Domingo 記事
北海道の広大な土地には豊かな大自然が広がり、その豊かな大自然はたくさんの生命が集まりつくられています。そんな思いから名付けた「北海道のちっちゃな大自然」が今回からスタート。北海道各地域を飛び回るスチール・ムービーカメラマンの視点から、北海道の大自然、そしてそこに暮らす野生生物の姿をご紹介していきます。
最初に紹介するのは「シャチ」。シャチはアイヌ語で「レプンカムイ」、すなわち「沖の神」と呼ばれています。

北海道では野生のシャチに出会うチャンスが多く、苫小牧沖や釧路沖、網走沖の他、主に羅臼の海(根室海峡)で見ることができます。羅臼の海では毎年春ごろから夏にかけて、観光船からウォッチングできます。今回の写真も、羅臼の海で撮影してきたものです。

奥に見えるのは羅臼町の街並み
シャチは大型鯨類や哺乳類を襲う「凶暴な生き物」というイメージを抱く方が多いでしょうか。確かにそういう一面を持つシャチもいますが、クジラを好むもの、海生哺乳類を好むもの、魚を好むものなど、さまざまなタイプがいることが研究から分かってきています。羅臼の海ではミンククジラと一緒に泳ぐシャチや、海鳥を襲うようなアクションをするシャチ、クジラを咥えているシャチの姿が観察されるということもあり、さまざまなタイプのシャチが回遊して来ていると推測されます。

呼吸をするため海面に上がってきたシャチ

日差しの当たり方によってはブロー(呼吸)が虹色に染まることも

スパイホップ(偵察行動)と呼ばれる行動。シャチは人間を観察しているのかも

ブリーチングと呼ばれるジャンプ。そう頻繁に見ることはできません
行ってみなければ分からない、北海道の果ての地での命の営み。羅臼の海での出会いに興味が沸いた方は、ぜひ「羅臼 ホエールウォッチング」で検索してみてくださいね!
ライタープロフィール
1991年苫小牧市生まれ。 「情報発信がしたい」という異色とも言える主張を携え挑んだ公務員試験。2013年、苫小牧市の横に位置する安平町に入庁することが決まる。主業務は広報担当(8年目)。 地方公務員でありつつも、スチール・ムービーカメラマンでもある。 撮影した写真はコンテストへの入賞やメディアに取り上げられるなど、多くの人のもとに届けられている。 2020年 ・坂上動物王国(フジテレビ) 2021年 ・みんテレ(UHB)
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