老舗和菓子屋「札幌新倉屋」のレトロで穴場な喫茶スペース 札幌で味わう和カフェ時間|Domingo

老舗和菓子屋「札幌新倉屋」のレトロで穴場な喫茶スペース 札幌で味わう和カフェ時間

狸小路商店街にある老舗の和菓子店「札幌新倉屋本店」の中には、イートインができる喫茶スペースがあります。どこかなつかしい雰囲気が漂う店内で、名物の花園だんごなどの和スイーツをいただきながら過ごすカフェタイムは至福のひととき。今回は喫茶スペースの魅力、そして人気の喫茶メニューなどをご紹介します。

札幌で60年以上愛されつづける「札幌新倉屋」

札幌新倉屋

札幌中心部にある札幌新倉屋は、1960年から続く老舗和菓子店。小樽の老舗「新倉屋」からのれん分けされ、札幌で創業されました。さっぽろテレビ塔の地下にもお店がありますが、今回おじゃましたのは狸小路商店街、6丁目のアーケード内にある本店。何とも昭和っぽい、少しレトロな雰囲気が魅力的な外観です。お店の前には「名物花園だんご」と書かれた三角看板が立っています。

札幌新倉屋

老舗感が漂う「花園だんご」ののれん

正面にかかげられた「花園だんご」ののれんが印象的な店内。ショーケースの中には、たくさんの和菓子が並んでいます。

札幌新倉屋

ごまと正油のおだんごは、注文を受けてから追い付けしてくれる仕組み

看板商品「花園だんご」(1本150円)の他、くるみ餅や三色だんご、季節限定のお菓子も。取材にうかがった4月には桜餅がありました。どれもおいしそう!花園だんごの賞味期限は当日中なので、日持ちするお菓子が欲しい時にはスタッフさんに相談してみてくださいね。

札幌新倉屋

昔ながらの端正なたたずまいが美しいケーキたち

和菓子のイメージが強い札幌新倉屋ですが、洋菓子もあります。この日のショーケースには期間限定販売のガトーショコラ(432円)やベークドチーズケーキ(432円)、渋皮栗のモンブラン(432円)などが並んでいました。

札幌新倉屋

常温で持ち歩ける個包装のスイーツも充実

「どら焼き」(180円)や、「北海最中」(237円)などの長く愛されてきた定番もチェック。個包装になっていて常温で気軽に持ち歩きができるので、手土産にもぴったりです。

外な穴場!?レトロな喫茶スペース

札幌新倉屋

静かにくつろぎたい喫茶スペース

階段を上がって2階へ。おだんごなどのスイーツを買って帰るだけでなく、2階の喫茶スペースでイートインができます。ゆったりした配置でテーブル席が並ぶ喫茶スペースは、落ちついた雰囲気です。作り込まれたものではなく、あくまでも自然でさりげない昭和レトロ感。この地で長く愛されてきたお店であることが伝わってきます。

札幌新倉屋

テーブルもイスも大きめサイズでゆったり過ごせる

柔らかすぎないイスが心地よいテーブル席に腰を下ろすと、初めての訪問でも何だかなつかしい気持ちに。不思議な魅力のある空間です。朝10時から夕方17時のラストオーダーまで営業しているので、いろいろな使い方ができそうです。

名物「花園だんご」は5本セットでドリンク付。小腹を満たせる軽食も

札幌新倉屋

食べ比べが楽しい「花園だんご5本セット」はドリンク付(1,160円)

喫茶スペースでぜひいただきたいのが、「花園だんご」(1本150円)。黒あん、抹茶あん、白あん、ごま、正油の5種類があります。好きなおだんごを1本から注文できますが、おすすめはドリンク付きの「花園だんご5本セット」(1,160円)。思わず写真を撮りたくなるほどのかわいさです。

札幌新倉屋

真映えするビジュアルだけでなく、全部おいしいおだんごたち

山型一刀流と呼ばれる手法で乗せられたあんは、流れるような美しさ。つやつやした正油や繊細な黒胡麻なども、ひとしきり目で味わった後に実食。やわらかくてふんわり、もっちりした食感のおだんごは、ボリュームたっぷりでありながらどんどん食べ進められるおいしさです。

札幌新倉屋

和スイーツと相性良好のコーヒー

セットのドリンクはコーヒー、紅茶、コーラ、オレンジジュースから選べます。コーヒーのレトロなカップ&ソーサーも。お店の雰囲気によく合います。

札幌新倉屋

香ばしい焼き目のついたホットサンド

また、食事系の軽食メニューもあります。サラダとミニサイズのデザートがついてくる「ホットサンド」(700円)は、ハム&チーズとツナマヨの2種類。+300円でドリンクセットにできます。昼食にホットサンドを注文し、おだんごなどのデザートを追加すれば、幸せなランチタイムが過ごせそうです。

老舗和菓子屋ならではの「あんみつ」や「かんてん」もおすすめ

札幌新倉屋

つやつやのあんこが美しいあんみつ

また、定番の花園だんごの他にもいろいろな甘味が充実しています。あたたかい季節には特に、あんみつやみつまめなどの寒天系スイーツも人気なのだそう。

札幌新倉屋

黒蜜の風味でいただく寒天

そして和菓子屋さんならではの「あんみつ」(730円)も魅力!目にも涼やかな寒天は、のどごしが良くつるりとした食感。こっくりとした深みのある甘さの小豆あんに求肥、アクセントの赤えんどう豆、フルーツもたっぷり乗っていて、食べごたえがありました。

狸小路6丁目にある和菓子店、札幌新倉屋本店。外国人観光客でにぎわうアーケード街の中で、昭和の風情が残る老舗です。名物のおだんごを買って帰るのはもちろん、狸小路商店街の散策後にちょっとレトロなティータイムを過ごすのにもおすすめです。

※各金額は取材段階のもの。全て税込。

SPOT 札幌新倉屋 本店

■所在地:札幌市中央区南2条西6丁目3(狸小路6丁目アーケード内)
■営業時間:
・売店:9:30〜18:00
・喫茶:10:00〜17:30(L.O 17:00)
■定休日:不定休
■アクセス:
・札幌市営地下鉄「すすきの」駅2番出口より徒歩6分
・札幌市電「資生館小学校前」電停より徒歩約3分
「札幌新倉屋 本店」の詳細や地図情報はこちら

ライタープロフィール

札幌在住ライター 羽田 さえ

岐阜県出身。2021年に熊本から札幌へ転居し、北海道の広さとおいしさに驚愕。グルメ、旅行、農業、不動産を専門とするフリーライター。

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