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Domingo編集部
元気いっぱいの南幌町のキャラクター「キャベッチくん」
実はこの「あいるーと」にはバスのような路線図や時刻表がありません。
そして南幌町内であればタクシーのようにどこからどこへでも運行してくれます。
それを実現しているのがAIの仕組みです。
予約からの流れをみてみましょう。
利用者はまず電話かインターネットで予約をし、その時に目的地を伝えます。
予約コールセンターの様子
その後「あいるーと」が到着。乗車してあとは目的地に連れていってくれますが、同じ時間帯に同じ方面へ向かう方がいたときには「乗り合い」になるのが大きな特徴です。
乗車するキャベッチくん
つまり「あいるーと」に複数の利用者が申し込んだ時には、その乗車する場所と目的地の場所の経路をAIが計算し、自動で最適化したルートを選択します。これにより乗車する場所も目的地も停留所に縛られず、かつ乗り合いの為、ひとりでタクシーに乗る程の料金も掛かりません。(「あいるーと」の運賃は大人・高校生以上が300円、小学生・中学生は100円、未就学児は無料)
経路最適化された地図が車内に表示
北海道の自治体でこの仕組みを導入するのは南幌町が初。
南幌町内はこれまで火曜と木曜の1日3便の巡回バスが運行していましたが、利用者の固定や目的地までの所要時間がかかるなど課題を抱えていました。この「あいるーと」の導入で、好きなときに「なんぽろ温泉」にも行けて、学校の部活帰りの送り迎えの必要も無くなりそうです。
当面の間1便当たり定員5名で運行
荷物を入れるトランクも広々
この「あいるーと」、実は10月1日の前に試験運行が行われてました。
その時に実際に乗車された町民の方の声をご紹介します。
・足腰が悪いけど、乗りやすい車両である。
・タクシーでは市街地へ1メーターではいけない(1,000円近くかかる)ところを300円で行けるので助かる
「子どもたちにいつまでも南幌町の風景を忘れないでほしい」という思いを込めて、南幌町のキャラクターである「キャベッチくん」と、Domingo企画部部長の「ラビット・ユキネ」が、一緒に町の風景や町花のツツジを楽しむ様子が描かれています。2台それぞれ別のデザインが描かれていますが、このデザインは事前に地元の小中学生の方々の投票により決定しました。
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町の交通課題の解決に期待がかかる南幌町「あいるーと」。
Domingoで手掛けたデザインも含め、末永く町で愛される存在になってほしいですね!