都市部から車で1時間以内!ドライブで観光も楽しめる北海道のおすすめ温泉地9選|Domingo

都市部から車で1時間以内!ドライブで観光も楽しめる北海道のおすすめ温泉地9選

美しい自然に困れた北海道には、魅力的な温泉が多数存在していて、旅の疲れを癒してくれます。今回は、札幌や函館、旭川など各地域の中心部から車で1時間以内の温泉地をご紹介!北海道の食や景色と共に、心身ともに癒やされるドライブ温泉旅の参考にしてください。

札幌市中心部から車で約1時間

SPOT 1 札幌の奥座敷「定山渓温泉」(札幌市)

定山渓温泉

札幌市街地から約26km。支笏洞爺国立公園内に位置し、「札幌の奥座敷」とも呼ばれる道内有数の温泉地です。泉質はナトリウム塩化物泉(中性低張性高温泉)。塩分が含まれており、それが肌に付着することで汗の蒸発を防ぎ、体を芯から温めてくれます。

定山渓温泉

定山源泉公園

360度自然に囲まれ、渓谷の間に広がる温泉街は、四季折々の表情を見せます。道内屈指の紅葉の名所とも知られており、街全体が錦色に染まる様子は圧巻。また、温泉街には老舗の温泉まんじゅう店やラーメン店、近年はジェラート店やベーカリーも誕生し、食べ歩きも楽しめます。

定山渓温泉

紅葉に染まる定山渓温泉街

定山渓温泉まんじゅう

定山渓温泉まんじゅう

■札幌市中心部から約26km
■所在地:札幌市南区定山渓温泉東3丁目
「定山渓温泉」の詳細や地図情報はこちら

SPOT 2 港町・小樽の湯けむりスポット「朝里川温泉」(小樽市)

朝里川温泉

札幌からアクセスしやすく、小樽観光の拠点としても使いやすい温泉地。温泉宿だけでなく、コテージやキャンプ場など多彩なシーンで利用しやすいスポットです。朝里ダムのふもとに位置し、周囲を山に囲まれているため体いっぱいに自然を感じることができます。泉質はナトリウム、カルシウムが含まれた塩化物泉。柔らかい肌触りでリューマチや筋肉痛に効能があります。

朝里ダム

朝里ダムのダム湖である「オタルナイ湖」

町の中心部には明治、大正時代の歴史的建造物が多く残りっており、ノスタルジックな雰囲気を楽しめます。食事を楽しみたいのなら、すし、焼鳥、ラーメン、イタリアンなど、さまざまな店がひしめく「おたる屋台村」をどうぞ。そして市内各所で提供されているご当地グルメ・あんかけ焼きそばもおすすめです。

小樽運河

小樽運河

小樽あんかけ焼きそば

小樽あんかけ焼きそば

■札幌市中心部から約35km
■所在地:小樽市朝里川温泉
「朝里川温泉」の詳細や地図情報はこちら

SPOT 3 新千歳空港からも好アクセス「支笏湖温泉」(千歳市)

支笏湖温泉

日本最北の不凍湖として知られる支笏湖の周囲に広がる温泉地で、新千歳空港から約40分という好アクセスも魅力の一つ。1915年に最初の温泉宿「丸駒温泉」が創業。その後1974年に本格的に採掘が進められ、現在に至ります。毎年1月下旬には「千歳・支笏湖 氷濤(ひょうとう)まつり」が開催。湖水で作られる大小さまざまな氷のオブジェを楽しみ、冷えた体を温泉で温める……なんて乙な楽しみ方もおすすめです。

支笏湖温泉

丸駒温泉

食事は支笏湖の清れつな水で育ったヒメマス「支笏湖チップ」が名物。ヒメマスの天丼や塩焼き、刺し身などさまざまなスタイルで味わうことができます。

氷濤まつり

冬でも多くの観光客でにぎわう「千歳・支笏湖 氷濤まつり」

ヒメマス

名物のヒメマスを塩焼きで

■札幌市中心部から約50km
■所在地:千歳市支笏湖温泉
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函館市中心部から車で約15分

SPOT 4 江戸時代初期から続く「湯の川温泉」(函館市)

湯の川温泉

北海道の三大温泉郷の一つとして知られる「湯の川温泉」は、明治維新後の箱館戦争時に旧幕府軍の榎本武揚も利用していたという、歴史ある温泉地。泉質は塩化物泉で、切り傷や冷え性、乾燥肌に効能があります。街の中心部から近いため、観光の拠点にもおすすめ。「函館空港」からは車で5分というアクセスの良さも魅力です。

湯の川温泉

歴史的外観の湯宿「割烹旅館 若松」

近くにはパワースポットとして有名な「湯倉神社」や、冬には温泉を楽しむサルの姿を楽しめる「函館市熱海植物園」などの観光スポットも。散策の休憩にはレトロな雰囲気が心地良い喫茶店や団子屋で甘味も楽しむのもおすすめです。

金森倉庫

ベイエリアにある観光名所「金森赤レンガ倉庫」

湯の川温泉

冬にはサルも温泉に入っている「函館市熱帯植物園」

■函館市中心部から約6km
■所在地:函館市湯川町
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旭川市中心部から車で約1時間

SPOT 5 大自然とアクティビティが充実「層雲峡温泉」(上川町)

