
Domingo 記事
2025年3月、札幌市豊平区の住宅街にひっそりとオープンした焼き菓子専門店「kissa kondo(キッサ コンドウ)」。黄色い看板が目印のこの新店舗は、地元の人たちにとって「気軽に立ち寄れる焼き菓子の場所」として、じわじわと話題になっています。
ショーケースに並ぶ色とりどりの焼き菓子

毎日約10種類の焼き菓子が並ぶ
季節に合わせて様々な焼き菓子が提供されます。中でも人気なのは米粉を使ったグルテンフリーのマフィンで、バターではなく米油を使っているため冷めてもふんわりとした口当たりが続きます。

「ブルーベリーとレアチーズの米粉マフィン」400円
定番の「ブルーベリーとレアチーズの米粉マフィン」は甘酸っぱいベリーと濃厚なチーズの相性が抜群。「とうきびとカスタードの米粉マフィン」は北海道らしい香ばしさと優しい甘みが魅力です。

「とうきびとカスタードの米粉マフィン」420円(期間限定)
ほかにも、あんこの素朴な甘さを楽しめる「あんこバナナブレッド」、もち麦入りで食感が楽しい「チョコレートバナナブレッド」(420円)、さらに彩り鮮やかなイギリス伝統菓子「ブルーベリーのトライフル」など、ラインナップはどれも個性豊か。季節ごとに新作も登場するため、訪れるたびに違う味わいに出会えるのも魅力です。

香ばしさがたまらない「あんこバナナブレッド」400円

「ブルーベリーのトライフル」720円。今後はフランスの伝統菓子「フランパティシエ」を提供予定
焼き菓子の定番・クッキーも人気です。「かぼちゃの野菜クッキー」は野菜のパウダーを使ったホロホロとした食感で、特定原材料8品目は不使用のため、アレルギーを気にせず選べるのはうれしいポイント。大きな「ごぼうとピーナッツのクッキー」は黒練りゴマも入った香ばしい一品です。

手前が「ごぼうとピーナッツのクッキー」300円、奥が「かぼちゃの野菜クッキー」250円
コーヒーや抹茶ラテも楽しめるドリンクメニュー

店頭ではコーヒー豆も販売中。ブレンド100g1100円、水出しは5回分(175g)2200円
ドリンクメニューにもこだわりが光ります。ニュージーランドで人気の「Allpress Espresso」のスペシャリティコーヒーは、札幌市内でも味わえる場所が限られる貴重な一杯。すっきりとした後味と華やかな香りが特徴で、焼き菓子との相性も抜群です。そのほか、豆乳やオーツミルクで楽しめるラテ、デカフェ、札幌の老舗「玉翠園」の宇治抹茶を使用した抹茶ラテや、自家製シロップを使ったチャイラテなど、多彩な選択肢が揃っています。

小さく整ったイートインスペースは、窓も大きく明るい雰囲気
地元に寄り添う、普段使いできるお店

黄色い看板が目印
「kissa kondo」は住宅街の一角にあり、普段のおやつやちょっとしたご褒美スイーツとして気軽に立ち寄れる雰囲気。観光の途中に訪れるのもおすすめですが、近所の人にとっては“日常に寄り添うお店”として親しまれそうです。買って帰って家でゆっくり味わうのはもちろん、友人や家族に差し入れしてシェアするのも◎。
店主の想いから生まれた「kissa kondo」

店主の大島沙由里さん。店名の「kondo」は旧姓が由来
そんな「kissa kondo」を手がけるのは、大島沙由里さん。ワーキングホリデーを含め、これまでにヨーロッパを中心に約20カ国を訪れた経験を持ち、現地で出会ったお菓子を自分流にアレンジして友人に振る舞っていたところ、その美味しさが評判を呼びました。「海外のカフェでは、小さなお店でも必ずグルテンフリーやヴィーガン向けの商品が用意されていました。日本でも、多様なライフスタイルに寄り添うお菓子を届けたいと思ったんです」と語る大島さん。その思いが形となったのが「kissa kondo」です。
異国の風を感じさせつつ、北海道らしい素材も大切にしたお菓子たちは、お土産にもおすすめです。最新情報は公式Instagramからチェックしてみてください。
※金額は全て税込
kissa kondo

■所在地:札幌市豊平区月寒東1条7丁目2-5
■営業時間:12:00~18:00(17:30 L.O.)
■定休日:水・木曜日
「kissa kondo」の詳細や地図情報はこちら
ライタープロフィール
雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平
ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。