Domingo編集部
その先を辿ると、広がっているのは紺碧の海……。
このなんとも幻想的な風景があるのは、日本最北の地・稚内。
白い道は3kmにも渡って続き、訪れる人の目を楽しませてくれます。
一体どうして、このような1本道ができたのでしょう?
そして白い色の正体とは?
気になるところを探ってみました。
白い道があるのは「稚内フットパス」の「宗谷丘陵コース」。
フットパスとは「歩行者用の小径」を意味し、小径を巡り歩く「フットパス・ウォーキング」はイギリスで発祥しました。北海道でも各地でフットパスが整備され、稚内の宗谷丘陵に誕生したのが「稚内フットパス」なのです。白い道は、その「宗谷丘陵コース」の最後の3kmにあたります。
白い道を歩いていると、途中で57基もある大風車群が見えたり、のんびり草を食む宗谷黒牛に出くわしたり、可憐な高山植物を発見したり、さまざまな出会いがあります。3kmの道のりを体験するだけでも、なだらかな稜線を描く宗谷丘陵の自然の素晴らしさを存分に感じることができるはず。
さて、気になる白い色の正体ですが、足元をよく見てみると分かります。なんとホタテの貝殻なのです。このあたりで採れるホタテは稚内ブランドに認定される地元の特産品。しかし、その貝殻は使い道がなく、廃棄物として処理されてきました。2011年、それを有効活用しようと粉砕して道に撒いたのが、白い道のはじまりでした。
貝殻を撒くことによって散策する人の足への負担が軽減した他、雑草の抑制にも効果がありました。そして何より白い道は幻想的な光景を醸し出し、今では観光スポットとして人気を博しています。ぜひこの非日常な体験を旅の1ページに加えてみてください。ただし、雪が降ると通行止めになるのでご注意を。
<取材協力・サムネイル写真提供>
稚内観光協会
所在地:北海道稚内市中央3丁目6-1キタカラ1階
電話:0162-24-1216
公式サイト:http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp
ライタープロフィール
北海道観光カメライター ぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。
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