層雲峡温泉

大雪山連峰の北東、約24km続く大渓谷にある温泉街。カナダの山岳リゾートをモチーフに作られた個性的な街並みは非日常を楽しませてくれます。源泉は複数あり、“美肌の湯”とよばれる「単純温泉」、さっぱりした肌当たりが「炭酸水素塩泉」、肌のトラブルに効能がある「硫黄泉」など。宿によって、違う泉質を楽しむことができます。

層雲峡温泉

雪見が楽しめる絶景露天風呂も

登山やサイクリング、ダム湖でのSUPなど、自然を楽しむアクティビティが充実。冬はスキーリゾートとしても人気があります。地元の銘菓や地酒、焼酎などこの街ならではのものがさまざまあり、土産店を巡るのも一興です。毎年1月末には「層雲峡温泉氷瀑(ひょうばく)まつり」も開催されます。

層雲峡

“北海道の屋根”と呼ばれる大雪山

層雲峡温泉氷瀑まつり

ライトアップされた氷の造形が美しい「層雲峡温泉氷瀑まつり」

■旭川市中心部から約71km
■所在地:上川町層雲峡
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SPOT 6 雄大な大雪山系を望む「旭岳温泉」(東川町)

旭岳温泉

旭岳温泉は大雪山系を挟んで層雲峡温泉の反対側に位置し、主峰である旭岳の麓にあります。春から秋にかけては高山植物や紅葉の見物客で賑わい、冬にはスキー客が多く集まります。景観に配慮されたデザインの建物が並び、ゆったりとした雰囲気が特徴。泉質は切り傷ややけど、動脈硬化などに効果がある硫酸塩泉です。

また、車で南に30分のところには明治時代からの歴史を誇る「天人峡温泉」があります。約3万年前の火山活動で形成された柱状節理の絶壁は、多くのカメラマンから愛される撮影スポットです。

天人峡温泉

天人峡温泉

さらに近隣に2023年8月にオープンしたのは、新国立競技場の設計で知られる建築家の隈研吾氏が監修した温浴型複合リゾート施設「キトウシの森 きとろん」。木材をふんだんに使用した木のぬくもりを感じられる東川町らしいデザインは、一見の価値があります。

キトウシの森 きとろん

キトウシの森 きとろん

■旭川市中心部から約44km
■所在地:東川町旭岳温泉
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斜里町中心部から車で約40分

SPOT 7 流氷が流れ着く街でひと休み「ウトロ温泉」(斜里町)

ウトロ温泉

世界遺産・知床半島の観光拠点「ウトロ温泉」は、別名「知床温泉」とも呼ばれ、大型のホテルから中小の民泊や旅館まで多くの宿泊施設があります。泉質は塩分が多く含まれる「含重曹食塩泉」で、湯冷めしにくいのが特徴。周辺では、自然ガイドとともに知床の大自然を巡るツアーや冬の流氷など、ここでしか楽しめないネイチャー体験が楽しめます。

ウトロ温泉

知床観光の拠点ウトロ温泉街

オホーツクの海の幸は、その環境から国内有数の質の良さで有名。地元で水揚げされた新鮮な海産物を思う存分満喫できます。なお、知床の語源はアイヌ語で「シリエトク=地の果て」を意味します。そんな街で温泉に浸るのも、特別な経験になりそうです。

ゴジラ岩

奇岩「ゴジラ岩」を間近で見ることもできる

知床半島

自然豊かな知床半島

■斜里町中心部から約37km
■所在地:斜里町ウトロ
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SPOT 8 古くから療養泉として愛される「川湯温泉」(弟子屈町)

川湯温泉

世界で2番目に透明度が高いとされる摩周湖や、日本最大のカルデラ湖・屈斜路湖を望む温泉街。泉質は明ばん・緑ばん泉で、五寸釘を浸けると一週間で溶けるといわれるほどの強酸性温泉で、古い角質を溶かしてお肌をすべすべにしてくれる「美肌の湯」です。古くから療養泉として知られ、自律神経やホルモン分泌系の機能を整えるとされています。

川湯温泉

レモンより強い強酸性の湯が特徴

弟子屈といえばラーメンが名物。またメディアでも有名になった「摩周の豚丼」、オホーツク海や釧路沖で獲れた新鮮な魚介などグルメも粒ぞろいです。

摩周湖

摩周湖の水は「摩周ブルー」とも呼ばれる美しさ

■斜里町中心部から約44km
■所在地:弟子屈町川湯温泉
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帯広市中心部から車で約20分

SPOT 9 北海道遺産“モール温泉”を体験「十勝川温泉」(音更町)

十勝川温泉

十勝川温泉といえば「モール温泉」。古代の植物の堆積物から抽出される、有機物由来の成分が含まれた温泉成分により、褐色の温泉が湧いています。世界的に見ても貴重な泉質から、北海道遺産にも指定。神経痛や筋肉痛、皮膚病、疲労回復など、さまざまな効果が期待される泉質で、昭和の時代から道東を代表する温泉地として知られています。

モール温泉

北海道遺産「モール温泉」

十勝川温泉は十勝平野のほぼ中央に位置して、周辺の地域ではばんえい競馬や気球体験など、十勝ならではの観光も楽しむことができます。

モール温泉

帯広名物「豚丼」

ばんえい競馬

世界唯一の競馬「ばんえい競馬」

■帯広市中心部から約11km
■所在地:音更町十勝川温泉
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ライタープロフィール

雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平

ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。

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