キャンプ場のように人が行き交うなかで自分の表現を模索し、次の行き先を見つけるための拠点『Camp&Go』|Domingo

キャンプ場のように人が行き交うなかで自分の表現を模索し、次の行き先を見つけるための拠点『Camp&Go』

ひと

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倶知安町

人が行き交い、影響しあって、ニセコはもっと面白くなる。

WHITE WALL ROOMでは、これまでに多数の作家が展示を行ってきました。そのうち4名は、SPROUTの2階で寝泊まりしながら長期滞在し、作品制作を行うところから試みています。

「アーティストインレジデンスというほど立派な環境ではないので、“ホームステイアーティスト”という企画にしています。展示を終えた後は、それぞれの作品をひとつずつ、滞在していた部屋に飾っているんです」

彼らは制作・展示をしながら、峠ヶさんをはじめとするニセコエリアのローカルにも大きな影響を与えました。

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WHITE WALL ROOM

「たとえば美術作家の佐々木愛さんからは、滞在中の会話を通してアート作品の見方を教えていただきました。ひとつの表現作品という視点で考えると、コーヒーにもその見方が応用できて面白いなと思いましたね。一方でシルクスクリーンアーティストのカザマナオミさんとは、ナオミさんの作品が飾られたこの空間で朝の5時から毎日一緒にヨガをやっていたんです(笑)。1年続けたら、体も心も大きく変わりました」

アート以外にも写真展や、服・アクセサリーの展示販売会、トークセッションやセミナーなど、さまざまな企画を実施。そしてこのスペースをきっかけに、ニセコエリアに定住したり、展覧会を見に来てくれた人とつながって新しく仕事を増やしたりした人も多いといいます。ローカルと影響し合って化学反応が生まれるのも、WHITE WALL ROOMの面白いところです。もちろん、ニセコの自然がキャンパーに与えてくれる影響も大きなものでしょう。

Camp&Go"/

「Camp&Goでチャレンジして、自分の場所を持つ人が増えていけば、ニセコエリアはもっと面白くなるんじゃないかな」と峠ヶさん。そんな空気に誘われて、今日もまた個性豊かな人たちがふらりと訪れては、次の目的地を見つけて旅立っていきます。もちろん、コーヒーを片手に。

SPOT SPROUT

■住所:虻田郡倶知安町北1条西3丁目10
■電話番号:0136-55-5161
■営業時間:8:00~19:00
■定休日:木曜日


ライタープロフィール

仲野さん 仲野聡子

生まれも育ちも日本一人口の少ない鳥取県。高校卒業後に上京し、東京に20年ほど住んだのち、2017年8月に喜茂別町に家族と移住しました。羊蹄山麓の澄んだ空気や豪雪を楽しみ、日々人の温かさに触れています。

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