Domingo編集部
古くより岩内町にて地元の人々に親しまれてきた「岩内神社」。その歴史もさることながら、長い参道の季節ごとの景観や御朱印の月替わりデザインなど、注目ポイントはいろいろ。楽しいえぞみくじもありますよ!
岩内神社を訪れた人は、まず延々と続く参道に驚くことでしょう。坂道をアップダウンしながら、いくつかの鳥居をくぐり抜けていきます。
ようやくたどり着いて振り返ってみれば、その参道の長さに改めて驚かされます。
ちなみに桜の季節にはピンク色のアーチができて、参道を通るだけでとても華やいだ気分にさせてくれます。
岩内神社の御祭神は、応神天皇、市岐島比売神、保食神。1789(寛政元年)市岐島比売神をお祀りしたのが始まりとされ、1862(文久2)年に函館奉行所の命によって応神天皇を合祀、八幡神社と称しましたが、1898(明治31)年には岩内神社と改称、1928(昭和3)年に県社に列し、2019(令和元)年祭祀230年を迎えました。
こうした岩内神社の歴史は、史料館でも知ることができます。社務所内にあるので、興味のある人は頼んで見学させてもらいましょう。
ちなみに史料館の中心に鎮座する神輿は、1896(明治29)年に制作され、その後およそ100年もの間に渡り例大祭神輿渡御に使用されたもの。まさに岩内町の発展と共に歩んできた神輿なのです。
また境内には、本殿とは別に立派な神楽殿もあります。神楽や雅楽など神様に奉納する舞台として使用されるもので「神の宿る場所」ともいわれています。
最近は御朱印を集める人も増えているようですが、岩内神社ではなんと月替わり御朱印というものがあります。写真の右上が通常のデザイン。そして下3つが月替わりのデザインで、左から11月、5月、2月となっています。これは楽しい! ぜひすべての月をコンプリートしたくなりますね。
さらに参拝のお楽しみのひとつが、おみくじです。岩内神社にはえぞみくじがあります。えぞみくじとは「北海道ご当地みくじシリーズ」で、各地の特産品などがモチーフとなったエンターテインメント性たっぷりのおみくじのこと。
岩内神社では、こんなふうに竿を使って吊り上げるスタイルになっています。おみくじを引くだけで、なんだかワクワクさせられますね! 吊り上げたのがこちら。
岩内神社のえぞみくじは、スケソウダラの張り子が可愛らしい「たら福みくじ」です。おみくじがたらこになっているのがポイントなのだそう。ちなみにおみくじの文言は北海道弁で書かれているので、こちらも面白いですよ。
岩内神社が現在の場所に移転してきたのは、1920(大正9)年のこと。以来、ずっと岩内町を見守り、歴史を刻んできました。楽しい御朱印やえぞみくじなど、現代っぽさも取り入れながら、これからも地元の人々にとって心の拠りどころであり続けるのでしょう。
<岩内神社>
所在地:北海道岩内郡岩内町字宮園41番地
電話:0135-62-0143
公式サイト:https://www.iwanai-jinja.com
(モデル:福平唯)
ライタープロフィール
北海道観光カメライター ぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。