オープンから約30年、札幌すすきので愛され続けているスイーツの名店「アイスクリームBar HOKKAIDOミルク村」。こだわりの特製アイスクリームにアルコールの効いたリキュールをかけていただくスイーツは、まさに大人の味。甘く軽いリキュールから年代物のブランデーやウイスキーまで味わうことができる唯一無二のお店を紹介します。

すすきの繁華街の中心にある居酒屋やスナックが入居するテナントビル。その６階にあらわれる明るく楽しげな扉が「アイスクリームBar HOKKAIDOミルク村」の入口です。オープンは13時。23時まで営業しており、昼間は学生や若い女性グループで賑わいます。夜になるとそれに加えて年配客も増え、飲み会の後に訪れるお酒好きも集い大人のムードです。

店内はポップな雰囲気で、赤や黄色などカラフルな色とランプやイルミネーション電灯があちこちに。外とはまったく異なるわくわくする別世界が広がっています。カジュアルなバーのような雰囲気もありつつ、欧米のポップカルチャーを思わせる賑やかな空間は、どこの席に座ってもテーマパークのようなエンターテインメイント性を感じます。

もちろんカウンター席でも楽しめる

アートやライトで飾られた店内は楽しさ満載。ボックス席のこもり感もいい

マスターの岩村宗一さん

マスターの岩村宗一さんは、もともとパティシエとしてパリでも修行していた方で、日本に戻ってからケーキ店を開いていました。そのかたわら「お酒が合うアイスクリームを使って、リキュールで楽しむスタイルの店を開きたい」と夢を抱いていました。数年かけて自家製アイスを研究し、アイスとリキュールのデザートのお店を開店。以来30年余にわたりすすきので愛される店となっています。

メニューは現在２種類のセットのみですが、リキュールが選べるので組み合わせは無限大です。初心者におすすめなのは「Bセット」。アイスクリームにリキュール3種類を選び、コーヒー付きで2000円（税込）です。「Aセット」は21時までの限定で、アイスとリキュール2種類のほか、クレープ、ヨーグルト、キヌア、ラムあずき付きで同じく2,000円（税込）。今回はBセットをオーダーしてみました。

アイスとリキュールをどうやって楽しめばいいのか、手順もわかりやすく案内

選べるリキュールはなんと約130種類！ウイスキーやブランデー、ジン、テキーラ、ラムなどの強めのお酒から、アルコール度数が低く甘めのリキュールまで揃います。迷った方は、甘口や辛口、アルコール度数など好みを伝えるとおすすめをセレクトしてくれますよ！自慢の自家製アイスは牧場指定の道産牛乳を使い、糖分を抑えめにしながらもミルクのコクを活かしたあっさり系。隠し味の柑橘系リキュールの風味が効いた、他では食べられない味わいです。

3種類のリキュールのほか、おまけで紅茶のリキュールもついてくる

この日は甘口のブラックベリー、42年もののカルバドス（ブランデー）、30年もののバランタイン（ウイスキー）をチョイス

アイスとリキュールの相性は抜群で、強いお酒でも少量なのでツンとしたアルコール感はありません。個人的には甘く軽いリキュールより、年代物のブランデーやウイスキーの持つ芳醇な香りや深みのある味わいが、アイスとより合うような気がしました。そしてお酒好きにおすすめなのが、別料金で味わえるスペシャルなお酒。銘柄はその時により変わりますが、年代物の高級ブランデーやスコッチ、バーボンなどバーで飲むと１杯数万円はするものなので、グループで頼んでみるとよいかもしれません。

高級ブランデー、ヘネシーのリシャールは追加料金4000円