「ラジオ愛が止まらない!」北海道のNHK×民放4局のパーソナリティーが集結!熱気あふれる公開生放送に密着&インタビュー|Domingo

「ラジオ愛が止まらない!」北海道のNHK×民放4局のパーソナリティーが集結!熱気あふれる公開生放送に密着&インタビュー

カルチャー

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札幌市 北海道

各局パーソナリティーの皆さんからのメッセージ

北海道のなにか

放送終了後、番組に出演した各局パーソナリティーのみなさんにも、放送の感想や事前アンケートでラジオへの思いをうかがいました。

神門光太朗(NHK)

北海道のなにか

――本日の放送はいかがでしたか?

ラジオって普段は閉鎖的なスタジオで、マイク1本に向かってしゃべっています。そのマイクの向こうに、どういう人がいるか想像しながらしゃべっているんですが、その実像はモヤがかかったようにはっきりと分かりません。今回の公開放送で、いつもモヤモヤっとしているものが、くっきりと目の前に見えました。今後ラジオでしゃべるときは、その人を思い浮かべながらしゃべるってことができます。今まで見えていなかった人たちも、ちょっとだけ、くっきり見えるようになったと思います。そこに向かって、今後もしゃべっていけるかなと思います。すごく熱気を感じました。

――これまでのパーソナリティー人生の中で、印象に残っている番組はなんですか

「北海道まるごと雑談ラジオ」(NHK北海道)です。コロナ禍で対話ができない中、リスナーと電話をつないで、ただ雑談をするという特番を自ら企画しました。2020年3月~2021年7月に計4回放送。先行き不透明な日常を生きる中で、ただ雑談をすることで、ただ雑談を聞くことでリラックスできたと多くの反響がありました。

――リスナーからの投稿などで印象に残っているものはありますか

2013年〜2015年に担当していた「夕刊ゴジらじ」(NHK名古屋)で、スタジオの外の様子を実況描写していたら、リスナーが集まるようになりました。遠くは関東や関西などからやってくる人も。毎日の放送後にリスナー集会を開いて、直接対話をしていました。テレビ視聴者とこんなコミュニケーションはとれません。ラジオリスナーとパーソナリティーの関係性ならではだと思います。

――北海道ラジオ100年に向けて、また、北海道のラジオの今後について、リスナーに伝えたいことは。

「札幌発→全道」の情報があふれていますが、「178市町村発→全道」をやっていくのが大事なのではないかと思います。『北海道のなにか』はそれを目指して企画しました。

ラジオにしかできないこと、北海道のラジオにしかできないことを追求するのがいいんだと思います。なんか堅ッ苦しいですが、そんな青臭いことを言い続けている47歳おじさんです。

鈴木彩可(エフエム北海道)

北海道のなにか

――本日の放送はいかがでしたか?

「ラジオってオールドメディアだよね」と言われることが昨今増えています。若い方々に聞くと、「で、ラジオって何?」みたいなこともあります。社内でも、もっとリスナーさんを増やすにはどうしたらいいだろうっていうことが話し合いのテーマになることが多いです。でも、こういう場に来て、あれだけたくさんの方々が楽しんでくれているのを見ると、まだまだ捨てたもんじゃないと感じますし、今日スタジオ前にいた方々が、ほんとにラジオ愛を持って集まってくれたのだと思います。目の前にいる方々を、まず大切にしたい。そして、その後ろにいる、まだお会いしたことのない方々も、同じようにラジオを愛してくれてるんだろうなと自信につながりました。すごく良い機会だったと思いますし、各局が集まれば「こんなに人を集められるんだぜ!」とうれしく感じました。

――これまでのパーソナリティー人生の中で、印象に残っている番組はなんですか

産後に担当した「&.LOVE」という番組です。当時、初めての出産を終えたばかりで、仕事に復帰できるのかわからない時に、お世話になっていたディレクターが「彩可のやりたい番組を叶えよう!」と、声をかけてくださいました。 リスナーさんが優しく「おかえり」と言ってくれたこと、たくさんのスタッフの方の力を借りたこと、家族の協力を得て絆が生まれたこと、どれも感慨深く、これからたくさんの恩返しをしていきたいと心に誓いました。あの経験があって、今の自分がいると思います。

