
Domingo編集部
「五勝手屋本舗」という名前で、その看板商品が「五勝手屋羊かん」。
まず「ご勝手」という語感にインパクトがありますが、五勝手屋羊かんは見た目にも相当インパクトがあるのです。
一体どんなものなのか、ご紹介していきましょう。
五勝手屋本舗の歴史は古く、創業は1870年、実に明治時代にまで遡ります。五勝手屋という店名は、昔、江差の南方にあった五勝手村が由来なのだとか。ちなみに村名の由来はアイヌ語の「コカイテ」(「波の打ちつける場所」という意味)だそう。その看板商品である五勝手屋羊羹が広く知れわたったのは、1936年のこと。昭和天皇が函館に行幸した際、お土産として選ばれたことがきっかけでした。以来、道南を代表する銘菓となったのです。

さて、羊かんと言えば、一般的には直方体の形を思い浮かべる人がほとんどでしょう。ところが五勝手屋の丸缶羊かんは、丸い筒状をしているのです。食べ方も独特です。丸い蓋を外して、食べたい分だけ底から押し出して、容器に付いている糸をクルッと一回転させて切って食べるのです。はじめて食べる人は、ちょっと戸惑ってしまうかも。

値段は、丸缶羊かんが1本324円(税込)、ミニ丸缶羊かんが1本249円(税込)と、かなりお手頃。十勝産の金時豆が使用された羊かんは、誰もが好きな優しい甘さ。端っこにだけまぶされたザラメも特別感があって、大切に味わいたくなります。

五勝手屋本舗の店内には、もちろん他にも多様な商品が並びます。通常の直方体をした「流し羊かん」1本702円(税込)や、丸缶羊かんの上部の砂糖部分だけを集めた「通好み」378円(税込)など、羊かんの種類もさまざま。でも食べたことのない人は、やはり丸い筒状の五勝手屋羊かんを試していただきたいところ。レトロで可愛い容器デザインも、楽しい食べ方も、きっと他の誰かに教えたくなりますよ。
五勝手屋本舗
所在地:北海道檜山郡江差町字本町38番地
電話:0139-52-0022
公式サイト:http://www.gokatteya.co.jp
ライタープロフィール
北海道観光カメライター
チームぶちねこ
北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「チームぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。