スープカレーブームの火付け役「マジックスパイス」 有名人も数多く訪れる奥深い味のルーツとは|Domingo

スープカレーブームの火付け役「マジックスパイス」 有名人も数多く訪れる奥深い味のルーツとは

今や全国的に知られる札幌のご当地グルメ「スープカレー」。その原型は70年代に生まれたとされていますが、90年代に「スープカレー」の名で売り出し、すっかりその名を定着させたのが「マジックスパイス」です。今なお多くのファンが訪れ、スープカレーの元祖とも言えるその奥深い味は、どのようにして生まれたのでしょうか。

本郷通すぐそば。閑静な住宅街に現れる強烈なインパクト

マジックスパイス

スープカレーの生みの親だけあって、これまで様々なメディアで紹介。スーパーなどで販売されている「スープカレーの素」で、その名を見たことがある人も少なくないのでしょうか。本店があるのは、南郷通を通る地下鉄東西線「南郷7丁目」駅のすぐそば。アパートなどが立ち並ぶ閑静な住宅街に現れる、ド派手な外観が目印。店内もきらびやかでエスニックな内装に目を奪われます。

マジックスパイス

店頭にはこれまで訪れた有名人の写真が

「マジックスパイス」の味の源流となったのは、店主・下村泰山(たいざん)さんが東南アジアを旅した際に出会った鶏肉のスープ「ソトアヤム」。そのスパイシーでシンプルな味わいに感動し、日本風にアレンジしたのが始まりだとか。下村さんは医者の家庭に生まれたこともあり、「“食”と“健康”=医食同源」に着目。油や塩分が少なく具だくさんの一杯を提供しています。

一番人気は「北恵道」!たっぷりの具材と深いコクが絶妙にマッチ

マジックスパイス

「北恵道(ほっけいどう)」1,500円。とにかく具だくさんで食べごたえ◎

本店の一番人気は「北恵道」。チキンレッグやカボチャ、ニンジンなどスープカレーの定番の具に加え、さまざまな野菜がたっぷり。さらにコーンや豆類、米粉の麺などとにかく豊富。

また、調理にあたり油や塩は一切使っていません。あっさりした口当たりながら、たっぷりの具材が引き出す深いコクがたまりません。マジックスパイスのカレーならではの“懐の深さ”を実感します。

辛さもトッピングも自由自在にカスタム!あなただけの味を楽しもう

マジックスパイス

行者にんにく入りソーセージが乗った「フランクナガイ」1,450円

注文方法はまずカレーを選び、続いてチキンベースの基本のスープか、トマトベースのスープを選びます。辛さは「覚醒」「瞑想」「悶絶」「涅槃」など7種類からチョイス。さらに50種類近くあるトッピングも選ぶことができます。辛さについては、ただ辛さが増すだけでなく“おいしく”食べられる辛さを目指して作られているので「辛みが苦手な人でもマジスパなら食べられる」という声も多いのだとか。

マジックスパイス

ライスにはパイナップルが。その甘酸っぱさが食後の清涼感をもたらす

また、テーブルにはレモンやライム、ビネガーなどを独自にブレンドした「マジック酢」が置いてあり、それを加えることでさっぱり、まろやかに。特製ガラムマサラ「ミラクルスパイス」を加えるとよりスパイス感がアップ。5種類のチリをブレンドした「ホーリースパイス」を加えるとよりHOTに。自由なカスタマイズで堪能できるとともに、食べ進めるごとに味わいの表情が変わるのが印象的です。

有名人も数多く訪れるお店は、多種多様なカルチャーを発信

マジックスパイス

2階への階段を登りきると眼の前にある雑貨販売コーナー。宇宙人の置物が目印です。

2階には東南アジアの雑貨や服飾の販売コーナーがあります。隙間なく並べられたアイテムは現地で仕入れてきたものばかりなので、日本ではなかなかお目にかかれない掘り出し物を見つけられるかも。

マジックスパイス

2階フロアの一角には雪ミクなどの関連グッズが。2024年にも雪ミクコラボを実施

スープカレーはもちろん、店舗全体で多種多様なカルチャーを紹介しているのがマジックスパイスの大きな特徴。ぜひお店で「マジックスパイス」そのものの文化を体感してみてください。

SPOT マジックスパイス 札幌本店

マジックスパイス

■所在地:札幌市白石区本郷通8丁目南6-2
■営業時間:
11:00~15:00(L.O.)、17:30~22:00(L.O.)
土・日曜・祝日11:00~22:00(L.O.)
■休業日:水・木曜日
「マジックスパイス 札幌本店」の詳細や地図情報はこちら

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ライタープロフィール

雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平

ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。

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