――リスナーからの投稿などで印象に残っているものはありますか

コロナ禍で大変な時期に、医療従事者の方からいただいたメールが印象に残っています。その方は、当時、病院での勤務で毎日大変な中、毎週メールをくれていた方です。病院の現状や、コロナ禍における仕事の大変さなど、赤裸々にメールをくれていました。普段は悩みを送ってくれることが多い方だったのですが、一度、とても前向きなメールをくれたのです。それが、「恋をしました!」という内容のメールでした。そのメールには、「大変な世の中だけど、いいことってあるんですね」と書かれていて、それがとてもうれしくて印象に残ってます。

コロナ禍って本当に大変でしたよね。そんな中でラジオを頼りにしてくれたこと、そしてご自身でちゃんと希望を見つけたことが、とてもうれしくて。ラジオをやっていてよかったと思いました。

――北海道ラジオ100年に向けて、また、北海道のラジオの今後について、リスナーに伝えたいことは

いつもラジオを聴いてくださってありがとうございます。たくさんのメディアがある中で、ラジオを選んでくれていることが奇跡のようなことだと感じています。北海道のラジオ100年まであと3年!こんな風に他局の方々とワイワイできるような機会って今まではあまりなかったので、もっとやっていきたい!って思いました。ラジオを通して楽しいことができるように頑張ります!!!!

ヤマタ(FM NORTH WAVE)

北海道のなにか

――本日の放送はいかがでしたか?

人がたくさん集まってくれたことが凄くうれしかったです。ラジオもテレビもそうだと思いますが、100の情報を100伝えるのって難しいと思うんです。だからこそ、ちょっとでも情報が伝わるきっかけ作りができたらなと思っています。このラジオを通して各局の名前覚えてもらってもいいです。ラジオがきっかけで今日のようなリアルに人が集まるイベントがあることで、リスナーさん同士が仲間になって、その後友達になったり、飲みに行ったりなどがあると思います。そういうきっかけをラジオが作れて、広がりになってくれたらうれしいです。

――これまでのパーソナリティー人生の中で、印象に残っている番組はなんですか

レギュラー番組ではなく特番ですが、2017年に行われたFMノースウェーブ 「安室奈美恵 SPECIAL TALK in サッポロファクトリー」です。当時会場にはおよそ5000人が来場。デビュー25周年で、引退の発表もあった安室奈美恵さんにインタビュー出来たことは、とても貴重な時間でした!

――リスナーからの投稿などで印象に残っているものはありますか

最近番組に送られてきた投稿です。地元のスクールバスの運転手をされているリスナーさんから、番組のリクエストコーナーの時間がちょうど小学生高学年の帰りの時間なので、小学5年生からのリクエストをかけてほしいと。その時いただいたMrs. GREEN APPLEの「ケセラセラ」をオンエアーしました。その後、小学生達が喜んでいたと、また報告を受けてラジオの楽しさを感じてくれてうれしかったです。

――北海道ラジオ100年に向けて、また、北海道のラジオの今後について、リスナーに伝えたいことは

朝起きて準備をする時、移動中の車の中、お店の仕込みの時など、生活のお供にラジオ!

声で想像し、音楽で心踊らせ一緒の時間を共有しましょう!是非、あなたの耳から始まるラジオストーリーを楽しんでください!

山根あゆみ(HBC)

北海道のなにか

――本日の放送はいかがでしたか?

