未来のお寺=テラパーク!?だるまのワンダーランド「達磨寺」がユニークすぎる!|Domingo

未来のお寺=テラパーク!?だるまのワンダーランド「達磨寺」がユニークすぎる!

スポット

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北広島市

北広島市に、平成10年に新寺建立された「達磨寺」(だるまじ)というお寺があります。その名の通り、たくさんの達磨に出会えるお寺なのですが、広い敷地に何やら楽しい仕掛けがたくさんあるらしいのです。

お寺なのに、楽しい……? 頭の中がクエスチョンマークでいっぱいになったところで、その秘密を探りに行ってみましょう。

北広島市にある達磨寺は、曹洞宗のお寺です。2500坪もの広い敷地面積を誇り、囲いや門を設けていないため、宗派を問わず誰でも自由に出入りすることが可能です。
達磨寺という名は、禅宗の祖である達磨大師が由来。仏教の教えの原点に戻ろうという思い、さらには達磨さんのように親しまれる場所にしたいという思いから、住職自ら名付けたのだとか。

この名であるが故に、お寺には達磨がどんどん寄贈され、今やたくさんの達磨たちで溢れかえっています。住職がコレクションしたものを含め、その数はなんと2000体以上!
これだけの達磨が並ぶ光景は、圧巻の一言に尽きます。しかし、これで驚いてはいけません。従来のお寺のイメージを覆すものは、むしろ外にあるのです。達磨寺は敷地面積が2500坪もあると先に述べました。この敷地内を歩いていると、摩訶不思議なものに出くわすのです。たとえば、これ。
郵便ポストかと思いきや、投函口から大きな舌がにゅっと出ています。これは「舌(うそ)供養」というもので、嘘をついたり口が滑ったりしたことをここで反省し、懺悔の手紙を書いて投函できる場所なのです。

懺悔の手紙は住職が供養してお焚き上げをしてくださいますので、ご安心を。それにしてもインパクトが大きすぎるポスト、なんだか夢に出てきそうです。
さて、敷地内には住職手づくり(!)の川が流れています。なんでも三途の川をイメージしたそうで、川上へと向かうとそこには柔和なお顔の観音さまがいらっしゃいます。

「微笑(ほほえみ)観音」と呼ばれているもので、自然の中に佇む姿に癒されること間違いなしです。ちなみに敷地内には川のみならず滝や池もあり、ちょっとした散歩コースとして利用しても気持ちが良さそうです。
実はそれこそが住職の狙い。もともとこれだけ広い敷地を確保したのも、川や池を作ったりユニークなポストや閻魔様を置いたりしたのも、もっと気軽にお寺に足を運んでもらいたいから。

日本人とお寺の関係を近しいものにしたい、という切なる願いがあるからなのです。なるほど、だから囲いや門も設けていないというわけですね。

北広島に行った際は、ぜひ訪れてみてください。子どもも大人も楽しめるポイントが満載で、きっと達磨寺のことが大好きになるはずですよ。


<取材協力>
達磨寺
所在地:北海道北広島市富ヶ岡242-20
電話:011-373-8883
公式サイト:https://www.darumaji300years.com


ライタープロフィール

北海道観光カメライター ぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「ぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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