縄文ブームで再注目!続縄文時代の様子をありありと伝える「フゴッペ洞窟」大解剖|Domingo

縄文ブームで再注目!続縄文時代の様子をありありと伝える「フゴッペ洞窟」大解剖

余市町

スポット

縄文時代の次は、弥生時代。かつて社会科で誰もが学んだことのある、日本の歴史の常識です。しかし、実は北海道には弥生時代が存在しなかったことはご存じでしょうか。北海道が独自の歴史を歩んできた証が、余市町の「フゴッペ洞窟」に刻まれているのです。一体どういうことなのでしょう?

本州では、紀元前に稲作が伝えられたことにより、縄文時代から弥生時代へと人々の暮らしが移行していきます。しかし、北海道の気候条件は水田に不向きでした。北海道に住む人々は、狩猟や漁労に頼る縄文時代の生活様式を自ずと継続することに。

そこで生まれたのが、続縄文文化という独自の路線です。フゴッペ洞窟からは土器や石器の他、多くの動物や魚の骨、貝類などが見つかっています。また、岩壁には舟に乗る人々の刻画なども。当時は食糧が豊富だったこと、そして狩猟や漁労を行っていたことの何よりの証です。

続縄文文化の暮らしを現代に伝えてくれるフゴッペ洞窟ですが、発見されたのは昭和25年のこと。見つかったのは土器片でしたが、これを採集したのはなんと海水浴で現地を訪れていた札幌在住の中学生でした。

その後、昭和26年、28年には北海道大学助教授らによる本格的な学術調査が実施され、国内最大級の刻画のある洞窟遺跡が発見されたのです。昭和28年に国指定史跡となったフゴッペ洞窟の内部は、現在、入館料を支払えば誰でも見ることが可能です。
貴重な遺跡を保存するため、徹底した管理の下で一般に公開されています。岩壁は強い光に弱いため、内部の照明はかなり暗めに抑えられた状態です。そこで、洞窟に入る前に、まずは入口にある岩壁刻画の原寸大模型をチェックして刻画の位置を予習することをおすすめします。
だんだん目が慣れてくると、ガラス越しにさまざまな刻画を見ることができます。先述した舟に人々が乗っている刻画は、北アジアでもこれと似たものが発見されているそうです。
続縄文文化は本州の弥生時代より長く続いたことが分かっています。フゴッペ洞窟からも1~5世紀頃に使われた後期北海道式薄手縄文土器が数多く発掘されていて、改めて、北海道が独自の文化を築いていったことをうかがい知ることができます。
また、フゴッペ洞窟は住居ではなく、祭祀的な儀式が行われていた場所だったとも言われています。いにしえの北海道の姿を現代に伝えてくれる、神秘的なフゴッペ洞窟。

他にも興味深い刻画がいくつか見られるので、ぜひ悠久の時の流れに思いを馳せてみてください。


▼詳しくはDomingoのスポットページをご覧ください
フゴッペ洞窟


※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため臨時休館しております。詳しくは余市町の公式サイトをご確認ください。

<フゴッペ洞窟>
所在地:北海道余市郡余市町栄町87
電話:0135-22-6170
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し翌日休館)
冬期間閉館:12月中旬~4月上旬
開館時間:9時~16時30分
入館料:大人300円、小中学生100円
余市町公式サイト:https://www.town.yoichi.hokkaido.jp/machi/syoukai/fugoppe.html

<取材協力>
余市町教育委員会社会教育課 余市水産博物館
所在地:北海道余市郡余市町入舟町21番地
電話:0135-22-6187(直通)


ライタープロフィール

北海道観光カメライター ぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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