Domingo編集部
札幌の山鼻地区・行啓通に位置するジンギスカン専門店「みつ葉」は、2021年のオープン以来、地域住民たちから支持されている穴場のお店。ジンギスカンというシンプルな料理だからこそ、秘伝のタレのうまさが光る1軒。はたしてどんなこだわりをもっているのか、お話をうかがいました。
地下鉄直結の好立地! ふらりと気軽に立ち寄れる
明治から大正にかけて天皇陛下が行啓(皇族の外出の敬称)したことでその名がついた「行啓通」。由緒正しいその道すがらで、ひっそりと営業しているのが「みつ葉」です。コロナ禍真っただ中にオープンしたこともあり、強力な排煙フードや徹底した掃除に力を入れた綺麗な店内。店主の目利きによる確かな質のラム肉が支持され、今では女性の“お一人様”の利用も多いそう。
上質なラム肉をたっぷりと。リーズナブルに楽しめる
肉はオーストラリアやニュージランド産の新鮮なものをブロックで仕入れています。食べごたえにこだわり、1枚1枚厚切りにカット。1人前で120gというボリュームです。
その肉の魅力を最大限に引き出すのはタレ!しょうゆをベースに辛みスパイスなどをブレンドし、3カ月間熟成させ味に丸みをもたせたオリジナルを使用しています。味付けジンギスカンもあり、こちらはしょうゆやショウガ、果実を混ぜ合わせた特製のタレに最低2日は漬け込んだもの。肉の芯まで味が染み込み、しっとり柔らかな食感で高齢者には特に人気のメニューです。
新しい“ラム”の楽しみ方!人気筆頭「ラムギョプサル」
女性客も多いという「みつ葉」ですが、特に女性人気が高いというのがオリジナルメニュー「ラムギョプサル」。その名から想像できる通り、韓国料理名物「サムギョプサル」をラム肉用にアレンジしたものです。漬けダレの「ジャン」は、ラム肉との相性を考えた自家製。肉は通常の一人前の量で、キムチやサンチュもついてこの値段…。人気なのもうなずけます。
「手作りがあたりまえ」そんな店主の経歴は意外な…?
徹底的な仕込みや、一つひとつのタレを手作り。そのこだわりを「あたりまえ」という店主の北さん。長年飲食業界に携わっており、かつてはバーテンダーをしていたそう。「当然ですが、カクテルは手作りしていました。その感覚でタレを作っています(笑)」と話してくれました。
北さんはその後、すすきのでワインと焼鳥のマリアージュを提案する店「Bird」を経営。今でこそワインと焼き鳥の組み合わせは定番かもしれませんが、当時はその珍しさから多くのファンを獲得。現在も当時の常連が足しげく「みつ葉」を訪れるそう。まれに店の前に「串焼きとナチュールワイン」の看板を出し、当時を彷彿させる特別営業をすることもあるのだとか。
やっぱりジンギスカンにはビール!“神泡”達人店
ビールは「ザ・プレミアム・モルツ 香るエール」を提供。こちらはサントリーが定める基準をクリアし、“最高の状態”でビールが提供されていると認められた「“神泡”達人店」。クリーミーな泡と華やぐ香りは、ジンギスカンとの相性が抜群です。
このほか、希少なラムタンや肉厚なラムチョップ、丁寧に下処理をしたホルモン(塩・味噌)、蘭越町産ななつぼしを使用したおにぎりなど、どれも一度は試したくなるものばかり!札幌市中心部からやや離れてはいますが、札幌市電「行啓通」停留場から徒歩3分程度とアクセスしやすい立地にあります。たまには少し足を伸ばし、穴場の味を味わってみるのはいかがでしょうか。
ジンギスカン みつ葉
■所在地:札幌市中央区南14条西8丁目3-7
■営業時間:17:00~22:00(L.O.21:30)
■休業日:月曜休(祝日の場合営業、翌火曜休)
「ジンギスカン みつ葉」の詳細や地図情報はこちら
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ライタープロフィール
雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平
ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。