Domingo編集部
タカシマファーム6代目 髙嶋良平さんに、オリジナルブランド「田園交響楽」のこだわりの栽培方法や保存方法、現在行っている挑戦についてお話をお伺いしました。
1. タカシマファームとは
2. おかずがいらないお米!タカシマファームの『田園交響楽』
3. タカシマファームオリジナルブランド『田園交響楽』はどこで買える?
4. 『ゆたか米』での酒造りが楽しみ
5. プレゼントキャンペーン実施中!
1. タカシマファームとは
タカシマファームの始まりを遡れば、1897年、なんと120年前にも及びます。福井県から長沼町へ入植して畑作・稲作を始めたのだそう。そして昭和初期に現在の場所に移りました。
オリジナルブランド「田園交響楽」をつくり、直売所の運営も行っています。
『田園交響楽』ネーミングの由来
おいしいお米ってどうしたらできるのだろう?とふと考えた時にでてきた答えが田園交響楽でした。
すなわち人知をこえたところの「大自然の恵み」=日照、雨、風などの天の恵み、肥沃な土、それらを潤す川の流れなどの地の恵み、それに対してちっぽけな存在である「人」が創意工夫や知恵で働きかけること・・・大自然と人との調和・・・あたかも交響曲を奏でるような・・・があって初めておいしいお米が生み出されるというふうに思い至ったのです。
タカシマファームHP
ここタカシマファームの米づくり6代目は髙嶋良平さん。
田んぼの面積は20ha(東京ドーム約4個分)で、『ゆめぴりか』や『ななつぼし』、その先祖である『赤毛米』など、様々な種類のお米を栽培。そのほかにも、少量ですが農薬不使用の野菜を栽培しています。
タカシマファーム
ホームページ:https://www.agri-symphony.jp/index.html
ネットショップ:https://agri-symphony.shop-pro.jp/
Facebook:https://www.facebook.com/agrisymphony/
Instagram:https://www.instagram.com/takashimafarm_furari/?hl=ja
おかずがいらないお米!タカシマファームの『田園交響楽』
タカシマファームのオリジナルブランド『田園交響楽』、まずはじめその炊き上がりに感動します。炊飯器を開けた瞬間に広がる、炊きたてのおいしい香り。このつやっつやな一粒一粒のご飯。
食べる前からこんなに幸せな気持ちになれるお米は初めてです。
食べてさらに、驚きと感動。ご飯って噛めば噛むほど甘みが出てくると言いますが、タカシマファームさんのお米は口に入れた瞬間から甘みが感じられて、5回ほど噛んだところから旨みがどんどん増していきます。食べ終わった後もすっきりとした甘みや旨みが後味として残り、口の中の幸せが続きます。
「おかずいらない!ご飯だけで食べたい!」と思ってしまう、初めてのお米でした。
一度食べると忘れられない、オリジナルブランド『田園交響楽』のこだわりを、タカシマファーム6代目、髙嶋良平さんにお伺いしました。
おいしすぎる『田園交響楽』には語りつくせないほど熱いこだわりが詰まっていますが、特にこだわっているのは、使用する肥料における有機の割合を高くすること、そしてできるだけ農薬を使わないこと。
『化学肥料』:空気中の窒素や鉱物などの無機物を原料とする。国内での製造が難しい。即効性は高いが、持続性が低い。工場で大量生産が可能だが、過剰使用で土壌の質が低下する。
『有機肥料』:植物性または動物性の有機物を原料とする。国内製造が可能。即効性は低く持続性が高い。発酵等が必要なため製造に時間を要するが、利用することで土壌が改良される。
参考:マイナビ農業(https://agri.mynavi.jp/2018_05_30_28293/)
国内メーカー製造の有機肥料を使い、また北広島市内の資源を独自の配合で堆肥化させたものも積極的に用いています。
この堆肥に使うのは北広島市内で国産飼料100%で牛の繁殖・肥育を行う『宮北牧場』で排出された牛糞、市内の鶏卵の会社で排出された鶏糞など。
これらを自分で決めた割合でミックスして約3年間もの時間をかけて熟成させて堆肥を作るのだそう。
「牛糞や鶏糞ってちゃんと利用しないと、産業廃棄物みたいなもんなんですよね。人間の効率性のために1箇所に集めたがゆえに、糞尿とかで河川が汚染されるとかっていうのだとだめなんだけど、正しく堆肥化すれば有効に利用できるのさ。だからしっかり発酵させていい堆肥を作ってるんだよね」
タカシマファームから宮北牧場へは籾殻やこの堆肥を撒いて育てた牧草を供給、宮北牧場からは牛糞を供給してもらうという地域内での循環農業を行っているのです。
有機肥料を継続的に使うことで土が肥えて土壌が改良され、お米の収穫量が安定。近年顕著になってきている気象変動の影響も受けにくい米作りができるようになりました。
また、タカシマファームが使用している農薬は、田植え前と田植え後、1回ずつの除草剤のみ。有機肥料の割合を増やしていくと、作物自体の強さも増し、殺虫剤や殺菌剤などの農薬を一切使わずに安定した収量を確保することができるのだと言います。農薬の使用量は慣行栽培の約1/5で、7月ごろには蛍の生育も確認されるのだとか!
