芽室町を「落花生」の一大産地に!若手農家集団『MEMURO PEANUTS』の飽くなき挑戦【芽室町 #4】|Domingo

芽室町を「落花生」の一大産地に!若手農家集団『MEMURO PEANUTS』の飽くなき挑戦【芽室町 #4】

まち

/

芽室町

Domingoが北海道のまちと1ヶ月間コラボしてお届けする企画、第2弾となる今回は「芽室町(めむろちょう)」に密着!
まちの楽しみ方や、とっておきの特産品に関する情報を4週に渡ってお届けしています。

今回芽室町の特産品としてご紹介するのは、MEMURO PEANUTSさんの〈メムロピーナッツバター〉です。

『メムロピーナッツバター』とは?

北海道十勝芽室町産の落花生から作られたピーナッツバターです。

メムロピーナッツバター

『メムロピーナッツバター』の原料は、芽室町産落花生100%!
砂糖や食塩、油脂などは一切含まておらず、落花生100%で保存料なし、素材にこだわったピーナッツバターです。北海道十勝の豊かな大地で育っており昼夜の寒暖差が作り出す極上の甘さが存分に感じられます。

芽室町の新たな特産品『メムロピーナッツバター』

「落花生」といえば、北海道民なら「節分の豆まき」を真っ先に思い浮かべるのではないでしょうか。

落花生

その産地といえば、世界では中国、日本では千葉県が有名ですよね。実はこの落花生、北海道芽室町(めむろちょう)で「まちの一大産品にしよう!」と取り組んでいる農家さんたちのグループがあります。
それが『MEMURO PEANUTS(メムロピーナッツ)』。そのリーダー、藤井さんにお話を伺いました!

北海道十勝・芽室町での落花生づくり

『MEMURO PEANUTS』が誕生したのは、5年ほど前のこと。

「もともとは12年ほど前、上伏古地域の青年部で『新しい作物を育てよう!』という取り組みで落花生づくりがスタートしました。青年部として家庭菜園くらいの規模で栽培、JAのお祭りで茹で落花生を販売する、という活動が僕が農家を始めた頃にあって、同じぐらいの世代にの人たちと一緒に新しい作物に取り組むのがすごく楽しかったんです。『これを自分の畑で作りたい!』と言ったのが4年前の春でした。」

藤井さん

日本での産地である千葉県では、高齢化により落花生の生産量は年々減少しており、北海道で作ってくれないか、と声かけがあったことも藤井さんたちの背中を押しました。

作物として落花生づくりに本気で取り組もうと、4戸の農家で落花生生産グループを結成。2年目には7戸、3年目には9戸、4年目には10戸とだんだん増え、5年目となった現在では13戸の農家で「MEMURO PEANUTS」として落花生の生産を行なっています。

メムロピーナッツ メンバー

しかし、冒頭でも記述したように、世界では中国、日本では千葉県が落花生の主産地。さらにもとをたどると、落花生の原産地は南米。暖かいところで育ちやすい作物というイメージがありますが……北海道で育てられるということに、まず驚きます。

「気温の低い北海道では、千葉県などで作られているのと同じ方法で育てても同じように立派には育ちません。これまで5年間実践と研究を重ね、やっと十勝の地で立派に育てられる方法が確立されてきました。」

落花生畑

最初は4戸で80a(アール)ほどの面積から始まった落花生づくり、5年目となった今年は13戸で総面積8ha(ヘクタール)と10倍ほどに。みんなで芽室町を落花生の一大産地にすべく生産に取り組んでいます。

落花生畑2

こちらは藤井さんの落花生畑。地形の関係で奥の方は写っていませんが、なんと奥行きは340mもあるとのこと……
十勝の畑作4品(小麦、てん菜、ばれいしょ、豆類)に加えて、この規模で落花生を生産しているのだから、十勝の農家さんのお仕事、畑作の規模には驚かされます。

「十勝・芽室町は大規模畑作地で、落花生もうちの畑でもここまで大きな面積で作ることが可能になりました。これだけの規模で作って、落花生を農業としての作物として行うには機械化は絶対必須だと考えています。農業用機械メーカーさんと共同で、落花生用の機械の開発も進めてきました。」

大規模生産を行なっている中国で収穫の際に使われている機械を輸入したり、新しい機械を開発したりと、育て方だけでなく効率化や大規模化に向けた機械の開発から取り組んでいるということにまずは驚き、北海道で前例のない落花生の大規模生産を、実践と研究を重ねて試行錯誤しながらチャレンジしている姿に胸を打たれました。

藤井さんと土屋さん

MEMURO PEANUTSリーダー藤井さんと、メンバーの土屋さん。これから2人でYouTubeの撮影なんだそう!


MEMUEO PEANUTSは、なんとYouTubeでの発信もしています!チャンネル登録もお忘れなく!

芽室町産落花生はどのように楽しめる?

『MEMURO PEANUTS』の落花生は、ゆでピーナッツ、ロースト、お菓子やアイス、ピーナッツバターなど様々な形で楽しむことができます。

ちなみに藤井さんのおすすめは、ゆでピーナッツなんだそう。

町内では、ゆでピーナッツをメニューとして提供している飲食店(焼肉すず喜、レストランHiro、居酒屋きなり)があるほか、ローストの落花生はファーマーズマーケット愛菜屋で販売、また愛菜屋のとなりのあいす屋ではピーナッツを使ったジェラートも楽しむことができます。

ピーナッツジェラート

Domingo編集部記事 農・日高山脈・青空が作り出す景色の中で、食とアウトドアが楽しめるまち「芽室町」 でもご紹介しましたが、7月15日からはめむろ新嵐山スカイパーク 国民宿舎1Fファーマーズベースでは​​原料100%十勝産のソフトクリーム「メムピーソフト」も楽しむことができます。

メムピーソフト

画像提供:芽室町facebook

芽室町産落花生はどのように食べられる?

今回のプレゼントキャンペーンの賞品である「ピーナッツバター」の原料は、芽室町産落花生100%!収穫した落花生の殻をむき、ロースト。それをなめらかになるまでペースト状にしています。
砂糖や水飴も不使用で、ピーナッツの濃厚な甘みと香ばしい香りが口の中に広がる、芽室町産落花生100%のピーナッツバターです。

メムロピーナッツバター

生産から加工まで、すごく手のかかるこだわりの贅沢な一品。
実はDomingo編集部もこのピーナッツバターを購入して味わったのですが、その濃厚さ、ピーナッツの甘み、使い道の多様さに、これまでパンに塗るイメージしかなかった「ピーナッツバター」のイメージが覆りました。

アイスクリームやヨーグルトにかけたり、クッキーの生地に混ぜ込んだり、棒棒鶏のたれやサラダのドレッシング、担々麺など、お菓子から料理まで幅広く使えて、香ばしくて優しい甘みの本当に美味しいピーナッツバターでした。

  1. ホーム
  2. Domingo編集部
  3. 芽室町を「落花生」の一大産地に!若手農家集団『MEMURO PEANUTS』の飽くなき挑戦【芽室町 #4】