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Domingo編集部
千走川と書いて「ちはせかわ」と読みます。そんな千走川温泉が発見されたのは、明治4年のこと。今回お邪魔した「千走川温泉旅館」は、温泉施設として明治18年に創業したという老舗です。
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脱衣場からお風呂場へと足を踏み入れた瞬間、まずは床一面に広がった模様に驚かされます。温泉成分が析出したことによって、独特な平面図形をつくり上げているのです。
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さらには、湯の濃い色にもビックリ! 床の模様と相まって、これは温泉気分が高まります。千走川温泉の泉質は、ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物温泉(低張性中性温泉)。
かつては「重曹泉」と分類されていたもので、皮膚の表面を軟化させるため、皮膚病や火傷、切り傷に良いとされています。
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泉温は37.1℃で、少しぬるめ。そのため、ほんの少しだけ加温しているということですが、温泉成分には影響なさそうです。さらに泉質には記載されていませんが、少し鉄分が含まれていて、湯に浸かっているとほんのり鉄の香りが感じられます。
また、千走川温泉旅館には内風呂の他に露天風呂もあるのですが、屋根がないため落葉の多い秋や積雪の時期は閉鎖されます。
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見た目にインパクトのある千走川温泉、意外にも肌ざわりはサラッとしています。賀老の滝(※)や狩場山登山の帰りに立ち寄ると、観光の疲れも癒してくれそうです。もちろん、千走川温泉旅館では、宿泊することも可能。
島牧村を訪れた際はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょう。
※2021年11月末現在、滝に向かう遊歩道は通行止めになっています(崩落の危険があるため)。
※千走川温泉の雰囲気をもう少し知りたい方は、私たちのTouTubeチャンネル「ほわっと湯めぐり北海道」をぜひご覧ください!
<千早川温泉>
所在地:北海道島牧郡島牧村江ノ島561
電話:0136-74-5409
公式サイト:https://www.chihasekawaonsen.com/
ライタープロフィール
北海道観光カメライター
チームぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「チームぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。