
Domingo 記事
イタリアンと和食がメインのレストラン

ひと際目を引くレトロなたたずまい。建物正面右側に駐車場あり(4台分)
1930年に建てられた元種苗店をリノベーションした、イタリアンと和食のお店。店内には歴史の深みが随所に残されており、ホッと安心できる空間が広がります。これまでは「ゆのん」の名称で営業していましたが、今年の4月12日から、南15条にあったイタリアン「土土カフェ」と一つになり、二つの店舗の魅力を組み合わせた店舗「ドッカリーニ」としてリニューアルしました。

「富良野和牛ホホ肉の赤ワインソース」1800円(ランチタイムはサラダ、スープ付き)
自慢の生パスタは北海道産小麦粉と、セモリナ粉をブレンドした手打ちのタリアテッレ。濃厚なソースがよく絡む平麺タイプで、もちもちとした食感が絶妙です。人気筆頭は「富良野和牛ホホ肉の赤ワインソース」。ホホ肉は口の中に入れるとトロけるほど柔らかく、フレッシュなトマトの酸味が、食欲をさらに掻き立てます。ソースには玉ねぎなど野菜の甘みもたっぷり凝縮されていて、頬張るごとに、素材のうま味が口いっぱいに広がるのがたまりません。

「玄米のゴルゴンゾーラクリームリゾット」1400円(ランチタイムはサラダ・スープ付き)
玄米を使ったリゾットは珍しいのでは? こちらでは空知管内雨竜町の特別農法栽培玄米を使用。表面をバーナーで炙って提供するため玄米ならではの香ばしさ、ゴルゴンゾーラの濃厚な風味を楽しめる一品です。

自然農法玄米ランチ「一汁三菜」1400円(プラス100円でご飯大盛り)
「ドッカリーニ」では、「ゆのん」で人気だった日替わりの「一汁三菜」定食も、変わらず提供しています。豆などを混ぜた玄米ご飯、自家栽培の無農薬野菜をふんだんに使用した惣菜、自家製みそを使用したみそ汁がセットになっています。素材は可能な限り自家製で、健康が気になる人にはぴったりです。
ぜんざいやカタラーナなど、食後のデザートは和・洋勢ぞろい

「無農薬小豆のほっこりぜんざい」600円(小サイズ400円)
和テイストのデザートは、自家栽培小豆をつぶさないようにていねに煮込んだ「ぜんざい」が人気。豆の粒がしっかりしているので食べ応えがある一品です。甘さは控えめですが、小豆本来のおいしさをしっかり感じます。最後のひと粒まで残したくない!

「カタラーナ」600円。プラス400円でドリンクがセットに
洋テイストのデザートでおすすめなのは「カタラーナ」です。滑らかなカスタードの上にパリッと香ばしいカラメルがトッピング。濃厚な卵、生クリームの風味が口いっぱいに広がります。ぜひ、コーヒーとセットで。
居心地の良い空間は全39席と広々

店頭には雑貨や野菜などの販売スペースがある
築100年近く経つ店内は、シックな色合いの広々とした空間です。テーブル席、窓際のテラス席、元は住居空間だった広々とした小上がり席など、利用シーンは多彩。子どもを連れての集まりも気軽にできそうです。

たたみの小上がり席には、子どもが楽しめるおもちゃも

地産地消を目指し多彩な料理を提供する、店主の飛鳥さん
「土土カフェ」を経営していた店主の飛鳥友宏さんは、料理人歴20年以上。ラーメンから和食、洋食まで、さまざまなジャンルで腕を磨いてきました。20代の後半からはイタリアン一本で活躍してきましたが、その集大成が「ドッカリーニ」です。 これまでのイタリアンに加え、和食も仕込むようになった飛鳥さんは「とにかく大変です」と笑いますが、今後は季節のメニューや新メニューなども積極的に作っていきたいと意気込みます。 毎週木〜土曜はディナー営業もしています。バルのような気軽な使い方もおすすめです。
ドッカリーニ
■所在地:札幌市中央区南14条西12丁目2-25
■営業時間:
・ランチタイム:11:00〜15:00
・カフェタイム:15:00〜16:00
・ディナータイム(木曜・金曜・土曜のみ):17:00〜20:00
■定休日:月曜
「ドッカリーニ」の詳細や地図情報はこちら
ライタープロフィール
雑誌・書籍編集者&ライター 山下 恭平
ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。