに触れられるゲストハウス
中標津空港から車で約25分の場所にある、ゲストハウス潮目。徒歩約2分の場所に地元の方もよく利用する温泉があり、他にも徒歩約3分の場所にコンビニ、徒歩約5分の場所にホームセンターや薬局があるなど、町の中でも特に便利な中心地にあります。また、同ゲストハウスのある標津は根室の木納沙布岬や世界遺産の知床までも1時間ほどで行けるなど、近隣のエリアに足を伸ばしたい方にもアクセスしやすい環境です。
そんなゲストハウス潮目がオープンしたのは、2024年。北海道の標津町を拠点にして活動する現役漁師・林強徳さんが率いる「波心会(はっしんかい)」が「海と魚を人につなげたい」という想いのもと、空き家だった民家をリノベーションして作り上げました。
リノベーションに携わったのは波心会のメンバーと、その理念や活動に共感した旅人や学生たちです。
およそ1年にもわたるリノベーション期間を経て完成したゲストハウスに掲げられた「潮目」は魚が集まる「潮流の境目」という意味。「ゲストハウスにただ寝泊まりする“お客さん”に留まらず、交流を通じて仲を深めてもらえる場所にしたい」という波心会代表の林さんの願いが込められています。
客室はドミトリールームのみで、10名まで宿泊可能です。和室の大部屋は共用のリビングとして利用でき、宿泊者同士が交流できる場になっています。
ドミトリールームは10人収容可能
リビングのように利用できる大部屋
そんな「ゲストハウス潮目」の魅力は、なんと言っても漁師が運営するゲストハウスだということ。住み込みで管理している宇井さんも、東京から移住を決めて波心会のメンバーになった漁師の一人。漁師の暮らしや魚について気軽に尋ねられる環境が整っています。
2024年に東京都から移住し、ゲストハウス潮目の管理を担当している宇井さん
また、事前に問い合わせておけば、ゲストハウスの隣にある波心会の倉庫を見学させてもらうことも可能です。宇井さんによれば、波心会の倉庫の裏からは海が見え、運が良ければ知床連山も見られるなど、密かな絶景スポットなのだとか。
ゲストハウス潮目を利用した方の中には「漁師の暮らしに触れたい」という方が多く、その後も家族のような深い交流を続けている方々も少なくないのだそう。まさに立ち上げ時に思い描いていた人との交流がかたちになっています。
魚捌きからサクラマスツアーまで!漁業のアクティビティが充実
海の幸を販売する“魚屋”の顔を持つゲストハウス潮目。漁師が厳選した「旬のお刺身セット」が宿泊者限定でいただけます。季節に合わせた様々な魚が詰まったお刺身は、海鮮丼や漬け丼として食べても絶品なのだとか。また、漁師が運営するゲストハウスならではの魅力はほかにも。それは、魚にまつわるアクティビティです。
ゲストハウス潮目で購入した魚を捌く「魚捌き体験」もその一つ。現役漁師から魚の捌き方を教えてもらえるのはもちろん、「漁師としての在り方」「海と向き合うとはどういうことか」といった“ここだけ”のお話を聞けるのも醍醐味になっています。
なお、「魚捌き体験」の連泊中の方かつ、同ゲストハウスを2回以上利用したことがある方限定だそう。海や魚をディープに知りたい方は、ぜひ“常連”になることをおすすめします。
また、標津町内の野生のサクラマスが遡上する川を見学できる「サクラマスツアー」も見どころの一つです。「自身の体の10倍ほどもある大きな滝を必死にジャンプして乗り越えていくサクラマスの姿には、自然界で生き残ることの難しさ、命の尊さを今一度考えさせる迫力がある」のだと、波心会代表の林さんは語ります。
サクラマスが遡上するのは7月から8月にかけての約1か月。自然の営みに触れるアクティビティのため、見られるかどうかは運次第ですが、もしも目の当たりにできたら忘れられない思い出になること間違いなしです。
このほか、ゲストハウス宿泊者限定で、野付半島ネイチャーセンターの「自然観察・バードウォッチング」ツアーの割引が適用されるなどの特典もあるのだとか。ご興味のある方は宿泊予約時に問い合わせてみてくださいね。
ゲストハウス潮目
■所在地:北海道標津郡標津町南8条西1丁目3-1
■電話番号:090-1641-3990
■チェックインの時間:応相談
「ゲストハウス潮目」の詳細と地図情報はこちら
ライタープロフィール
佐々木ののか
1990年北海道音更町生まれ。大学進学とともに上京し、2015年からフリーライターとして独立。2021年にUターンし、現在は生まれ故郷の十勝にて、馬1頭、猫2匹、子1人とともに暮らしながら、冬は狩猟者として鹿を追っている。著書に『愛と家族を探して』『自分を愛するということ(あるいは幸福について)』(ともに亜紀書房)などがある。
