Domingo編集部
函館陶製切手
こんな見た目ですが、商品券の一種です。
かつて北海道で丸井今井という呉服屋が発行した物で、紅皿という道具に額面が書かれています。
写真には楕円形のお皿のようなものに、赤や青、緑や黒で文字が書かれています。よく見ると「ハコダテ」や丸の中に「井」の文字が書かれていたり、「呉服洋物切手」「引換券」などの文字も読み取ることができます。
130年以上前に開業した「函館丸井今井呉服店」
「丸の中に井の文字」といえば、北海道の人にはお馴染みの百貨店「丸井今井」さん。1874年5月に札幌で丸井(当時の文字は丸の記号の中に井)今井呉服店を開店した後、函館では1892年4月25日に函館丸井今井呉服店を開業し、場所を変えながら今も丸井今井函館店として営業を続けています。この貴重な品は、当時の函館丸井今井呉服店で使われていたものと思われます。
大変貴重な品をお持ちだったワラビさんに、詳しいお話を聞いてみました。
気に入ったポイントは「奇妙な見た目」
こちらはどこで手に入れましたか?
ネット上のオークションで入手しました。やや珍しい品になりますが、古銭収集界隈では古くから変わり種として知られており今でも時々オークション等に出回っています。
ちなみに裏面には「日本摂酒株式会社」という文字が彫られていますが、これはこの紅皿を造った会社の商標です。日本摂酒が造った紅皿を丸井今井が流用して商品券にしたようです。
こちらは「陶製切手」という大変珍しいものですが、ワラビさんが気に入っているポイントはありますか?
他にも北海道に関するもので所持されていらっしゃるものはございますか?
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