「ロウソク出ーせ出ーせよ」と子供が歌う北海道の「ロウソクもらい」その意味と由来とは|Domingo

「ロウソク出ーせ出ーせよ」と子供が歌う北海道の「ロウソクもらい」その意味と由来とは

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どうして「ロウソク出せ」と歌ってお菓子をもらうの?

キャンディ

子供たちが「ロウソク出せ」と歌う理由、そのルーツは函館にあります。このお祭りが始まったのは、函館に残っている記録によると江戸時代の後期から。当時の函館では、ねぶたのような山車と灯篭が町中を埋め尽くすお祭りがあり、その山車を照らすのにつかっていたのがロウソクだったといわれています。

ねぷた

子どもたちはその明かりのためのローソクを各家から集めていたので、「ローソク出せ」と歌っていた、という訳です。しかしその後、当時の明治政府の方針などの影響で、徐々に函館でのねぶたのようなお祭りは無くなり、ロウソクを集める必要が無くなってしまいました。函館で続く「ローソクもらい」は、後に子供たちがもらうものがローソクからお菓子へ自然と変わり、今も継承されています。

北海道に今も残る、ちょっと不思議な風習

浴衣

現代ではあまり見かけなくなった「ロウソクもらい」ですが、その灯りには、昔の人々の暮らしや思いが静かに宿っています。「ロウソク出ーせ出ーせよ」と歌ったことがある人もない人も、この風習に少しだけ思いを寄せてみれば、静かに灯る夏の記憶がよみがえるかもしれません。

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ライタープロフィール

北海道観光カメライター チームぶちねこ

北海道の観光スポットや観光施設につながりをたくさん持ってる「チームぶちねこ」です。北海道に住んでいると当たり前に思っているものでも、素晴らしい資源がたくさんあります。そんな素敵な北海道の魅力を発信していきます。

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