「いまのうちで実感してるのは、有機物を使った栽培方法は収量がとれて、なおかつ美味しいっていうこと。やっぱねえ、有機肥料いっぱい入れてる田んぼの米はすごいっすね、旨味がね。なんかこう、咀嚼していく度にうまみがどんどん出てくるんですよね」
タカシマファームが長年積み重ねてきた米作りの経験と、お米のおいしさへの探究心・試行錯誤がご飯を食べた時の感動を作っているのだと思うと、感謝の気持ちでいっぱいになります。
3. タカシマファームオリジナルブランド『田園交響楽』はどこで買える?
タカシマファームこだわりの栽培方法を聞くと、「『田園交響楽』が食べてみたくなった!」という方も多いはず。
『田園交響楽』を購入する方法は3種類。
①タカシマファームのネットショップ
今の時期だとゆめぴりか、ななつぼし、おぼろづき、ゆきひかり、もち米の新米を購入することができます。白米はもちろんのこと、玄米の販売もしているというのも魅力的です。
②タカシマファームの直売所『ふらり』
※11月3日で今年の営業は終了しています。
6月上旬から11月上旬の土日祝に営業している直売所です(営業日はホームページをご確認ください)。
ここでは、『田園交響楽』各種だけではなく、タカシマファームで栽培された農薬不使用の野菜、また籾殻や堆肥などの販売も行っているそう。
家庭菜園を行っているという方にとっても、嬉しい直売所です。
また市内飲食店とのコラボレーションで生まれた加工品も充実しています。
『お菓子の安寿真』とのコラボレーションで生まれたのは赤毛米の米粉を使ったロールケーキや、もち米と季節の野菜をつかったおこわが販売されています。
そのほかにも、市内飲食店とコラボした商品が並んでいます。
③北広島市 ふるさと納税
北広島市へのふるさと納税では、ボールパークと北広島での米作りは「挑戦」のキーワードが共通点であるとして、ボールパーク特別パッケージがあしらわれた田園交響楽を選ぶことができます。
ぜひ北広島市にふるさと納税をして、田園交響楽ゆめぴりかを食べてみてください!
4. 『ゆたか米』での酒造りが楽しみ
髙嶋さんに、今後の展望をお聞きしました。
「地元の人とコラボレーションしたりしながら、地元に根付いて愛される農家・農場でありたいって思いますね。あとは近々でいうと、酒屋さんとコラボしていろいろやっている酒造りに挑戦するっていうのが一番楽しみですね」
タカシマファームで今年から挑戦を始めたのが、100年以上続く日本酒の名店『銘酒の裕多加』とのコラボで共同栽培している『ゆたか米』。酒粕を田んぼに散布し、農薬を全く使用せず、髙嶋さんと銘酒の裕多加のスタッフさんがみんなで手で草取りをしつつに大切に手間暇かけて育てたお米です。
来年度からは収穫した米で日本酒を作り、そこで出た酒粕をまた田んぼに撒く、という新たな循環農業の取り組みが始まるのだそう。この動向は見逃せません!
酒粕を肥料として使う『ゆたか米』を栽培するという話が持ち上がったのは、今年の3月半ばのことだったのだそう…!
思い立ったら即行動、といま集められるだけの酒粕を集め、手塩にかけて栽培したゆたか米は、収量も味も文句なしのおいしいお米になりました。
『ゆたか米』は超数量限定で販売しております。
※11月8日現在、在庫あり。
※ネットショップでは販売していないため、直接電話かメールで注文する必要があります。
連絡先はこちらからご確認ください。
https://www.agri-symphony.jp/
「なんでも挑戦しないと面白くないじゃないですか。同じこと続けるのは簡単だけど、それだと衰退していく一方だと思うし。人生であと何回農業できるのかなって計算すると、第一線でやれるのはあと30年くらい。1年に1回しか米作れないからあと30回ですよね。”これ来年でもいいや”、って寝かしておいてもいいことないじゃないですか。」
毎年、気温や降水量などの条件が違う中で、ひたすら試行錯誤を重ねながらおいしいお米作りへの熱い思いを灯し続ける髙嶋さん。
みなさんも、一度食べれば『田園交響楽』のおいしさに感動すること間違いなしです。ぜひキャンペーンに応募して、またネットショップやふるさと納税で購入して味わってみてくださいね。