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Domingo編集部
旭川や千歳で人気の回転寿司店「北々亭」が、札幌市山鼻地区に2024年3月1日にオープンしました。国道230号のすぐそばにあり、車でのアクセスのしやすさもポイント。各地の漁港とのネットワークを生かし、産地直送ならではの鮮度の良さが魅力です。
札幌初進出。早くも人気店に
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赤い看板が目印。専用駐車場は25台分あります。
「北々亭」は、焼肉店「ブルスタ」やトンカツ専門店「かつ吉」などを運営する「株式会社ダブリュ・コーポレーション」の回転ずしブランド。北海道各地の港町から仕入れる四季折々の新鮮なネタを提供。札幌には初進出となり、すしはもちろん、たこザンギや自家製茶碗蒸し、海鮮の天ぷらなど多彩なサイドメニューが用意されています。開店から日は短いながらも連日のように多くの人々が訪れています。
定番ネタだからこそ良いものを。ベテランの仲買人が“目利き”
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職人歴9年の副店長・高橋巧さん。「どこにでもあるものだからこそ良いものを提供したい」
各地に仲買人のネットワークがあり、水揚げされたばかりの海産物を目利きしています。産地直送のため日数をかけずに輸送。痛みやすい内臓などは現地で下処理し、鮮度の低下を最低限に抑えているのも特徴です。「良いものを良い価格で」をモットーに、仲買人がその時にもっとも良いものを厳選。その日のおすすめが何か、店に来るまでのお楽しみというワクワク感も楽しいです。
北海道産和牛のすしも!家族連れにはうれしい豊富なメニュー
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系列に焼肉店があるからこそできる「白老牛の肉ずし」(550円)。肉厚でとろけるような舌触りがたまりません。
レギュラーメニューは本マグロはもちろん、羽幌産の手むき甘エビ、もっとも脂が乗った時期の寒サバで作る自家製〆サバなどどれも魅力的。地域柄家族連れも多いため、にぎりずし、ハンバーグやポテト、おまけのおもちゃも付いたお子さまランチもあります。回転ずしには珍しいサービスです。
高知、島根など、道外の珍しい鮮魚も豊富
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北陸や山陰で水揚げされる高級魚「ノドグロ」(760円)。島根からの直送で、鮮度はもちろん脂もたっぷり。もみじおろしの辛みとの相性が抜群。
道内の魚はもちろんですが、高知や島根にも直接取り引きしている水産会社があり、北海道ではなじみの薄いイサキ、ウスバハギ、ノドグロなど珍しい魚がメニューに並ぶのも特徴です。
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「高知三貫盛り合わせ」(480円)。手前からイサキ、生ガツオ、メジナ。
高知名物のカツオは足が速く、最高の鮮度を保ったまま北海道の回転ずしで味わうのは困難でした。しかし、それがタタキではなく生の状態で味わえるのは、現地に仲買人がいるから。しっかりとした歯応えと濃厚な魚の甘みが口の中いっぱいに広がります。
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小ぶりな身にうま味が詰まった島根産「姫アワビ」(460円)は、コリコリとした食感が絶妙。
すし屋で一杯。日本酒もおすすめ!
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スタッフの東優希さん。「春から夏にかけての酒のアテのおすすめは、トンゴロイワシの素揚げです」
「北々亭」では魚に合う日本酒も扱っています。「美丈夫 米一粒酒一滴」、「裏・雅山流 香華」など珍しい銘柄があり、グラスから注文できるため気軽に楽しめます。取材時には、すし盛り合わせと共に、“すし屋で一杯”を楽しんでいる様子も見られました。
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高知から送られてきたトンゴロイワシ。一般にはめったに流通しない珍魚で、素揚げにすることでウロコが弾け、まるで衣のようにサクッと香ばしく仕上がる。
※メニューは取材時のものです。仕入れは時期や日によって変更となる場合がございます。
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ライタープロフィール
雑誌・書籍編集者&ライター
山下 恭平
ラジオ局で番組制作の仕事をしながら、ミニコミ誌の制作や雑誌のライター業を始める。その後、編集者として出版社に入り、タウン情報誌をメインにさまざまな記事を手掛けてきた。好きなことは料理、山登り、川釣り、札幌の石碑。札幌市南区在住で、南区をこよなく愛している。