地球のエネルギーが生んだ火山って!?国の特別天然記念物「昭和新山」が生まれた謎に迫る|Domingo

地球のエネルギーが生んだ火山って!?国の特別天然記念物「昭和新山」が生まれた謎に迫る

壮瞥町

スポット

有珠郡壮瞥町に、昭和の奇跡と言われている山があります。近くには洞爺湖もあり、観光スポットとして道外からも訪れる人が多い「昭和新山」です。そんな場所で、昭和の時代に何が起こったというのでしょう? 実は、にわかには信じられないような自然現象があったというのです。さっそく歴史を紐解いていきましょう。

昭和新山のある有珠郡壮瞥町は、もともと畑作が盛んな場所でした。広大な麦畑が突如として姿を変えたのは、昭和18年のこと。地震が発生し、爆発音と共に土地が隆起したのです。それから実に4ヶ月の長きにわたって地震は頻発。爆発も幾度となく繰り返され、かつて畑だった土地はどんどん膨れ上がっていきました。
土地が隆起する原因は、地底で固まった粘性の強いデイサイト溶岩でした。地球のエネルギーが溶岩を押し上げ、ついには402mもの隆起型火山を出現させたのです。これが昭和新山の誕生の経緯です。
昭和新山が形成されたことで、もともとその場に流れていた壮瞥川が堰き止められ、沼となりました。それが新山沼で、今では新山沼展望公園もできて季節ごとの表情で観光客を楽しませています。また、隆起によって旧国鉄胆振線の橋脚と橋台が持ち上げられ、今でも昭和新山鉄橋遺構公園内に残された橋脚を見ることができます。
さらに昭和52年から57年にかけて起こった火山活動でも地殻変動が起き、近くの病院が倒壊する事態になりました。倒壊した建物は、その周辺ごと火山遺構公園として整備され、現在も残されています。昭和新山の周辺地域一帯が「洞爺湖有珠山ジオパーク」として「世界ジオパーク」に認定され、昭和新山そのものも国の特別天然記念物に指定されています。
地球のエネルギーが大地を隆起させるなど、にわかには信じられない話です。しかし昭和新山はその立派な証として、確かに今なお大きな姿でそびえ、もうもうと噴煙を上げています。

自然の神秘とダイナミズムを感じられる貴重な場所、一度訪れてみてはどうでしょう。きっと圧倒的なパワーを感じられるはずです。


<取材協力>
特別非営利活動法人そうべつ観光協会
所在地:北海道有珠郡壮瞥町字滝之町384-1(道の駅そうべつ情報館i内)
電話:0142-66-2750
公式サイト:https://sobetsu-kanko.com

ライタープロフィール

北海道観光カメライター ぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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