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Domingo編集部
帯広のアーケードからひとつ外れた路地にある「春香楼 広小路店(しゅんかろう ひろこうじてん)」では、北海道の食材を活かした中華料理が味わえます。エビチリ、チャーハンなど馴染みのある料理からパンチの効いた新しい料理まで、随所に創意工夫がみられる中華コースの虜になる人が続出しています。
十勝食材を活かした、シェフのセンスが光る“蝦夷中華”
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え!これかな…と初来店のときはドキドキする入口
十勝の旬の食材を取り入れた、北海道ならではの中華コースが楽しめる「春香楼 広小路店」では、5,500円と11,000円(共に税込)の2種のコースを提供。コースによって品数と食材が異なり、「カキのなめろう」や「鹿のトルティーヤ」など、一瞬どこの料理かわからなくなるようなユニークな中華料理が楽しめます。
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五香粉が香る「鹿のトルティーヤ」
メニューは季節によって少しずつ変化。訪れる度に新しい発見があり、何度訪れても楽しいお店です。席はカウンター4席と、4人掛けのテーブルが3つ。大きすぎないお店の規模がまた落ち着きます。ちなみに、初来店のときは本当にここであっているのだろうか…とお店の場所が不安になりますが、心配なさらず。ちょっと奥にあるのもまた隠れ家みたいで魅力的。ごくたまにアラカルト営業もあるので、気になる方はインスタグラムを小まめにチェックしてみてください。
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青い壁を基調としたおしゃれで居心地のいい店内
皆を虜にする中華をつくるのはシェフの鈴木さん。“スーさん”の愛称で親しまれています。普段はシャイ&オープンキッチンではないのであまり表には出てきませんが、目が合うと微笑んでくれる優しいお人柄。スーさんは、横浜中華街の陽華楼系列のホテルや中華街の「陽華楼新館」で5年、東京「チャイニーズティンバー」で3年勤めるなど、生粋の中華料理人。29歳のときに帯広にUターンし「春香楼中央店」として独立し、現在は移転した「春香楼 広小路店」で腕を振るいます。
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鳥レバーチャーシュー
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イカの大根餅 キャビア アマランサス
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やりいかの前菜
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細切りにした昆布をまとった海老の冷菜
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ボリュームがある濃厚な味わい「海老チリ」
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揚げ焼きしたフカヒレに、熱々の餡が絡む
こだわりの食材に、こだわりのお酒。お店に散らばる、美味しいエッセンス
記念日やお食事会、誰を連れていっても喜ばれる一軒ですが、道外から十勝に遊びに来た人とゆっくりと食事を楽しみたいシーンは特におすすめ。「しあわせチーズ工房」の「幸」というチーズや様似町のアポイ豚など、北海道らしい食材がたくさん使われていて、十勝の食材の豊かさをかみしめるのに相応しい一軒です。
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作家さんが手がけるカトラリーも素敵
また、ワイン好きの方にもぜひ来ていただきたいお店でもあり、相澤農園の「龍之介」や千葉ヴィンヤードの「ヒノデダンケ」など、北海道のナチュラルワインもボトルで用意されています。料理でもワインでも北海道を満喫。コース料理が後半に進むにつれて十勝がもっと好きになってしまうでしょう…!
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北海道のナチュラルワインをはじめとした充実したラインナップ
また、最後にプラス300円で追加できる杏仁豆腐もぜひ食べてみて。ジャスミンのジャムがかけられた杏仁ムースの奥に、柔らかな杏仁豆腐が。ボリュームも満点ですが、とろ~っと優しく、ぺろりと食べてしまいます。〆のデザートまで美味しくて幸せな気持ちになれるレストランです。
ルーツはお父さんの町中華。親子で異なるスタイルの「春香楼」を展開
驚くことに、スーさんのお父さんも中華の料理人。実は、帯広には「春華楼」と「春香楼 広小路店」の2店舗がありますが、もう一つの「春華楼」はお父さんが営んでいる町中華。町中華の代名詞でもある“これぞチャーハン&これぞラーメン”と呼べるラインナップに加え、「薬膳ラーメン」や「サムゲタン」などこだわりの逸品まで広くあります。
親子二代にわたる中華の味を、帯広で食べれるのは口福! ぜひルーツであるお父さんが営む「春香楼」にも行ってみてください。
ライタープロフィール
鹿女 / 編集者 中村 まや
宮城県出身。グルメメディアの編集者から猟師へと転身。”鹿女まやもん”という愛称で親しまれている。おいしく命をいただくことをモットーに、鹿を獲るところから精肉まで一貫して行う。また、ロゴやパンフレットのデザイン制作やライター業、イベントの企画運営などフリーランスの編集者としても積極的に活動している。