Domingo編集部
きっかけは鹿部たらこ祭り?! HAMBURGER BOYS、Domingo公式アンバサダー就任インタビュー【後編】
DomingoとHAMBURGER BOYSさんの「北海道の市町村を盛り上げたい!」という思いが重なり、公式アンバサダーに就任いただく運びとなりました。
今回の記事では、HAMBURGER BOYS結成秘話や曲作りのこだわりに迫ります。
3人とも札幌を拠点にそれぞれ別のバンドで活動していて、面識はある状態でした。全員それぞれのバンドが解散や活動休止になって「なんか面白いことしたい!」というタイミングがあったんです。
最初は僕とギターの田村次郎の2人で、「山田と田村」っていう適当な名前でステージに出ていました。そのときは「山田と田村」でがっちり活動していこうと考えていたわけではなく、どちらかというと僕のソロプロジェクトの延長に近いような感じでした。
そのとき田村次郎に「いまやってる山田くんの曲だったら、俺は一緒に組んでやるイメージないな」って言われまして……。
当時、山田くんはしんみり聞かせるようなバラードを作っていました。
そのときに「正式に一緒にやろう」と誘われて、「でもバラードはちょっと違うなあ。もっと適当なラップが乗ってて、ギターガンガン乗ってて、楽しい感じのやつがいいなあ」という話をしたんです。
そうしたらその2日後に「こんな曲どう?」と山田くんから連絡が来たんですよ。その時送られてきた曲が「STOP!密漁」という、ガンガンラップが乗っていて面白い歌詞の曲でした。「これなら一緒にやりたい!」ということで一緒にやることになったんです。
当時、スキー場のアルバイトをしていたとき、後輩に「どうやって曲作るんですか?」と聞かれたときにiPadで仕事中に作ったのが「STOP!密漁」って曲だったんです。
「DJもいれて3人でやりたい!あ、ヒデミさんDJできる!」ってことでお願いしたら快諾してくれて、すぐに動き出しました。
ヒデミさんがすぐにHPを作ってくれて、情報発信をしてくれました。ヒデミさんはDJだけではなくバンドの情報発信やレコーディング、撮影もやってくれています。そんな風にみんなでそれぞれ役割分担をすることで、HAMBURGER BOYSとしての活動の幅がどんどん広がってきたなという感じです。
HAMBURGER BOYSは結成当初から「ちょい悪ふざけ」をテーマに、何気ない言葉や日常の風景を切り取ってそれを堂々と歌にするようなスタイルでやってきました。
そんなある日、友人が鹿部町の鹿部たらこ祭りの中で行われる「たらこクチビル世界選手権」に出ることになったんです。
3人とも共通の友人で、とんでもないたらこクチビルの持ち主なんです!
