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Domingo編集部
北海道北見市にある“山の水族館”こと『北の大地の水族館』は、全国的にも珍しい山・川にいる淡水魚を展示している水族館で、ユニークな展示や発信方法でも知られています。今回は水族館を訪れた方の“とある行動”が大きく話題になっています。
めっちゃひま🐟になってたからボタン押してめっちゃ話し込んでしまった
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@tsukarium さんの投稿より引用
投稿主の銀鏡つかさが館内で“とあるボタン”を押して、「めっちゃ話し込んでしまった」というこの投稿。銀鏡つかささんが押したのは「館長が出てくるボタン」。このボタンはその名の通り、押すと館長の山内さんを呼び出すことができる(!)という、驚きのボタン。不在の際は現れませんが、こちらの投稿の日は出てくるメーターが「めっちゃひま」だったため、30秒ほどですぐに出てきてくれたとのこと。
投稿には「ワクワクする」「押しに行きたい」「このボタンとメーター本当に愛おしい」「ワクワクする」と絶賛のコメントが寄せられ、10万いいねを超える反響となりました。
「来館者との交流の機会を増やしたい」館長の想いから生まれたボタン
ボタンが設置されたのは、2020年という新型コロナウイルスの影響の最中。「コロナ禍でのやむを得ない営業停止等で、来館者とのコミュニケーションをなかなか上手く取ることが出来ない状況の中、少しでも交流の機会を増やせないか」という山内さんの思いから生まれたものでした。
館内に館長が出てくるボタン設置しました。魚の話、展示の話、水族館の話、ハンバーガーの話などなど別に用事がなくても気軽に呼び出して下さい!お話しましょー٩( ᐛ )و pic.twitter.com/mTy4V2t7aJ
— 山内 創 (@suymuc) July 6, 2020
バージョン1.1にアップデートされました pic.twitter.com/KFDNnhtvMw
— 山内 創 (@suymuc) January 29, 2022
2022年には「出てくるメーター」が追加されアップデートも
館内にはその他にも回答を楽しみにしているファンも多い「飼育員にきいてみよう!コーナー」や、「あなたの心のズッキュンカウンター」など、クスッとさせる仕掛けが至る所にあり、全国にファンが多い理由のひとつでもあります。
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「ひじょうによかったのになぜ人がこないのか」
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エゾサンショウウオの水槽の前にある「ズッキュンカウンター」
水族館の最大の魅力は「四季を感じられる展示」
そんなユニークな施策の数々もありながら、「北の大地の水族館」の魅力はそれだけではありません。水族館写真家である投稿主の銀鏡つかささん曰く、最大の魅力は「四季を展示から感じ取れるところ」と話します。
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冬に凍る「四季の水槽」(写真:北の大地の水族館提供)
北海道の川は季節の移り変わりとともに姿を変えますが、ここには建物の外に川を再現した「四季の水槽」があり、館内からは川の断面を見ているような感覚で魚を観察できます。さらに、水族館のある北見市留辺蘂町は日本有数の寒さの厳しい地域。冬には水の表面が凍り、氷の下でたくましく暮らす魚たちの様子を見ることができます。
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四季の水槽に登場するサクラマスのオス(写真:北の大地の水族館提供)
魚たちの生き生きとした姿が見られる「北の大地の水族館」
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イトウの大水槽
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オショロコマがダイナミックに泳ぐ様子を見ることができる滝つぼ水槽
その他にも、日本最大の淡水魚イトウが泳ぎまわる迫力満点の巨大水槽や、激流の中を力強く生きる「滝つぼ水槽」など、自然を模した展示がこの水族館の魅力。北見市に立ち寄った際は、ぜひ生き生きとした魚の様子を見に行ってみてくださいね。館長がいらっしゃる時はボタンを押せばお話できる…かもしれません!
X(旧Twitter):@tsukarium
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