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Domingo編集部
道東の魚の一大産地・根室発祥の回転ずし店「根室花まる」。JRタワーやココノススキノなど札幌市内中心部にも多数展開し、連日のように多くの客が並ぶ人気店です。「すしをまずくさせない」をモットーに徹底的に鮮度管理された魚は、可能な限り地元・根室産を使用しています。
仕込みに自信あり。作業工程はすべて見せます!
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ここ西野店は札幌市内4店舗目として2011年にオープン。周辺地域に住む家族連れから愛されています。自社加工場を持ち、水揚げされてすぐの魚を下処理し鮮度の低下を最低限に。店舗に届いてからもそれぞれの魚に合わせた温度管理をし、すしとして口の中に入るまで徹底的に鮮度を維持しています。また調理の過程を公開するために、仕込み場はオープンキッチンに。安心感と共に、職人たちの鮮やかな手さばきを楽しむこともできます。
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マグロの柵を切り分ける主任の児玉和輝さん。作り置きはせず、時間帯によって仕込みをすることも鮮度の低下を抑えるポイント。
とことん鮮度にこだわって、上質なネタを
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ぜいたくに2つの身を使った「二階建てほたて」(1貫)308円
旬の時期や漁の状況により冷凍物こそ使うことはありますが、基本はその時々の“生”を使っています。鮮度の維持は時間との勝負ですが、根室にはバイヤーが常駐しており、迅速な対応が可能。おいしい魚を提供するために、例え人気のサンマであっても満足な脂乗りでない場合は仕入れないという力の入れようです。そこから生まれるこだわりのすしは、見ただけで食欲が刺激されそうです。
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香ばしさととろける舌触りがやみつきになる「炙りえんがわ 焦がし醤油握り」308円
閉店時間ギリギリまで、常に同じクオリティで
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ツヤツヤした酢飯との相性が抜群の「自家製紅鮭すじこ醤油漬け」」418円
すしに欠かせないシャリには北海道米を使用し、こちらも鮮度を大切にしています。1日に20〜30回に分けて炊いているとのことで、それを閉店時間が差し迫る夜営業でもこなすというから驚きです。平日であっても、仕事帰りのサラリーマンが多く訪れるというのも納得できます。
レーンを回る数々のすし。回転ずしの王道を目指す
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広々とした店内。毎週土・日曜は丸げたを5枚集めるとじゃんけんができ、それに勝ったら1皿プレゼントというキャンペーンも。
近年はレーンの上を常にネタが回っているすし屋は減っていますが、「根室花まる」はむしろ常に回すことにこだわっているそう。そこでも鮮度維持のために、どのタイミングにどのネタを流すか、徹底的に研究を続けています。また、月に1回店舗を閉めて、営業品質を上げるための研修を行っているとか。味の満足度だけでく、訪れる人々の“楽しさ”の向上にも真摯に向き合う。「すしの本流」からは離れず、それでいて回転ずしの王道を進む。それが「根室花まる」流です。
まずは店頭のいけすをチェック。一夜干しや惣菜も提供する別業態も
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西野店には入口にいけすが設けられており、その季節の旬の魚介類が。ここを見るだけで、今おいしい物が分かります。
春先は行者にんにくや新ショウガなどを薬味として使ったネタ、夏になれば花咲ガニやホヤなど北海道ならではのネタがリーズナブルに味わえます。ここ西野店以外にはカウンターのすし屋「四季花まる」、一夜干しや海鮮丼、魚を使った惣菜を提供する「できたて屋」、ココノススキノの地下には自家製の一夜干しや惣菜などを販売する「魚のネムロ ふくはら」など多彩な店舗を展開しています。あなた好みのスタイルで、北海道の魚を楽しめそうです。
※メニューは取材時のものです。仕入れは時期や日によって変更となる場合がございます。
回転寿司 根室花まる 西野店
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■所在地:札幌市西区西野2条西2丁目4-12
■営業時間:11:00〜22:00(L.O.21:45)
■休業日:月1回不定休あり
「回転寿司 根室花まる 西野店」の詳細や地図情報はこちら
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ライタープロフィール
雑誌・書籍編集者&ライター
山下 恭平
ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。