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Domingo編集部
明治4年、ひとりの男がとある泉で鶴が傷を癒しているのを目撃します。その噂を聞きつけた別の男が、家畜を泉に入らせたところ、なんと疾病が治ったというのです。こうして明治35年に開湯されたのが、鶴の湯温泉です。鶴が教えてくれたから、鶴の湯温泉。分かりやすいですね。
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大浴場には鶴のオブジェがあり、その由来を伝えてくれているようです。周囲には何もなく、ここ1軒だけぽつんと建っている温泉宿なのですが、道内外からたくさんの人が訪れるのは、やはり泉質が素晴らしいから。
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鶴の湯は、弱アルカリ性のツルツル&美白効果が期待できる美肌の湯。また、硫黄の香りをしっかり感じるくらい硫黄が含まれていて、動脈硬化や頸肩腕症候群などにもいいようです。
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茶褐色で透明のお湯は少しだけ滑りがあり、肌がすべすべしてくるようにも感じられます。そうか、このお湯で鶴も傷を治したのだなぁ、なんて考えながら湯浴みするのもまた一興というもの。
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さて、お湯から上がった後は、約5千坪もあるという敷地内を散策してみるのはいかがでしょう。広大な庭園では、春はエゾヤマザクラやツツジ、秋は紅葉を楽しむことができます。中でも有名なのが、8月中旬頃に咲き誇る蓮の花。この蓮の花を見るために訪れる人も多く、シーズン真っ只中にはニュースでも報道されるほどです。
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鶴の傷も治すという温泉を堪能し、四季折々の顔で迎えてくれる庭園を散歩する……帰る頃にはすっかり癒されてリフレッシュしていること間違いなしですね。
※鶴の湯温泉の雰囲気をもう少し知りたい方は私たちのTouTubeチャンネル「ほわっと湯めぐり北海道」をぜひご覧ください!
<鶴の湯温泉>
所在地:北海道勇払郡安平町早来北町5番地
電話:0145-26-2211
公式サイト:http://tsurunoyu.jp
ライタープロフィール
北海道観光カメライター
チームぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「チームぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。
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