Domingo編集部
“人と馬と幸せな牧場を創りたい” リアルワイルドな道東でチャレンジする新しい牧場「Heart Ranch」
日本最大の湿原地帯である釧路湿原国立公園。雄大な道東の自然の中で、人と馬が触れ合い、絆を深めていける牧場「Heart Ranch」が2023年10月にプレオープンしました。今回は夢を持ってこの牧場を立ち上げた、達川梨花さんの想いをご紹介します。
達川 梨花
東京生まれ、4歳まで香港で育つ。麻布大学獣医学部動物応用科学科卒業。在学中は、牧場実習や解剖実習など、人と動物の関係について学ぶ。英国・EUにおける有機農業の現状と課題について、という卒業論文をきっかけに、人に与える”印象”の影響力に興味を持ち、PR (Public Relations / パブリックリレーションズ)を学ぶためNYへ渡米。Long Island University PostでPR Majorを取得。卒業後、クレディ・スイス シンガポール支社で約3年勤務。その後東京へ戻り、上場会社・共同ピーアール株式会社にて、外資系企業の日本でのPR業務に約3年間従事。2022年3月3日に、農業法人Meta Farm株式会社を設立。
道東で目指す“新しい牧場”
達川さんは2022年に移住・新規就農し、北海道標茶町南部のアレキナイ地区で新しい牧場「Heart Ranch」の立ち上げを行っています。
「農業としての馬の生産牧場である一方で、欧米の馬文化を取り入れた観光牧場にしたい」と語る達川さん。牧場の総面積は15万坪(東京ドーム約10個分)。釧路空港から車で約40分の距離のところにあります。
「馬と一緒に森の中を散策するトレッキングは勿論、目の前で草を食むシーンを見ているだけで幸せを感じる、広大な敷地で自然のパワーをもらいながら馬たちと過ごす、そんな場所と時間を非日常から日常にしたい。」
Heart Ranchは自然と馬が触れ合うだけではなく、人と馬が生活のワンシーンとして、自然にある景色を目指しています。
馬のシェアリングサービスやグランピング、カフェも併設
Heart Ranchでは様々な計画が進み、Horse Sharing(馬のシェアリングサービス)はそのひとつ。馬を持つ敷居を下げるため、複数で共同保有することで購入金額や毎月の経費を抑え、かつ共同保有者の牧場パーティーなども企画されています。
その他にも、乗馬をしてそのまま広大な敷地にある高台でキャンプやグランピングを楽しむプランや、来年にはカフェも併設される予定です。また、提携先である塘路(とうろ)地域の宿泊施設「The Geek」での宿泊やフィンランド式サウナ、さらには湿原カヌーアクティビティなど、馬だけではない道東を楽しむプランを提供しようとしています。
雄大な自然を舞台に夢のような体験や空間を!
そんなHeart Ranchは、現在クラウドファンディングで牧場を一緒に創る仲間を募集しています。
「河川や湖を抱く道東の雄大な自然を舞台に、馬にキャンプグッズを乗せてのトレッキングキャンプやグランピングをしたり、夜はキャンプファイアーを囲みながら、自身の生き方や人生までも見つめ直す。そんな“夢のような体験や空間”を、皆様と共に創って行きたい、と強く想っています。」
そう語る達川さんの熱意に私も看過され、今では一緒にプロジェクトを進めています。達川さんの想いが詰まった動画も作成しましたので、ぜひご覧ください。
道東には多くの動植物が生息し、まさに「リアルワイルド」と呼ばれる日本のラストフロンティア。そんな道東で自らの夢を実現させようとしている達川さんのこれから、注目してください。
釧路湿原に隣接する牧草地、離農と耕作放棄地への提案〜人と馬と幸せな牧場を創りたい
https://camp-fire.jp/projects/view/692736?utm_campaign=cp_po_share_c_msg_mypage_projects_show
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ローカルプレイヤー プロフィール
標茶町地域おこし協力隊・写真家・映像クリエイター 中道 智大
1988年千葉県野田市出身。小さい頃から動物や自然が大好きで20代の頃はドッグトレーナーとして様々な犬の訓練に携わる。5年前から自然と動物達の写真と映像制作を始める。現在、北海道標茶町の狼20頭が飼育されていた森で犬4頭と自然暮らしをしている。『人と動物の関係性』をテーマに各SNSにて作品を発表中。
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