
Domingo 記事
北海道でも40℃目前…熱中症の正しい予防4選と万が一の応急手当ガイド【2025年最新版】
記録的な猛暑の影響が、本来比較的涼しいはずの北海道にも広がっています。2025年7月下旬には、道東で最高気温が40℃近くになる地域もあり、もはや「北海道は涼しい」とも言えない状況に。今回は、暑さに慣れていない北海道の方にも知っておいてほしい熱中症の予防法4選と、万が一の応急手当の方法をまとめました。
外出時は帽子や日傘を使い、涼しい服装を

炎天下での直射日光は熱中症の直接的な原因になります。環境省の資料によると、日陰と日向では体感温度に3~7℃の差があるとされています。またアスファルトからの輻射熱(地面からの照り返し)も体をじわじわと熱します。帽子や日傘を使うだけでも大きな差が出るため、外出時は意識的に日差しを避けましょう。また、通気性の良い薄手の服装を選ぶことも大切です。
のどがかわいてなくても、こまめに水分補給を

人は汗をかくことで体温を下げる効果もありますが、その分、水分と塩分が体から奪われます。さらに怖いのは、軽い脱水状態では喉の渇きを感じにくいという点です。暑い場所に行く前から、意識的に水分をとる習慣を持ちましょう。特に大量に汗をかいたときは、塩分補給も忘れずに。スポーツドリンクや塩飴なども有効です。
※参考:環境省
室内でも油断せず、エアコン・扇風機を活用

熱中症は外だけで起こるわけではなく、室内でも熱中症になるリスクがあります。特に乳幼児や高齢者、体調不良の方は要注意です。最近では北海道でもエアコンの設置が進んでいますが、ない場合は扇風機や窓開けでの通風などを駆使して、室温管理を心がけましょう。
※参考:総務省 消防庁
「熱中症警戒アラート」が出たときは外出を控える

環境省が発出する「熱中症警戒アラート」は、人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがある場合に出されます。2025年7月23日(水)には、石狩・空知・後志、網走・北見・紋別、釧路・根室、十勝など、北海道内の広い地域で警報が出されました。アラートが出た日は無理な外出を避け、できる限り屋内で過ごすことが推奨されています。
※参考:環境省
万が一のために:熱中症の応急手当

もし熱中症の疑いがある場合は、以下の対応を速やかに行いましょう。
・涼しい場所や日陰へ移動
・衣類をゆるめて、安静な状態に
・エアコンや扇風機、うちわなどで体を冷却(首元・脇の下・太もものつけ根など、太い血管を冷やす)
・意識があり、飲める場合は水分を少しずつ補給
ただし以下のような症状が見られる場合は、すぐに救急車を呼んでください。
・意識がもうろうとしている
・けいれんを起こしている
・真っすぐに歩けない
・呼びかけに対する返事がおかしい
北海道でも正しい熱中症予防を

野外での短時間の行動でも、室内でも、油断していると熱中症にかかる可能性は十分にあります。一人ひとりが正しい知識を持ち、日常的に対策をすることが熱中症予防の第一歩です。今年の夏も安全・安心に過ごせるよう、ぜひ今から備えておきましょう。
※画像はイメージです