今日集まっていただいたリスナーさんを見ていると、ラジオの良いところが全面にでているように感じました。今回の放送は「北海道のなにか」ファンの方々が中心に集まっていたと思います。私のことを知らない方々も多かったと思いますが、手拍子や歓声で盛り上げてくれました。ラジオを聞いて、人を応援するとか、優しい心が育つ。そしてみんなで盛り上げようっていう心が育つんだなと、目の前のリスナーさんを見ていて思いました。やっぱりラジオって良いメディアだなって本当に思いながら、すごく温かい空気の中でしゃべらせていただけたという印象です。

――これまでのパーソナリティー人生の中で、印象に残っている番組はなんですか

「ミッドナイトカーナビ」。カーナビラジオはお昼12時~午後4時生放送。ミッドナイトは深夜12時~午前4時生放送。「笑えるニュース・適当な道路&天気情報」や肝試し、真夜中ライブ、酒盛り、笑ってはいけない対決などリスナーさんと一緒に爆笑夜更かしをしました。

「亀渕昭信のニッポン全国ラジオめぐり」というNHKさんの番組も。東京NHKさんのスタジオに呼んでいただき出演させていただきました。

――リスナーからの投稿などで印象に残っているものはありますか

「山根あゆみをよろしくお願いします」。カーナビ初日に営業スポンサーさんから番組宛てに届いたFAX(私、制作部の前、営業部所属でした)。

「仰向けになり、両膝を両手で抱えると、自然と屁が出ます」。カーナビラジオリスナーより。大爆笑!!!涙出た。

「いつもみたいに笑って下さい」「笑い声が聞きたいです」。東日本大震災のあとにリスナーさんから届いたメール。

「大丈夫? 私も頑張らなきゃ」。胆振東部地震、深夜の私の震えた第一報を聞いて。

「私もいつか広島に行きたいと思いました」。広島原爆被爆者の方から聞いた話を番組で話した時の感想メール。

……うーん、他にもたくさんあります!

――北海道ラジオ100年に向けて、また、北海道のラジオの今後について、リスナーに伝えたいことは
これからもラジオはあなたの友達です!パーソナリティーはもちろん、リスナーもあなたの友達です。いつでも「こんにちは!」と「おかえり!」が言える仲です!だからラジオはやめられない!

木村洋二(STV)

北海道のなにか

――本日の放送はいかがでしたか?

ラジオファンの方がこんなにもいてくださると分かり、ただただうれしかったです。神門さんをはじめとするNHKのスタッフの方は、「これはもう第2弾だな」と。これで終われないだろうと思ってらっしゃると思いますんで、ぜひまたお声がけをしていただきたいです。次はメンバーを変えて……とは思わずに(笑)。今日のメンバーに勝るものはない!とお願いをしておきたいと思います。ありがとうございました。

――これまでのパーソナリティー人生の中で、印象に残っている番組はなんですか

パーソナリティーとしての原点は間違いなく「団地妻訪問」という生中継のコーナーです。5分足らずの放送時間内で、団地に住んでいらっしゃる奥様を直撃して世間話を楽しみながらお手伝いもしてくるという企画。犬のしつけの手伝い、オセロゲームの相手、もやしのヒゲとりなど何でもやりました。ラジオ情報誌「日の当たらないコーナー」全国第3位に選んでいただきました。

――リスナーからの投稿などで印象に残っているものはありますか

今から40年も前のこと。当時担当していた深夜番組「アタックヤング」に女子高校生から「クラスメートの女子を本気で好きになってしまった」という真剣なお便りをいただきました。「多様性」という言葉など耳にもしない時代。それでも僕なりの考えを、しどろもどろになりながらも話した記憶があります。そして翌週のこと「まだ自分でもよくわからないけれど……いっしょに真面目に悩んでくれたことに感謝です」と返信がありました。 当時の自分は、もうそれだけでうれしかったです。

――北海道ラジオ100年に向けて、また、北海道のラジオの今後について、リスナーに伝えたいことは

今こそ「ラジオ大好き人間」の皆さんのお力を結集して頂かないと。残念ながら『ラジオ』はなくなってしまうかもという危機を迎えています。100年もの間、たくさんの方が愛し続けてくださったラジオの灯を消すわけにはいきません。

北海道のラジオ局はライバル関係にあっても、がっちりとスクラムを組んで前進します。局と局との間の団結力が問われているんです。ラジオの合同イベントは 札幌にある立派なホールだけでしかできないものではありません。ラジオ好きの皆さんが集まってくださるのならばお邪魔したいです。小さい町の公民館だって、小さい村の集会所だって、どこだって熱気ムンムンになるはずですから……。

ライタープロフィール

雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平

ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。

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