GoogleアプリのCMで紹介され、一気に注目を集めた北海道芦別市のご当地グルメ「含多湯（ガタタン）」。一体どんな料理なのでしょうか。芦別市内でおいしいガタタンを味わえるお店と共にご紹介します！

CMでは、中華料理店で見つけた「含多湯」の文字をスマホで調べると、「ガタタン」と表示され、その料理が紹介されました。これをきっかけ、ガタタンの名前が全国に広まりました。

「ガタタン」は漢字で「含多湯」と書き、中国語で「具を多く含んだスープ」を意味します。団子とさまざまな野菜、魚介類などの具材を入れた塩味の中華スープにとろみを加え、最後に溶き卵を入れるのが基本スタイルです。

画像提供:芦別市教育委員会 星の降る里百年記念館

ガタタンのルーツは、第二次世界大戦後に旧満州から芦別市に引き上げた村井豊後之亮（ぶんごのすけ）が、小麦粉や片栗粉を水で練った団子（ガーダ）を応用し、中華料理店「幸楽」で提供し始めたことにあります。

画像提供:芦別市教育委員会 星の降る里百年記念館

ガタタンはスープでありながら具だくさん。さらに団子も入っているため、腹持ちが良く、あっさりした塩味のスープのとろみが冷えた身体を温めます。そのため、力仕事をする炭鉱夫たちに愛されました。当初は「幸楽」で提供されていましたが、おいしさから家庭料理としても芦別市全体に広まりました。

その後、炭鉱の衰退とともにガタタンも下火に。しかし、平成に入ってから、郷土の味を守ろうと有志が集まり復活！今ではガタタンラーメンやガタタンチャーハン、ガタタン焼きそばなど、多くのアレンジ料理が生まれています。お店ごとに自慢のガタタンがあり、さまざまなバリエーションを楽しめるのも、その魅力のひとつかもしれません。

ここからは、芦別市内でガタタンを楽しめるおすすめのお店をご紹介！

1.こだわりの団子が魅力「新宝来軒」

数種類の粉をブレンドした団子と具沢山の正統派「ガタタンスープ」。塩分は控えめながら、具の旨味が感じられます。そのままでももちろん、ごはんと一緒に食べてもGood！

2.ガタタン創世記を知る老舗「宝華飯店」

こちらの名物は「ガタタンラーメン」！麺ともちもちのガーダが入っており、旨味たっぷりのガタタンスープが麺と絡み合う絶妙なコラボレーション。奥深い味わいを堪能することができます。

3.さまざまなガタタンが味わえる「道の駅スタープラザ芦別 レストラン ラ・フルール」

天井部分がプラネタリウムのような雰囲気の「ラ・フルール」では、ガタタンラーメンが食べられる他、ガタタン焼きそばや、ガタタンチャーハンなど、メニューが豊富！その日の気分に合わせて、異なるガタタンを味わうことができます。

4.新感覚のガタタンに出会える「くい処 かきくけこ」

新しい感覚のガタタンを求めるなら、「石焼ガタタン」を提供する「かきくけこ」がおすすめ！グツグツ熱々の状態で提供されるガタタンにはごはんが入っていて、スープとの相性も抜群。ガーダではなく、韓国料理で使われるトッポギが入っているのがポイント。最後に、おこげとスープを絡めてカリッ＆トロッとした食感で〆るのがおすすめですよ。

かつて炭鉱夫たちが愛した芦別名物「ガタタン」は、心も身体もぽかぽかな幸せ気分を味わえます。お店の数だけガタタンのバリエーションがありますので、いろいろなお店で食べ比べて、お気に入りの一品を見つけてみてくださいね。