このたらこクチビル世界選手権、出場者にはたらこ愛を表現する時間が与えられていて、友人は音楽でアピールしたいとのこと。
「山田さん、たらこの曲作れないですか?イベントでも知人に作ってもらったと発表するから!」と頼まれてたらこの曲を作りました。それを実際にイベントで流したところ、鹿部町の人たちが「とんでもないいい曲じゃないか!」騒然となったんです。
その選手権、最終的に「ききたらこ」があって、鹿部町に行ったことがなかった友人は「ききたらこ」なんてできたもんじゃなかったんですが……
ききたらこ、町内に3つか4つある生産加工場を当てるという難しいクイズだったんですよね……難しすぎて1問目は誰も正解できないっていう。
それきっかけで鹿部町から正式に「たらこの曲を作って欲しい」という依頼が来ました。その時にできたのが「GET TARAKO」。この曲は運良く、テレビ等のメディアに取り上げられて、「HAMBURGER BOYSは市町村PRの曲も作っている」という認識が広がったことで、納豆の曲やザンギの曲などの依頼がくるようになりました。僕ら基本的になんでもOKだすので、どんどんと曲が増えていくにつれて知ってもらって、なおかつ市町村の依頼も増えてきて、今に至ります。
あ、ちなみに友人の結果は、準優勝という絶妙なものでした……
(2019年2月 鹿部たらこ祭りでのライブ)
いつも重要なこととして念頭に置いているのは、「その町が何を一番推しているのかということ」、「わかりやすい言葉であること」です。その他の細かいところは、掘り下げて調べています。実際に現地へ行っていいなと思った自分の感覚や、インターネットを駆使してまちに行った人のブログ等を参考にするときも。
結構市町村の担当の方は、「うちのまち、今回これを推したいんです!」とメインではないものを押し出したいと提案される場合もあります。でも、僕たちはやはり「この街といえばこれ!」というものをメインとして曲を作ることは譲れないポイントとしています。わかりやすいものをとっかかりに、曲を聞いてもらった上でもっとまちのことを知ってもらうという順番を大事にしています。
「まちに住む人たち」が思う自分たちのまちのことと、「まちの外の人たち」が見たそのまちは違ったりしますよね。住んでいると意外と気づかないことも多いので、僕らはまちの外からの目線でみた提案をしています。
例えば「むかわと言えばししゃも」と僕らは思っているけど、まちの人たちからは「ししゃもじゃなくてこんないいものあるよ!」と言われたりします。
実際ししゃも以外もあるんですけど、「ししゃも」という言葉から「むかわ!」と連想できるじゃないですか。そういったまちを知るきっかけ、曲を聞くきっかけになるようなところはこだわりがあるので、まちのひとと積極的に意見を交換しながら作っています。
最短3分、最長2ヶ月ですね。
作る時はばーっと作るんですよ。「STOP!密漁」は30分くらい、「GET TARAKO」も15分くらいで作りましたし。
時間かかる時はかかるよね、山田くんに曲や歌詞が降りてくるのを待つんですよ。
そう、降りてくるまで飲みに行ったり飯食ったりするんですよね。最近マグロを食べると降りてくるってことがわかったんです。
山田さん、マグロを食べると降りてくるっていうのがわかったのにギリギリまでマグロを食べないんですよ。
なかなか寝れない方が睡眠導入剤を飲むと耐性ができて飲んでも眠れなくなるというのを聞いたことがあるので、すぐマグロ食べたら本当に必要な時に降りてこなくなるんじゃないかと思って……
魚の種類を変えるのも嫌だし。なので、本当にやばいと思った時にマグロを食べることにしています。
お金もかかるので、マグロ食べるのには……
インタビュー【後編】では、HAMBURGER BOYS結成秘話や曲作りのこだわりについて、さまざまなお話をお聞きしました!
これからDomingoは、公式アンバサダーHAMBURGER BOYSさんと一緒に北海道のまちの魅力を伝えていきますのでお楽しみに!
インタビュー前編の記事はこちら!
■北海道はナンバーワン! HAMBURGER BOYS、Domingo公式アンバサダー就任インタビュー【前編】https://domingo.ne.jp/article/3484/1
HAMBURGER BOYS
2012年1月札幌にて結成。
メンバーは、ボーカル 山田雄太(MEN☆SOUL)、ギター 田村次郎(ex.The VOX)、DJ 金田ヒデミ(ex.雷鼓)の3人。
北海道を中心に活動中、市町村とタイアップした楽曲で話題沸騰中。「北の大安バンド」との呼び声が高い。メンバーの山田(VO)はFM NORTHWAVE、田村(ギター)はSTVラジオでパーソナリティとして活躍中。
楽曲制作からレコーディング、そしてMV制作にいたるまでメンバーのみで行う一貫生産流通システム。楽曲提供や、CMタイアップ曲も多数あり。
WEB:https://hamburgerboys.com/index.html
Youtube:https://www.youtube.com/channel/UCSB6wpzgGVcEXG9_3YlmuCQ